十五夜は陳腐な満月だった

十三夜のいびつさのほうが

なん倍も美しいフォルムだった


ひとはひとに

求め過ぎる生き物だ

それもたぶん

何かの物まねだろう


 ....
品川のホテルに泊まった
行き詰まると、ときどき、
安いビジネスホテルに泊まる
もてなされている感じが、癒される
「癒される」なんて言葉、
いま初めて使ってみました。

ホテルの一階のレス ....
  封筒を買いに行く
  各駅で二駅
  なにもない街に
  とうめいな街に



  封筒を買いに
  最近の僕らは
  いたずらに言葉をついやし
  いたずらに歩きまわ ....
逆らいたいのに

敗訴、
愛想、

棚から大賞


ポチっと
ボタンを押したのち、
もちもち
ねばって

独りぼっちに
なれない
ぼっち


あやまち気味に
 ....
おやすみ、あなたの黒髪にまだ青い葉をからませ
おやすみ、蔦は赤く、赤く血の色のよう


あなたの血のように赤く 私の血のように赤い
蔦を体に這わせ 木の葉の雨の降りしきるなか
そっと夢みる ....
酸素のない入り江
海水で満たされた視界

手足のついたサカナは駆け上がる

また呼吸をする為に
また"にんげん"に為るために

『無駄な事を』と嗤うあいつに向かって ....
一寸先も見えない
闇の中に立っている

目の前が崖かも知れぬ
そんな状況で足がすくむ

手探りで前に進もうと
思えど手に触れる
壁すらもない

気付くと自問自答が
始まっていた
 ....
あいたい
ゆきあいの空に
あさひのまえに 家を出た
やけに 赤い 朝日だった

ゆきあいの空は
季節が ゆきあう空だという
北に向けて クルマをはしらせれば そのうち ....
話しかけないでください

静かに
ハサミの音を聞いていたいのです

質問しないでください

今は
答えたくないのです

話しかけないでください

ただ

髪を切りに来ただけ ....
hot hot water
わたしの心を濡らす水
髪を洗ったら
明日に向かう
好きな言葉を思い浮かべて
すべての現実に対峙する
わたしの好きな色
わたしの好きな音階
あなたとわたしの間 ....
だれもいない浜辺
雲たれこめる朝

ざらざらの風が
砂を散らし

灰色のながれ木は
憧れの骨のよう

足跡をひとくみ
ためらいながら綴る、

消せないのですね
そうかと思えば ....
いつもの時間の
いつものバスに乗って
いつもの席の
いつもの窓に
いつもの体制で 頬杖付けば

いつもの眩しい日差しが入ってくる
いつものように 目を細め
いつもの 陽の当たらない反対 ....
憂うつな顔をして目玉焼きを食べているぼくの目の前にも
化粧を落としたきみの寝息が聞こえてくるような気がする
きみの犬を探しはじめて二週間
駅の裏までやって来たけど広すぎて何もみえない
 ....
きのうあなたの夢を見たんだ

あなたはぼくに冷たかった

ぼくは遠い心でそれを憎んだ


秋の虫が星のように鳴いている

小さな命に割り込んでゆく術を

きょうも眠りにつくまえ見 ....
朝に堕ちれば山が在り
迎える刻にも海はある
いつまでも生い茂る森のなか
陽射しに誘われ花も咲く
ひとにはとおく
けものには為れず
流れる水を汲み上げる朝に
映る瞳の影はつ ....
 室内楽

感銘という
陳腐な言葉で飾り立てられた
フリルとボウのブラウス姿の種馬が行く
題字ばかり大きい
ささやかな詩集を片手に
トム・ジョード役ばりの
理知的気品を醸し出す歩幅を以 ....
あなたがしんとしてるとき

あなたのことばかり考える

考えすぎるといっぱいになるから

目のまえのするべきことをしてる


どうしてるかなと思いながら

次のレポートの準備をし ....
旅ってなんだろう

帰るところあっての旅なんだろうけど

住んだこと無いはずなのに
慣れ親しんだ気がしてならない場所へと帰ってゆく

そんな旅路もあるような気がする




 ....
  十月の豊かな光が
  いつもの駅前
  喫煙所のボックス灰皿のあたりに
  私が待たせている
  ひとりの女の額のあたりに
  しっとりと落ち、
  浸食するように広がる
  ....
古い摩天楼の傾斜した屋根から
飛び降りようとした時
屋根の上に
傷ついて飛べなくなった
白い鳥を見つけた
微風のように柔らかい羽毛が
ところどころ血に染まっている

