国境に近い南の町に続く
砂埃だらけの道を
重い荷物を担った
若い兵士たちが行く

きみのしあわせは
ほんとうにそんなところにあるの?

きみが持っているはずの
すばらしい力や瞳の ....
  あなたの意識の薄明のなかで
  一匹のアルマジロがその躯を{ルビ捩=よじ}った
  川辺には大小様々の板が砂を冠りねむっている
  樹々に秘められた古くからの熱と
  物語の奮えを ....
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
夏野菜をピクルスにする
間引きのキュウリと
大根と
色鮮やかなパプリカと



あなたの傍にいつもいられますように、と
ピクルスは今日も味わいを醸す
戦争は誰かの暴走ではじまる

みんなほんとはしたくないんだ

家事も子育てもできない女も

まいにち右往左往している男も

暴走をとめられない日和見主義者も

期待に応えようとマイ ....
題があるから
何処かに行ける
だから
LINEで縛り付けられたら
どこにもいけなくなる
新しいものを避けるのは如何なものかと
苦言を呈する人も居て
無料だから
どんどん採用すべしと言う ....
君は 温かい

子供を 
産むために

命を
延ばすために

僕の血を 吸いにくる

針が
痛くないように

麻酔をしてくれる

どうして 君は
人思いなのか

僕 ....
生の私を丸飲みにしてはいけません
春の潮の中でふやけて
米酢の中で骨も軟化し
渦巻く流れに皮膚もすり減って
卵のように丸く滑らかになっていても
どこかに人を呪う棘を隠しているのです
胃に刺 ....
{画像=140622083456.jpg}


*


言葉が漲っていますか
心が漲っていますか


前を見ていますか
手を握っていますか


感じていますか
感動してい ....
みんなうたわなくなった
夜も 朝も 雨の日も
すっかりあかるくなった
鼠はいなくなった
もぐらはとっくに死にたえた
人びとは 健康であった

ギターもピアノも自動で鳴らされる
楽譜 ....
小さいくせにジンジン痛む。

小さな小さな黒い点。

指に刺さった小さな刺よ。

そんなに痛まなくたって、

わかってるから。

わかってるから。


なんだか最近シクシ ....
読み人知らずの
ささやかな空気の振動を
耳たぶでそっと掬って
外耳道へ流し込む

外耳道の突きあたりの
気弱すぎる鼓膜のときめきを
耳小骨は丁寧に拾い集め
蝸牛の殻に押し込める
 ....
紫の深い海が
瓦礫の街を隠していると
エルフの盗掘者は言った

「もし行きたいのなら岬の老人を訪ねな」

経験値を積み
装備を買い揃えても
ドラゴンのブレスで何度も死んだ

ハ ....
追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽 暑くなるとテラスに出て酒を飲む
夕闇手前のひとときを楽しむ

一人より二人のほうがいい
風の会話を聴きながら
今現在の幸せを更に育てる

酒の種類は驚くほど多い
どれだけの種類の酒を飲 ....
街灯は 歌いもせずに
夜のムフタール通りへ
きみは行くべきじゃない
と 投げ捨てるように言う

ホテルの玄関で
前脚にギプスをした猫が
にやっ,と笑った気がした
ちょっと不敵な眼
 ....
花咲くころの空気

ステーションから見つめている

無重力の悲しみ

言葉が震えて

生きものたちのみずみずしさ

!!!!駆け出した


切実が無重力の自由に震えている
 ....
ころころ月が 指うえアソブ
あんなに雨だれ 聴いたのに
覚えているのは 風の事
吹いた過ぎたと つかえた胸に
爪たて 口たて 脈をうつ

風車は どちらさま
残したわだち 戻らぬ見返り
 ....
星を食べた少女は
嘘ばかりついていたから
みんなから仲間はずれにされていた

私の涙はどんな花も空色に変える、とか
私のくしゃみは太陽をほんのすこし
地球から遠ざけることができる、とか
 ....
美しい雫が世界を映してる
僕だけの世界ではない
もっと包容力にあふれた
愛の場としての世界

受け入れられないなら
君を引き受けてやる
そんなに縮こまって
全てに背を向けた時の恨みが
 ....
音のない涙がひどい嘘を流した たなについたとたん ゆれおちるいた
くずれたものはない おとしたものも
のせられなかったゆびが ただおちて

おこごとはよわくはげしくみみなりに
ちらかってはばかって くしゃくしゃ
あたま痛い

こんな夜

乗り切りたい

寂しさも

わからない

響きあう

遠くのキラキラ

はんぶんのUFO

かじってみる


冷たいトマトアイス

 ....
私の スカルは 玻璃(はり)の うつわ
スキルは からっぽ なにもないわ
I am a ボーンヘッド頭が固いって言われてる 
けど いつかきっと はじけるのよ
石頭なりに 夢見ているの 

 ....
ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった

愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす

美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ

どうしようもない時 ....
君を抱き止めた手が変な方向に曲がった 団地の狭い庭に桃を植えて
安くて新鮮な桃を食べようなどと
欲を張ったのだが
日当たりは良くないので
おいしい実がなったかどうか
それも分からないまま…

たっぷりの肥料と 
水やりをし ....
団地の一階のベランダの下

ひみつ基地

アルゼンチンのサッカー場

はがされる

猥雑な清純が広がっている


オイルショックも

社長も東京もタクシーも

まだ青かっ ....
かららん
ころろん

約束してた夏祭り
浴衣の帯は苦しいけど
少し急ぐ下駄の音が好き

髪をあげた少女の瞳に映る
裸電球のあこがれ
くっきりと 影法師が揺れる

うす暗闇で手 ....
ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
国境の橋- 藤原絵理 ...自由詩4*14-6-23
マトラカ- 草野春心自由詩314-6-22
歌いたい- ただのみ ...自由詩17*14-6-22
ピクルス- 鵜飼千代 ...自由詩12*14-6-22
反戦- 吉岡ペペ ...自由詩514-6-22
- あおば自由詩4+*14-6-22
- CoCoa自由詩214-6-22
老いた私を食材に選んだあなたへ- イナエ自由詩9*14-6-22
自分に問いただす言葉_/_信じています- beebee自由詩24*14-6-22
みんなうたわなくなった- はるな自由詩914-6-22
ごめんね、気づかないふりをしていたの。- 時子自由詩2*14-6-21
聞こえた- nonya自由詩19*14-6-21
チャーム・ストレンジ- mizunomadoka自由詩214-6-21
追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽- 北大路京 ...自由詩714-6-21
酒を飲む- 夏川ゆう自由詩214-6-21
巴里- 藤原絵理 ...自由詩5*14-6-20
LIFE!- 吉岡ペペ ...自由詩314-6-20
紐ツキ- 砂木自由詩9*14-6-20
星を食べた少女- 小原あき自由詩13*14-6-20
愛の雫- 黒髪自由詩1*14-6-20
音のない涙がひどい嘘を流した- 北大路京 ...自由詩314-6-20
レイくも- 砂木自由詩4*14-6-20
トマトアイス- 吉岡ペペ ...自由詩314-6-19
セモリナ_フラワー- るるりら自由詩15*14-6-19
ただしい孤独について- 梅昆布茶自由詩2014-6-19
君を抱き止めた手が変な方向に曲がった- 北大路京 ...自由詩814-6-19
夢を食う- イナエ自由詩19*14-6-19
青い母- 吉岡ペペ ...自由詩514-6-18
夏祭り- 藤原絵理 ...自由詩9*14-6-18
イノルフリ- ただのみ ...自由詩25*14-6-18

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