青臭い茎を裂いて
心地良さげに破綻の痛みを噛み潰す
細道だらけの旅が古着のように似合っていた
友よ 
ただただ蠱惑な蛤の歌声が
あの括れた坂道から
忘れ物の顏でそぞろ出でる
ああ無明のチ ....
悲しくてしかたなかった

どうしたらいいのか分からなかった

だからひとに電話した

悲しみを伝播させただけだった

この悲しみを詩にしてみようかと思った

でも悲しみの伝播を無責 ....
グリルの中の
魚のように
何度も
何度も
裏返され
生焼けのまま 
今夜も
薄明かりの下を
彷徨う
行けど
行けど
見つからない
百目の案山子が
跳んで追いついてくる
ぬか ....
大丈夫ですか、って、
気軽に

かけれなかった

あなたに
ふりかかってる
ストレス
持ってあげられなくて

自分さえ
負担にならないか
そんなことばかり
気にして

 ....
壁に掛かった能面たちは
電灯に照らし出されると
生き返る

幼い子には
能面たちの話す声が聞こえるのか
じっと見つめ後ずさりする

激しい風雨の夜は
般若面が半開きの口の奥で
歯を ....
陽が沈むころ
コウノトリのコウちゃんは鉄塔に帰ってくる

ねぇ、コウちゃんいてないわ……。
洗濯物を抱えて二階から降りてきた妻がいう
鉄塔のてっぺんで夜をすごすコウちゃんは、まだ三才
個体 ....
何億光年前から
あなたが生まれるの
ずっと待ってた

よかった 元気そうで!

宇宙の中の片隅の
銀河系の端くれの
太陽系第三惑星の
小さな島から
あなたを見つけた時

も ....
石っころがなみだできずにいる
こんなに乾いていても
空よ、いま降ってくれないか
一行の意味を問う
わたしのために
遠い遠い向こうに
あると信じて進むだけの日

彼の癖をなぞるように
右手の温もりを思い出す

好きだった笑顔はそうだ
どんな時も私のためにあった

いつか喉を塞いだのも
唇が閉じて ....
数えて

指折り数えて
たどり着く

あなた だなんて
月を呑み込んだ僕らの影ひとつバターのように溶ける 薄紫いろの軽自動車

後部席のドアに開いているような影

だれか乗っている人影

それをぼくは

喫茶店で

珈琲を呑みながら

見ていた立ち上がったそれきりだった


 ....
悪い噂は
広まりやすい

それが
己の護りになるなら
悪い噂はなお広まりやすい


悪い噂は
曲がりやすい

だれも
ほんとを求めないなら
悪い噂はなお曲がりやすい
 ....
「仮面って、 外すこと出来る?」

そう言ったわたしに、

「出来るさ。
その代わり、別の仮面を 被ることになるけどね」

あの日、あなたはそう言ったね。




 ....
歯ぎしりしないよりは
するごまめでありたいと思う

井戸の底から出られなくても
空を見上げる蛙がいい

賢い猿になれずとも
見て聞いてものを言い

出ないより
出る杭でありたい
 ....
ぼくらはアリだ

アリより小さいかも知れない

命さえ持たないものなのかも知れない

宇宙から覗いてなにが悪い

ぼくらは命さえ持たないものなのかも知れないのに

アリが儀式をして ....
インスタント食品はすごい
普通なら1〜2時間掛かる料理を
2〜3分レンジでチンすれば出来上がるのだ
味は美味しく手間も掛からない
最近は色々なインスタント食品が増えて
手作りの料理なんてめっ ....
誰もいない森
上空の星
針葉樹がゆれる
土に沁みた水
雪になって帰ってくる
おかえり
また会えたね
目眩のする夜
夜風にあたって溶けてしまいたい
青い閃光
体の周りで光っている

