かけるにはまるい枠がふたつほど必要です
わくわくないとお目こぼし落ちこぼれる体
だから決して眼鏡をひらいてはなりません

めがね
めがわ。
めが。わ
め。がわ
ぬがわ

一つ、まる ....
屋上の鍵を開けてほしい。
それはどこでもよくって、たとえば学校、病院、あるいは都会、夜の空。
どこでもいいから、逃がしてほしかった。
青春とか、出来合いの言葉でなぐさめないで、あなたの情熱で、思 ....
ダンゴムシが数匹いる
足元ので猫がないているのだ
マンホールの下


水を吸って黒くなる雨の音が
傘から漏れて
地下に流れていく川の
どこへ続くのかを僕は知らない



 ....
ちいさな
とてもちいさな
水滴が
星をちりばめた環のように輝く
ちょうど空になるところに
蜘蛛が
浮いている

ため息が
ふうわり、ふわり
糸をゆらす、と、
おおくの補色たちは
 ....
アリスの部屋にはたくさん引き出しがありました

引き出しにはお菓子の家の入ってる引き出しや風邪をひいたときの気持ちが入ってるのやあじさい畑が入ってるのや牛乳瓶のどんよりした透明が入ってるのや走って ....
晴れやかな日々
暑くも寒くもない気候が
活動的にさせる

初夏という言葉の響きが好き
心地良い風が吹き抜ける

新緑が眩い
陽射しを浴びて踊る
葉が生き生きしている

散歩して自 ....
職業は会社員
仕事は数字を殺すこと
会社に入るまで知らなかった
仕事は数字を作ることだと思っていた
ところがそれは間違いで
一年の始まりにはすでに数字が
月の始まりにもやっぱり数字が
山 ....
 湖岸に立つ私に風は爽やかで
 静寂の中に鳥たちの声が聴こえる。
 靄のかかった湖面から小枝が屹立する情景は
 私に生命力の尊さを教えてくれる。

 静かに歩み寄る初夏の足音に耳をすませ ....
寝起きの
かすれた視界でも
はっきりと片腕が
太いのがわかった

昨日
止血したせいかと思う
腕をまっすぐ上げよう
治るかもしれない

すると
タクシーが止まってしまう

横 ....
まん丸な絶望、の
港にある(いる
アンニュイ、と
月、の、もの

飛び立つ紫、は


陰嚢(ふぐり
、を掻き切って
伸びてゆけ蔓たち

伸びてゆけ
潜行する
太陽、の
 ....
 
ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ ....
扉を開いた、棚の中
いつのまにやらトイレットペーパーは
残り数個になっていた。

棚に、空洞のあいた分だけ
僕は日々の栄養を、摂り
少しは成長したろうか――?  
振り返りもせずに愛は逝く
小さな誤解を積み重ねて塔のうえに登る
そこから遠望する世界を胸に抱いて
おびただしいビジョンを想い描いて

立ち止まりもせずに愛は逝く
高邁な殻を脱ぎ捨てて脱皮す ....
わたしは海の月
波間を漂うお月様の影です

仲間があなた達を刺すこともありますが
JAWSほどの脅威でもないので許してやってください

ときどきあなたがたの住む都市という
人工世界を ....
言葉のたりない夕ぐれは

悲しみばかりが増すようで

いのりが言葉にのらないんだ

あたらしい朝でも来れば

疲れはとれて涙はかわいて

たぶん大切なこと思い出すよ


駐輪 ....
雨の夜の物語は 濡れた
石灯籠に絡みつく 蛇の赤い舌先に
想いは 蛍火にほの暗く 闇に
浮かび上がる 老いた眼は 涙に濡れている


森が深さを増し 光を拒み始める
明るい陽光に踊る ....
明日は嘘しかつかないぞと決めて
枕を抱いた
会社を休んで無人島に行った
波が話しかけてきて椰子の実をくれた
「人と話すのはひさしぶりなんだ」
生まれてから死ぬまでを考えれば
そんな日があっ ....
わたしはよくつまづいてしまうから
玄関にある靴は
どれもこれもつま先がはげていたりする
つま先のはげた靴
可愛い靴なのに残念

