シャツの色をわすれた
  自転車を仲よくならべた
  川沿いの道にいつもあった
  だれのものとも知れないさびしさ



  三日月にすこし濡れた
  きみの膝こぞうをそっ ....
飲み干したコーラの瓶に
ロケット花火を立てて火をつける
爆発したらどうしよう
私は怖かったけれど
夏のあんちゃんは張り切っていて
怖いとは言い出せず
耳をふさいだ
そのいくつかは
湿気 ....
きみの手を想う
華奢でちょっと小さめだった

骨折して松山の病院へいっしょに行ったときも
きみの身体の一部が壊れたことに
かなしみを覚えていた

きみの替わりに朝
新聞配達をやった
 ....
心も体もボロボロになったら
遠慮なく命ごと私を棄ててね神様
なんて出鱈目鱈目の嘘ぱち
私が全然潔くないのはいつものこと
お生憎様、気丈でもないの
私は弱くてみっともないわ

人はボロ ....
7月
銀と銅が錆び付いた海
夜の埠頭は鉛の影をちらつかし、張りつめられた石板に重奏が刻まれる
圧力で押しつぶした風/
/蒸れを嫌う羽虫
ヘッドライトの灯りが波を照らす/閉じた垂直窓
 ....
泣いている君を
そっと抱き締めたら

ふわり、シャンプーの香り

ただそれだけで
とても幸せな瞬間
望遠レンズから素足のダイヤモンド 尾鰭も背鰭もない者だから
スクラップブックから拾ってきました

この気怠さの海を泳ぐ
艶めかしい夏の生き物たちを横目に

白い爪痕も心地よい
日焼けした空をまる齧りにします

スイカ ....
朝の無人駅に止まる列車

引っ越したてのアパート

飲み干した炭酸水

失恋した近所の女の子

金 ....
甘いスープを食べるみたいなしあわせを
夢に見ていた電車の中
石の部屋の隅 寝っころがって
三文芝居のヴィジョンを聴いて
薄れゆく触覚を よろこびと覚えたら
現実は
まるでプールの日の子ども ....
春が深まるほど
綺麗になっていく

辺り一面のチューリップ
色分けされて咲き誇る
陽射しを浴びて嬉しそう

今まで見たことがない色
見たことがない模様が増えて
魅力的なチューリップ
 ....
純粋遊離線の導くままに
此の世の座標上から二人して逃亡しよう
巨きな万華鏡の中にしつらえられた
夏迷宮へと入り込んで
光る樹々と湖や
虹色の長い夕映えや
大粒の星座の中で
思うさま誰から ....
「今さ」

肌の熱引きだけを 歩の進めのまま配してた
手を繋ぎ 歩いていた 
夜の中 転々に注ぐ 光の滝を目指して

何かがいても 何もいなくても 嬉しかった
無邪気に 無機質に た ....
何度、心から良い人になろうとしたか
ちゃんと話を聞こうとしたか解らないのに
カスだからかな スカスカに ぬけてしまう

重い漬物石のような思い おなさいころからの
もっとも親しい人たちから  ....
夜の公園に
惹きつけられるように入る
煌々と光る場違いな電灯
木々の手前にあるブランコを見つけた

オーケストラが始まる前の
各自がバラバラの音を出すチューニング
管弦のラや
 ....
遠い夕陽の揺らめく畑で
夫は手にした鍬で土を耕し
赤子をおぶる妻はそこへ
種を蒔く

貧しい日々の暮らしに
俯きあう
ふたりの野良着は
仄かな金に縁取られ

夕陽に瞬く無数の種は
 ....
誰も
教えてくれないのなら
美しくなるしか道はない

不要と必要との分別方法を
自分独りで身につけて

圧倒的な過酷さで
美しくなるしか道はない

その内側を
誰もが ....
世界は生まれる前にあったのか。
閉じられる扉をこじ開ける。
別の窓から別々の窓から侵入する変形した空の扉から生まれる世界のあとからあとから
まんまるのお月様に手を伸ばして
掴めるはずよ ほらもう少しよ

