世話好きな暮らしを離れて
夜更かしの日常に
浸りきる

お節介な暮らしを離れて
自堕落な寝床に
根を生やす

まわりの奴等はといえば
どいつもこいつも
似たようなもんで
 ....
夜は時々恐怖が充ちた
般若あるいは快楽殺人者の白い仮面が小さな窓に浮かんだ
どこかの月が妖しく照らした

夜は時々味方になった
メランコリーと夢幻と孤独に溺死するための空気を含んだ
犬の遠 ....
正化さんじゅうなん年

世間では

本を検閲する政府と

守る図書館で

どんぱちやっているらしい

銃弾の飛ぶ

大通りの裏路地で

私たちは聞かせる

ひととき ....
どんな紐も 間違いではないとしても
許されてはいけない夜
打ちつけた卵から雛はかえらない

液晶、あるいはブラウン管
はじめてじゃないってことは
これからもまたってことなのかな?

 ....
一本の木がいくつもあるから
枝はかぞえられなくて
そこにしがみつく葉も
かぞえられなくて

一陣の風がいくつも吹くから
音はかぞえられなくて
ただでさえ見通せない夜ならば
音は ....
いつから積むようになったか忘れたが
もうほとんどれんがは残っていなかった
塀と不安は伸びつづける
いったい、この不安がなくなるか
れんがが先になくなるか
そのどちらが来てもわたしは
や ....
静まった水の鏡に ラムプの炎揺らめく
消え残った恋の余韻 燃えつきるまで
髪を撫でていて もう一度連れて行って
きみを振り向かせて 繋ぎとめたい


夜半にふと目が醒める 夜翔ぶ鳥の声 ....
黄昏色した髪の歌姫は
夜に目覚め
黒いドレスを身に纏い
ナイトクラブで唄っていました

安っぽい香水と目がチリチリするような紫煙と猥雑な嬌声に囲まれて
夜毎、淫らなうたを
唄って ....
時々思考が靴擦れしてしまって
開いた口が痛い痛いと叫んでしまう

時々思考がふやけてしまって
歯ごたえのない口になってしまっている

時々思考が気化してしまって
きかない筈の口も ....
しもつきはふらくたるがふってくるつきはもし
ベランダってカタカナをラベンダって空目する
得意なことはなんですか? 言葉の逆上がりかな
内緒だよって言っといたってあの娘は全部しゃべるから
誰もあ ....
暖かい光を浴びながら
お寺の境内たくさん
手作り市
挽きたて淹れたて
コロコロくすぐる
いい匂い
ぽたりぽたりと心のリズム
もうちょっともうちょっと
いろんなモノが待っている
ほらほ ....
  ・・・泣いている聲も出さず散るように・・・・・


あなたの沈黙
私の耳殻ふるわせて
細い
銀鎖みたいに
鳴り響く

深い夜のこだまは
色褪せぬ開いたままの傷口を
増幅しなが ....
〜湿度と温度〜

草原だった
天国だったから虫はいなかった
とても乾燥していて
泣きそうだった
湖のしたに下界があって
母がいて父がいて
大切な人たちがいた

あたたかいのは
温 ....
               151115

ネアンデルタール人の存在感が増したのは
発掘した人骨が他の旧人類とは比較できないほど多く
現生人類とも混血したともしないとも言われる隣人は
70 ....
大きな月に定規をあてる

誰も来ない

人生は終わる

山の向こうに人がいる きっといる

豚色のピンクの人が

 ピンクの人は月に定規をあてたりしない
 そんな人の上にも月 ....
快晴の町で 葉書は鳥に
狙った僕には矢が刺さり
君の声で孵化する
まだ痛い朝

飛ばした葉書 空は快晴
気付けばベッドも汚れ
積み重なるごみの中から
僕の羽を選ぶ

血のような錆び ....
あなたが水草だった頃
わたしは産まれた
あなたは水草の味がした

ここにつどうすべてのいのちは
いのちをきょうゆうしている
だから
それをざんこくなどとおもわないでおくれ

あなたは ....
しろい花
しろい花
埋めつくす花の葬列

眩しすぎて目を閉じた


夜の果ては
とても寒くて
眠るような哀しみが
鬼火の向こう
揺らめきながら燃えている

そんな重さを
ひ ....
42

教室の床には
紙屑がそこら中にちらばっていた

君たち教室の床はな
ゴミ箱じゃないんだぞって
先生の話も聞かないで子どもたちは
紙を切り刻むのに夢中になっている
あちこちから ....
制服を脱いだら
一体何が
私を
女の子だ
と証明するんだろう

