木枯らしには咳を切らすという
映写されない痺れる静脈
温もりきらない家(うち)にも春先の薄情な床頭
)また杉の粉舞い散る 。
穴患う虫
山麓を遠ざけて海に渡れば直(肌を蒸らすのは露の ....
野原に出かけた
野原には
たくさんの
きれいな花が
咲いている

少女が
ひとつ
ひとつ
花を摘んでいる

赤 青 黄
色々な花を
摘んでいる

摘んだ
花束で
ひと ....
すらっとした
チノパンの下に

君は
ポンぽこりんを
かくしている

家に帰り
手を 洗い
メガネをはずし
スウェットに着替えると

あたしの待つ
おこたの隣りに
座る
 ....
〃鼠さん
鼠さん
(ゴミ袋
憂鬱だなこの季節
白いドレスあげるから
マッチでハートに火をつけて
)森に
山に突撃しておくれ
〃ごそごそ〃
ごそ〃とゴミ袋
ティッシュ一 ....
うばえるものなら

おびえてみろよ
 穴居のインテリア

文明化された原始人の為の
鋼鉄と石粉で出来た矩形巣箱の中で

居間は森林であれ

台所及び食堂は菜園であれ
或いはささやかな礼拝の山頂で

僅かな部屋部屋を繋 ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
事欠く人生うまいわ

たってゆくよう機微だんご

ふたりで食べた



まわり



わって

「みちはずれてしまったのって、うんめい、ごう、さが、なのね」
わたし云ったら
「ありた焼きだよ」
 ....
母が居て
弟が居て
新福の
ラーメンが在り
































 ....
弟ガイウ
母ガ癌ダト
マルデ命ヲツカサドル神ノヨウニ
母ノ余命ハ半年カラ一年
私ハワライナガラ
ソレヲ知ラナイ母ニ
来ルコトモナイカモシレナイ
来年ノ旅行ノ話シヲシタリスル
海ヲ渡ッテ ....
縫い針はもう何処かに消えた(

麻袋を着込んだ少年も過去のひと

(980円の服を手にした母親から
喜ぶ少女のやさしい眼差しを返されたよ

澄ましてみればおおきな耳をして ....
わたしはCちゃんにわるいと思った
でも下手くそなところがわたしの
いいところだと思った

上手いひとにのせられて
するするすーすーいけたら
しあわせだし
一生って
言えると思う

 ....
指先は凍えるほど冷たくて
だからストーブの前で解凍しなくてはいけない
笑ったまま冷凍された表情筋をほぐしながら
わたしは新聞に目を通す
なるだけ 幸せな記事だけを選びながら
途中 クジラが座 ....
びゅう と風雪の中 てくん てくん 
雪ん子は 雪を踏まずに てくん と
滑って 凍らせながら歩く
やがて 着いたのは 雪の露天風呂

白くてキラキラした柔らかな雪が
やさしく降りそそいで ....
あのね

あなたと手をつなぐために
生まれてきたかったんだよ

あなたを抱きしめたくて
大きくなりたかったんだよ

覚えていてね
あなたに芽生えたいくつもの愛が
この地球上に存在し ....
路地から通りにでると

いや、もう路地から

あたたかな風がほどけていたのである

それがからだをやらかくぶ厚く

バイブレーションさせていた

坂道を明治神宮のほうへあがった
 ....
水槽の中の
金魚
何を
思ったのか
ひらり
ひらりと
泳ぎ始めた

まるで
ダンスをするように

大きな円を
描くように
金魚は
泳いでいる

大きな目には
何が見え ....
咳き込んでいるのは僕から逃げ出したいから
なのだろうか。僕の身体はもう値しないもの
になりつつあるのかもしれない。濁音が空を
汚す。ひとつ。暫らくして、またひとつ。藻
みたいにドロドロして、蝕 ....
暗さも引き連れた
仄かに蒼い空