散らばった星を払って退けて
目を輝かせて 持って

時間は有限 心は無限

そんな時が好きだった


空も ....
夕立の後 虹がかかった 山に
川は澄んだまま 流れていた
やさしい人が暮らしていた 美しい村に
笹の葉はしゃらしゃらと 風に語っていた


肌に川の香りを残して
葉洩れ陽は丸く ころ ....
高齢者マークとは失礼な

クローバーが外来種だとしても
要注意外来生物と人は呼ばない

乙女の多くが口をふさがれ
足に枷を掛けられていた時代
定型からはみ出した四つ葉は
王子に見初めら ....
あいだに ある フェンスに
ひとすじ
つる が 絡み付き
夕にしか咲かない花を
咲かせている

僕は 動かない
動かないまま 君を見ている
動かないまま見ることが
いつのまにか ....
やがて夕闇は
音もなく
グラスの底に流れこみ
溢れ
私の手首をつたい肘から
滴り落ちて
螺旋階段の手摺りを濡らし
滑り落ち
白い
石畳を徐々に浸食しながら坂道をゆっくりと
流れ
 ....
立脚点


あふれる
おもいを
言葉に託し

いますぐ
誰かと共有したい
心の忙しい人もいるでしょう

ひとり
友達も見つからないまま
静かに
書き留めた
自分の言葉
 ....
言葉を持たない
ほどけゆくはなびらに顔を寄せる
月曜日のこんにちはが
金曜にはさようならになって
まだ夏は来ないというのに
固い棘に触れた
わたしの指先に
染みのような血だけを残して
 ....
燃える緑をあなたは見ただろうか
わたしは、見た
命の強さと危うさを

美しさに殺されそうだった

だから、逃げたの
命 と あなた から

あっ
遠くで風鈴が鳴った気がする ....
影はたやすく溶けあって
昼間の声を裏切るけれど
なぜだろうか
あなたを抱くほど
くっきりとわたしが離れていく
夜のとばりが下りるころ
聞こえてくるのは夜風が唄う子守唄
流れる雲に見え隠れする月が
やさしくほっこり微笑むから
眠ろう
枕に頬うずめて

会えないお方に
届け想い
せめて
夢の中 ....
わたしの総てを
受け容れるだなんて
わたしにも出来ないことだわ

だから、
わたしの総てを
受け容れてくれる人なんて
いるわけがないと思うのよ

わたしの
些細な何かをひとつで ....
フローリングに寝てるはずなのに
沈む感覚ありません?

砂浜にきちんと立っているはずなのに
足を取られる感覚ありません?

誰か私を引きずろうとしてません?

水と油みたいに混 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋は三日月- 草野春心自由詩814-7-20
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お祈りの時間- 月形半分 ...自由詩414-7-20
コンテナの夜- アラガイ ...自由詩8*14-7-20
香水- chiharu自由詩4*14-7-20
望遠レンズから素足のダイヤモンド- 北大路京 ...自由詩514-7-19
夏の幽霊- ただのみ ...自由詩21*14-7-19
カランコロン- 瑞海自由詩3*14-7-19
つれづれのこと- DAICHI自由詩314-7-19
チューリップ- 夏川ゆう自由詩114-7-19
INVITATION- 塔野夏子自由詩6*14-7-19
morendo- 黒ヱ自由詩114-7-19
漬物石を放り投げた小さな手- るるりら自由詩13*14-7-19
ブランコの調律- 凍月自由詩15*14-7-18
夕景- 服部 剛自由詩614-7-18
流麗- 千波 一 ...自由詩614-7-18
A- 佐藤伊織自由詩314-7-18
- 瑞海自由詩11*14-7-18
夏の歌II_風景- 藤原絵理 ...自由詩214-7-18
四つ葉のクローバー- イナエ自由詩6*14-7-18
踊らん_哉- フユナ自由詩714-7-18
夕闇- Lucy自由詩1314-7-18
立脚点- はなもと ...自由詩814-7-18
おもかげ- そらの珊 ...自由詩13*14-7-18
夏の白昼夢- いるみ自由詩314-7-18
もえる影- はるな自由詩414-7-18
「_独り寝の夜_」- 椎名自由詩114-7-17
全員が敵- 千波 一 ...自由詩514-7-17
沈む- 瑞海自由詩214-7-17

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