木目の美しい一膳の、
    箸に惚れた
    色香を漂よわせ
    朝に夕にと
    おいしいものたちを
    口に運び入れ
    わたしに感謝の咀嚼をせが ....
{引用=
まだ、
うまれたばかりの、夜の、
瑞々しい暗色の、
ぬれた線で描かれた物語、
について、ぼくはできるだけちいさな声で、
語りたい、たとえば亡くなったひとの、
骨を拾うように、
 ....
きらきら光れ
私とあなた

どんどん惹かれ
ふたりの気持ち

するする引かれ
駆け引きの糸

キリキリ挽かれ
薄めの珈琲

グルグル轢かれ
私の嫌いな私

オ ....
https://www.youtube.com/watch?v=w77SFM7Fksc



君はどこで見つかるのだろう
君をどうやって探せばいいのだろう
でも、ぼくには声が聞こえ ....
天地は混じり合い
混沌に帰る
始まりの神話が終わり
終わりの神話が始まる
地平の果てまで行こうよ
悲しみの無い場所を目指して

愛しい大地に残された
深い太刀傷の跡を
洗い流 ....
一生続くであろう闇に光を照らしてあげたいのだけれど
照らしてあげたいのだけれど
アンパンを作るにも餡がないし
カレーパンを作るにもカレーがないし
そもそも小麦粉がないし
パンを欲しがってるか ....
ピアノ協奏曲第2番が流れていた
雲の切れ間から射し込む くぐもった冬の陽は
積み上げる書物の埃を 頼りなげに
浮かび上がらせて ストオブの気流に乗せた


この部屋に 何年いたのかな? ....
白い粉雪が舞うとき
まだ私は蠍座のアンタレスを想うの

どろり 光った 赤色の1等星

表面的ではなく内面的
それを知ってしまったら
きっと 貴方は

潜む 猛毒 隠す 劣情
 ....
ある春の日のこと
泉から女のひとが姿を現すから
嘘を答えるようにと
茶色の小鳥が教えてくれた
何も代償を求めずに

言われたとおりに
一番尊い値のそれを
わたしのものだと訴えた
女の ....
甘い雑音、甘美な陰口、心地よいならそれはもうノイズじゃないなと考えながら、家路につく人々の間すり抜けて歩くあるくプラットフォーム、警笛を鳴らし滑り込む電車の風圧に舞い上がる髪押さえつけ、右足から乗り込 .... 世界の始まりを見たのは誰なのか?
人か動物かもしくは星か
それとも

世界の終わりを見るのは誰なのか?
人か動物かもしくは星か
それとも

始まりと終わりを見たのは誰だ
もしかしたら ....
ブーバとキキ

名前を与えよう 大きなお世話だと思うけど
体中レッテルだらけにして 放り出してしまえ
まるで見世物小屋みたいに 人々が集まって
君は君であることを 演じざるを得なくなった
 ....
街路樹の赤い実に今年の青い空が映っていた

それだけでこころが濃く弾けた

からだは自然体であきらめていた

覚悟とはあきらめることだから

赤い実に映っていた青空はどこにもなかった
 ....
ずいぶん遠くまできたような
気がしているのだけど、生きること
こんなにもあっさりいつの間に
お豆、わたしたったの8つぶだけ
68こもたべるおばあちゃん
とっても遠くにいたけれど
 ....
ここは雪の降る街
雪の積もる街
体の芯から冷える街

僕の街と雪の降る街の境界線
そこから一つ足を踏み出して
爪先から
すうっと
凍ってゆく

あの子も駆けている
この人 ....
もったいない と

みっともない が

朝から口論している

板挟みのわたし

ポカンとしたくつ下



    《時間がないのに:2015年1月10日》
大鯰のヒゲから真っ直ぐに発射されたのは
水底まで届く幾許かの月光を
雫が石を穿つ星霜を
重ね
重ねて
蓄積された翔龍の光線

射抜かれた私は身動きができない
足元から氷の根が張り巡らさ ....
やさしい人になりたかった

やさしい人になりたかった
それは何のため

やさしさよりも気遣いだよといった
やさしかったかどうかはいつもびみょうだ
気遣ったつもりかどうかなら頷ける
たと ....
理想の家がある
子供の頃から思い描いていた
家探しは大変だけど楽しい