微睡みの中
思考と景色の温度が一致する

足先から砂になり
蒼い風に流される


午前4時
私はそっと
景色に溶ける
とくん とくんと
鼓動の音が耳につき

眠れない


あなたに
電話をかけた

  そんなときは
  リラックスだよ

やさしい
あなたの声だ

  ありがとう

 ....
はこにはいって
きみはやってきた
とおいそらから

はこをあけるまで
そのすがたは
きみにもわからない

さしだしにんは
くうらんだった
そこにわたしとつまの
なまえ ....
プロローグ 参戦の意思 vodafone 赤い夕焼け空の下から



夜村に ぽつりぽつりと 猛者が来て やがて静かに 面子が揃う
言霊の 渦が渦巻く しゃべ ....
梅雨の季節のにおいがした
まとわりつく湿り気があった
地面をみつめる
黒く濡らした雨は
もう降っていない
きょうから彼女は
この街をでていく
列車にゆられて
新しい駅に降り立ったとき
 ....
おはようが
はいる
からだ
透明な壁
両手のひらをつけたら
冷たい冬の風が伝わってきて
内側と外側の隔たりを感じた
両手のひらを胸にあてたら
どうしても届かないところにあって
淋しくなるほど困った
夜になって窓を見 ....
)?
ことばに鍵をかけて生き埋めにしてやろう
(その上をアスファルトで固めて 」
「駐車場にしてやろう)

‥はてな

凹凸と窪み
まもなくどちらか裏切れば
白い造 ....
栄えている街も 工場も
ある一瞬   不意に眠る
たったひとつの音しか聞こえない世界に
億千万の意識が
大気圏で浮いている  眠っている
あなたの脳は
意識を手放して
気ままに夢をみる
 ....
彼女は教授になりたくて

地方都市の大学の院に通っていた

そこで英米文学など学んでいた

いつも水いろワンピース

ほかにも付き合っている人がいた

彼女はたしかやっつ年上だった


あの日の彼女よ ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った

おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
わたしのベッドが
まだ、暗い空に
飛んでいきます
頭から夜の続きに
衝突して
夜が砕けていく
「すみません。さむいからおろしてください。」
ささやかな願い事にも
毛布を巻き付けていた
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
茫春から- アラガイ ...自由詩2*11-2-28
花摘み- そよ風さ ...自由詩4*11-2-28
愛しの_ポンぽこりん- 森の猫自由詩8*11-2-28
〃燃える鼠杉- アラガイ ...自由詩3*11-2-28
へなちょこパンク- 阿ト理恵自由詩3*11-2-28
属性- salco自由詩5*11-2-27
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
ふたりきり- 阿ト理恵自由詩2*11-2-26
ジュノー- TAT短歌1*11-2-26
- 月乃助自由詩1211-2-26
)がんばるな(- アラガイ ...自由詩2*11-2-26
Cちゃんにわるい- ふるる自由詩8*11-2-26
帰宅して- マフラー ...自由詩3*11-2-26
雪ん子- 砂木自由詩7*11-2-25
胎児- マフラー ...自由詩2*11-2-25
春一番- 吉岡ペペ ...自由詩711-2-25
金魚- そよ風さ ...自由詩5*11-2-25
嘔吐- 乱太郎自由詩9*11-2-25
午前4時。- 蒼井真柚自由詩9*11-2-25
鼓動- 森の猫自由詩8*11-2-25
はこ- 小川 葉自由詩811-2-24
人狼BBSに捧ぐスレ- TAT短歌1*11-2-24
サルスベリが脱皮するとき- マフラー ...自由詩3*11-2-24
扉のむこうにあるもの- 阿ト理恵自由詩9*11-2-24
「窓」- ベンジャ ...自由詩8*11-2-24
はてな- アラガイ ...自由詩6*11-2-24
一日の後半から前半にかけての詩- マフラー ...自由詩1*11-2-23
時のせいだとは- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-2-23
そらおそろしい- るるりら自由詩31+*11-2-23
月のとびらとうそ- ズー自由詩5*11-2-23

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