しだいに弱ってゆく ....
秋のひとひら
白紙の日記に舞い落ちる
滲みた文字が
やけに霞んで飛ばされそう

移ろいゆく季節にあって
留めておきたい
ひとつの場所

君は覚えているだろうか
僕が挟んだ栞の
あの日

秋がやってきて ....
遠い遠い国で投獄された
終身刑だった
手の届かないところに
小さな窓があり
月のひかりが差し込んでいる

よその国でも
ふるさとの虫と同じような声の色がする
ぼくはしみじみと子供の ....
  サイダー、
  君が
  つぶやいたらこぼれた
  向こうの街が
  透けてみえそうな
  蒼だ
  ここは
  いつまでも夏だ
  サイダー、
  河が
  うねりな ....
起きてその瞬間から

死について考えている

生よりも少し多く

死について考えているのだ

計画せよ

計画は成功をもたらす

そんな言葉が浮かんだ

計画とは

成 ....
ひかりを浴びていた
海をみていた
ひかりの中で鏡はしろかった
鏡の中で海はしろかった
だれかをおきざりにして
おきざりにされたものがいる
通りすぎてゆく
陽射しが眩しかった  ....
星には
たどり着きえぬことを
受け入れたところが
はじまりであるはずの
命です、だれも
おそらく

涙をこぼすな、
とは申しませんが
絶望するような眼差しで
星を見上げることは ....
六感を 全て盲する君との恋


暗闇に浮かび香るクチナシの列


生活を全て書き出し提出する


日が差して暑い手足冷たい中身


旅の友 一本くださいその指を

 ....
ティールーム 星をひとさじ入れ混ぜて ひとくち 甘い、苦い、甘い


切り口から こぼれ落ちるのはビーズです ぽろぽろころころ 赤赤赤赤


夏が来る 迫る暑さと怖い日々 日に照らして ....
{引用=   悲しみを一匹の鼠と錯覚していた正午に、
  石から石へと移ってゆく影こそが私なので
  あった。落葉が、古くなってしまった楽譜
  のようにぺらぺらと捲れてゆくときに、ゾ
 ....
路駐した車に戻りながらひとを探していた

心当たりは遠くで

そう

ほのぼのと淡くずっと一緒に

ずっと一緒にいたかった


秋であるのに春の夜のようだ

ほのぼのとした淡 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十三夜- 吉岡ペペ ...自由詩611-10-12
いきぬきの女- はだいろ自由詩611-10-12
封筒を買いに- 草野春心自由詩3*11-10-12
独りぼっちになれないぼっち- 千波 一 ...自由詩3*11-10-12
ねむり- 石瀬琳々自由詩21*11-10-12
空飛ぶサカナ- 三奈携帯写真+ ...611-10-12
あがく…- 清風三日 ...自由詩411-10-12
来ない- るるりら自由詩12*11-10-12
髪を切りに- 森の猫自由詩10*11-10-11
わたしの歌- 黒髪自由詩2*11-10-11
あまおと- つむ自由詩1*11-10-11
いつもの・・・- subaru★自由詩11*11-10-11
捜索者- アラガイ ...自由詩7*11-10-11
冷たい夢- 吉岡ペペ ...自由詩12*11-10-11
ある詩人の断章- アラガイ ...自由詩3*11-10-11
マンカインド- salco自由詩5*11-10-11
しんとしてて- 吉岡ペペ ...自由詩211-10-10
旅路のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2511-10-10
蘇生- 草野春心自由詩8*11-10-10
ガーゴイル- 三条麗菜自由詩15*11-10-9
- 乱太郎携帯写真+ ...12*11-10-9
終身刑- はだいろ自由詩111-10-9
サイダー- 草野春心自由詩7*11-10-9
計画せよ- 吉岡ペペ ...自由詩211-10-9
車窓- アラガイ ...自由詩12*11-10-9
受理星- 千波 一 ...自由詩3*11-10-9
果物のかおりの君- やや川柳3*11-10-9
ビーズ- やや短歌2*11-10-9
私へのコラージュ- 草野春心自由詩4*11-10-8
ほのぼのとずっと- 吉岡ペペ ...自由詩311-10-8

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