振り払おうとフラフラ
まるでバレエのようね
雨に濡れたアスファルトで
ワルツを踊るの

頭が ....
トイレに駆け込み排便する
ああ、すっきり!
尻までしっかり手を伸ばして拭き取った後
レバーを下げれば
ばい菌まみれの そのおぞましい物体は
あっという間に流れ去る
そのうち臭いも消えるだろ ....
今、空の底にいます
屈折した光に包まれて
案外うまく歩けています
地図を読むことは
相変わらず苦手だけれど
磁石を温めて
風を読むことが出来れば
目的地にはいずれ
たどりつくかもしれま ....
極上の微笑みをあなたにあげる辛くったっ
て悔しくったって髭を剃れないでいるあな
たが眼鏡を外したあなたが大好きなのに変
わりはないから知らぬふりの極上の笑顔を
君のいないリビング

殺風景でアウェイで時間しか癒しきれない悟り

時折涙の理由を問いたいくらいに溢れ出す

寂しいよ とても

君のいないリビング 心にぽっかりとあいた穴

寂し ....
遮断機がおりる

喧しい静寂につつまれる

電車が激しく行き過ぎる

心が傷ついてゆく


どうしようもない

業を見せつけるように

ほとんど絶望的に

命を振り落とし ....
なんかいか
うまくやるために
犠牲になって
しんでくわたし

しなびた夜だ
ただただ空気がつめたくなって
朝がきてきえていく
さようならあの恋

あのときの匂いが  ....
灰色に覆われていた重たい空は
夕方から雨に変わった。

わたしは宿の大きなガラス窓を打つ
雨の音を聴きながら
目の前のドッグラン広場を見ていた。
窓を伝う雨にわたしの顔は
 ....
横一線に 深く傷の入った樹
ここから離れることの出来ないひと
手を添えて

照光の遮りは 心地よくて
未だに傘の輪から 飛び出していくことができない

線の先の遠く はっきりとは見えない ....
隣の隣のサークルで“冷やし中華はじめました”だってこのビラなんですかって聞いたらよく見てみてって言われてよくよく見たら“や”と“し”の間に小さく“か”があるんだなにこれ、ひ、や、か、

やあい引っ ....
君はまた僕の世界を見てる
その瞳で次は誰を狙うの

落ち着くからって
いつも抱いていたぬいぐるみは
気づいたら大きくなっていた

世界を藍に染める僕は
彼女には受け入れられなかった
 ....
午前0時を過ぎて誰の誕生日でもない
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鬼映- ただのみ ...自由詩19+*14-11-19
悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩614-11-19
入り口- Lucy自由詩15*14-11-19
きびしさのさなかのあなたにやさしくありたかった- はなもと ...自由詩414-11-19
能面- イナエ自由詩11+*14-11-19
朝の日記_2014夏- たま自由詩17*14-11-19
宇宙の果てからメッセージを送っています- 瑞海自由詩2*14-11-19
ヴァイオリンへの手紙- もっぷ自由詩414-11-18
枯れない花- ときたま ...自由詩114-11-18
日めくり- 中原純乃自由詩2*14-11-18
月を呑み込んだ僕らの影ひとつバターのように溶ける- 北大路京 ...自由詩614-11-18
珈琲を呑みながら- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-18
悪い噂- 千波 一 ...自由詩314-11-18
ペルソナ- chiharu携帯写真+ ...4*14-11-18
ごまめのはぎしり- Lucy自由詩17*14-11-17
アリの儀式- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-17
独り言7- リィ自由詩1*14-11-17
途中で涙に- mizunomadoka自由詩314-11-17
三拍子の彷徨- 瑞海自由詩5*14-11-17
浄化- 夏美かを ...自由詩21*14-11-17
この手の先にある空の果て- そらの珊 ...自由詩22*14-11-17
思い切り- 中原純乃自由詩3*14-11-17
君がすごしたリビング- 朝焼彩茜 ...自由詩14*14-11-16
踏み切り- 吉岡ペペ ...自由詩214-11-16
うしなう- かの自由詩5*14-11-16
時雨傘- chiharu自由詩5*14-11-16
約束の礎- 黒ヱ自由詩214-11-16
冬、はじめました。/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩4*14-11-16
世界が藍に染まる頃に- ときたま ...自由詩414-11-15
午前0時を過ぎて誰の誕生日でもない- 北大路京 ...自由詩5*14-11-15

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