色んな家を見て回り
色んな工夫がされてあり驚く

なかなか良い家に出逢えない
築年数や庭の広さなど
良い家があ ....
  明るい部屋に棲む薄暗い老女
  出来損ないの散文に似た服をきて
  皺のよったビニールじみた手には
  何が為拾ったか判らぬ小石を力なく握る
  愛してきた者たちの瞳にもう愛はなく ....
いつも傍には
君がいることが
当たり前だったのだ

いつの間にか
僕が殺すことが
必然であったのだ

だから後悔することなんて
何も無い
はずなんだ

黒い夜に
ベッ ....
      ただそれだけのはずだったのに
      暗い穴蔵へ落ちたのだった
      夜を千倍にして流しこんだような
      なにも見えない本当の闇
      一瞬の過去を ....
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間

いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
三点倒立精神統一
一回転せよ空色マット
二言目には臍を見ろなんて
四角四面な捕らえ型です
六画で争う互角な闘い
五年一組赤組大将
八方美人な副将従え
七転八倒だるまの如し
九死に一生得 ....
青空を手にした踵にハイヒール 結局殺してしまうなら
愛していない事など明白で
高尚な正論を振りかざす
瞳には何も映らない
そんなものに未来を託して笑う
おまえたちの強かな愚鈍さ
憐れみさえ通り越し
嘲笑だけが満ち ....
それは鉛の重力で
垂直に私を引っ張るので
テグスに結び付けられた浮きのように
私は
水面に立っている

もうふわふわも
ぐらぐらもしない
磁針のように空を指し
己を標として生きるのだ ....
田舎からダンボールで送られてきた
白菜、大根、里芋に 手紙
走り書きで 手入れが行き届かなかった、という
詫び状が 一通

私が手伝っていた畑 耕していた土地を離れて
間もない冬 ....
【大草原の星の王子様】



いつしか はだかになれない自負が
少年を呼び寄せたのだろうか
ひつじの絵を書いてと言われて
ツノを書いてしまった

ダメじゃんぼくの星で おじさんの思い ....
雛が手の中でちいちいと鳴いている
あたたかく手を打ち
ほのかな振動を伝える
握りつぶせば止まる小さな脈動

頭上でちよちよと響く鳴き声
やめろといやだと
本能から鳴いている
露悪的なわ ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕餉の風景- 石田とわ自由詩13*15-1-12
つぎの本をえらぶこと、- mugi自由詩515-1-12
ヒカレ- 瑞海自由詩4*15-1-11
Adajo_/_Il_divo- 由木名緒 ...自由詩115-1-11
United_Arrows- 衣 ミコ自由詩5*15-1-11
光を照らしてあげたいのだけれど- 北大路京 ...自由詩7*15-1-11
去る人- 藤原絵理 ...自由詩615-1-11
- 中村 青自由詩115-1-11
ことの次第- もっぷ自由詩815-1-11
sweet_noise/即興ゴルコンダ(仮)投稿.4- こうだた ...自由詩5*15-1-11
見たのは。見るのは- リィ自由詩2*15-1-11
ブーバとキキ- itukamitanij ...自由詩3*15-1-11
赤い実- 吉岡ペペ ...自由詩415-1-11
- かの自由詩3*15-1-10
雪の降る街- 瑞海自由詩3*15-1-10
時間がないのに- ただのみ ...自由詩20*15-1-10
大鯰(オオナマズ)- とよよん自由詩3*15-1-10
やさしい人になりたかった- 香椎焚自由詩515-1-10
家探し- 夏川ゆう自由詩115-1-10
老女の歌- 草野春心自由詩715-1-9
殺戮の海- 瑞海自由詩3*15-1-9
穴蔵に住まうもの- 石田とわ自由詩7*15-1-9
失くした詩への覚書- 乾 加津 ...自由詩9*15-1-9
そして、みんな逆立ちしている/即興ゴルコンダ(仮)時間外.3- こうだた ...自由詩6*15-1-9
青空を手にした踵にハイヒール- 北大路京 ...自由詩215-1-9
心中- 衣 ミコ自由詩3*15-1-9
- Lucy自由詩21*15-1-9
腐る野菜- 為平 澪自由詩915-1-9
大草原の星の王子様- るるりら自由詩1515-1-9
愚者の手に落ちた幸せ- 日々野い ...自由詩115-1-9

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