外に飛び出たら
素直な気持ちを伝えたいと
思う気持ちも
霞んでくるんだろう

好きも嫌いも
簡単に言えなくな ....
雨と雪が降る重さで

水たまりの世界を
ジャンプする

海に向かって吹く風が
空に土を運んでいく
雨音が
ささやきを閉塞させる

しろく伸ばされた腕の饒舌は
くちづけよりも
切迫して
喉を
羽交い締める。

 深海魚のようだ

隔絶された
いきぐるしさで
求めあい
同 ....
憧れの地を目指し
長い旅に出たはずだった
針葉樹林が空を突き刺し
波頭が眠たげにまばたいて

気球に乗った少年が
スローモーションで手を振っていた
漂う筏に寝そべって
分厚い書物を読み ....
今朝はやけにすずめが気にかかる
あまり明るくない雨上がりの湿った土の上を
ちいさくなにかついばんで
むくっとしたり首をかしげたり
尾羽を振ったりして
手のひらにすっぽり収まりそうなすずめが  ....
彼女の名前は、林檎といった
日がのぼり 日が沈んで どんなときも
心に 一つの凛した樹、それが林檎だった

パオバブの木は 特別な木ではなく
桜の木は 花見のときだけが桜ではない ....
逢えば必ず
熱いキスして確かめる
お互いの想いを

あなたのキスは甘く柔らかい
私を退屈にさせない

目の前の景色が綺麗になる
忘れられない今になる

見つめ合う時間が
長くなる ....
 今日という日の終わりに君の事を想うよ。
 僕の枕元に降りてきた天使。
 信じるってことを忘れていたよ。
 寂しさなんてどこかへ消えていったよ。

 今日という日が終わろうとするその時に ....
リアリティがさらに現実味を帯びて
わたしは空の中に一つの水車を発見する
もし本当なら
必ずわたしの真上だ

潰されるような悲劇
気付かない 暇すぎる時計屋
どうでもいいという言葉に従えな ....
窓ガラスに張り付いた もみじがはがゆい
暖炉に火を入れた午後 雨はやまない
あなたを待っていた 知らない間にうたた寝
溝に吹き溜まった 心の破片はまだ紅い


冷たい秋の雨は 落葉を急 ....
なんぜん兆を
超える花々
あの聖なるあおい火のたもとで揺れている

忘れたかった忘れられなかった
忘れたくなかった
私だけのSin
想うことすら罪ならば
秘めたまま名を呼ばず
生涯閉 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
問うてはくれない人もある- 千波 一 ...自由詩615-11-17
サスペンス- 香椎焚自由詩315-11-17
正化- フユナ自由詩3*15-11-17
液晶あるいはブラウン管- はるな自由詩315-11-16
鳴きやまない夜に- 千波 一 ...自由詩415-11-16
れんが- はるな自由詩215-11-16
朝けの袖- 藤原絵理 ...自由詩515-11-16
bird- レモン自由詩5*15-11-16
思考と口の相関関係- 乱太郎自由詩15*15-11-16
霜月の秘密/即興ゴルコンダ(仮)時間外.88- こうだた ...自由詩6*15-11-16
珈琲一杯- 灰泥軽茶自由詩415-11-16
共鳴り- レモン自由詩7*15-11-16
草原について- 香椎焚自由詩315-11-15
霜月の秘密- あおば自由詩6*15-11-15
わたしも上手にうたえない- 北大路京 ...自由詩1215-11-15
痛い朝- 香椎焚自由詩215-11-15
水草と魚- そらの珊 ...自由詩18+15-11-15
Margarita- レモン自由詩8*15-11-15
42- itukamitanij ...自由詩3*15-11-15
モラトリアム- 瑞海自由詩8*15-11-15
river_of_reverse- mizunomadoka自由詩115-11-14
失楽園- レモン自由詩6*15-11-14
憧れの土地- Lucy自由詩9*15-11-14
偏心痛- ただのみ ...自由詩20*15-11-14
黙ってみている青い空- るるりら自由詩15*15-11-14
あなたとキス- 夏川ゆう自由詩215-11-14
眠れずじまい- ヒヤシン ...自由詩9*15-11-14
水車- 香椎焚自由詩215-11-14
夢と知りせば- 藤原絵理 ...自由詩7*15-11-13
巻火- レモン自由詩4*15-11-13

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