そのくせして
きっちゃんを待っている時は
つま先 ....
風が吹き寄せる
この今を追いやるようにして


佇むことしかできないまま
耳を澄まして 目を閉じて あの頃を思い浮かべる


かけがえのないことだった
離れてから気づく感慨は
あり ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
配達中にラジオで聴いた
でんでんむしを歌うあいだしょうこ

WIINKのあの娘だとおもった

つのだせやりだせあたまだせ
でんでんむしが言うには

そんなのわかってる
あんたこそ元気 ....
部屋を汚してしまうからって
こんな変な服を着せられて

助けてください
誰か助けてください
おトイレに行かせて下さい

お願いです
誰かお願いです
この服を取り外して
私を
おト ....
くちびるから悲しみのエコーもう二度とさよならなんて言いたくないのに

金色の雨になって会いに来て閉じ込められた私はダナエ

ひとしずく君の涙がこぼれたら小瓶に入れて取って置きたい

聴こえ ....
目が覚めた時に触れた
手の先がジンと痺れていた理由は
握った力が強すぎていたからなのか
心地よい鈍痛に包まれて
寝息を聞いている朝

無言のまま身体ごと引き寄せては
暑さのせいなのか
 ....
藤は支えが欲しかった
己が生きて行くための

桜は藤を必要としなかった
だが支える力は持っていた

今では一本の木のように
鬱蒼と密にからみ合うが

異なる性を持つもの同士
時を違 ....
死は結合された身体を
とく作業である
ほぐれていく身体はやがて二つにわかれ
それぞれ無のなかを漂う


互いが持っていた糸電話の
コップの裏に描かれていた顔は
ふたたびそれぞれ ....
長文及び乱文のごとく酒 運命とは。
戻ることはないから安心してもいい
並列された時間軸に迷いはなかった
それはみな意志の極限を指しているから。

時が鳴り響くように。
(私たちがモナドと呼んでいたもの) のよ ....
おてんとむしは かくれんぼ
ちいさな星は めだつけど
みかけよりシャイなのさ
スターの数は 数えないで


すっかり いじけた おてんとうむし
さいこうの隠れ家 見つけたよ
大切な 種 ....
スイッチ入れるとお湯が沸く
仕組みなんか知らないけど
お手軽ね、電気ポット
送信を押せば届く文字面
仕組みには興味ないけど
らっくらくインターネット

仕組みなんてどうでもいいけど
あ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15728)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
眼鏡。/即興ゴルコンダ(仮)投稿.43- こうだた ...自由詩2*15-6-7
嫌いになってよ- ユッカ自由詩515-6-7
- 佐藤伊織自由詩115-6-6
_Fairy_Tail___________________ ...- 草野大悟 ...自由詩115-6-6
アリスの引き出し- 吉岡ペペ ...自由詩515-6-6
初夏- 夏川ゆう自由詩215-6-6
殺し屋のパラドックス- ただのみ ...自由詩14*15-6-6
明け方に- ヒヤシン ...自由詩7*15-6-6
腕を上げたら- 小川麻由 ...自由詩5*15-6-6
葡萄- 草野大悟 ...自由詩115-6-6
梅雨- たもつ自由詩1315-6-5
棚の空洞- 服部 剛自由詩215-6-5
振り返りもせずに- 梅昆布茶自由詩1215-6-5
海月通信- 梅昆布茶自由詩1615-6-5
大切なこと- 吉岡ペペ ...自由詩815-6-5
6月の雨- 藤原絵理 ...自由詩715-6-3
whatever- mizunomadoka自由詩715-6-3
新しい靴- 瑞海自由詩5*15-6-3
深淵で_奥底で_方位なきまま- komasen333自由詩3*15-6-3
天を見つめるということ- そらの珊 ...自由詩22*15-6-3
でんでんむし- 梅昆布茶自由詩1115-6-3
夜をつなぐ- 和田カマ ...自由詩1*15-6-3
悲しみの季節- 未有花短歌11*15-6-3
聡明であるべきふたり- AquArium自由詩3*15-6-3
藤と桜- ただのみ ...自由詩16+*15-6-2
身体- 佐藤伊織自由詩115-6-2
長文及び乱文のごとく酒- 北大路京 ...自由詩515-6-2
- 佐藤伊織自由詩215-6-2
_たんぽぽに抱かれて- るるりら自由詩8*15-6-2
1/2/即興ゴルコンダ(仮)投稿.42- こうだた ...自由詩5*15-6-2

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