晴れた眼差し
明るい歯並び
踵の擦り減った靴が喜んでいる
コンビニまでの三百歩の散歩

晴れた声色
明るい口答え
言葉はうっすらとシュガーコートされて
許容範囲が拳二つぶん広がる
 ....
寝ない子がくまちゃんを寝かしつけている 夜の空気を攪拌しているといつの間にか故郷
の畦道を歩いている。圧倒的な闇と降りしき
る星空が僕を包んでいる。この故郷は何処だ
。東京で生まれ埼玉で育ったけれどこんな闇
もこんな星空も知らない。 ....
朗らかに歌う若者よ
老獪な政治家に林檎をあげて

私は泣き続け
ここまで至り
そして気づいた事といえば
人生とは全く遊びであるという事だった
私の苦しみも誰かの喜び
私の ....
高校の学食で出ていた安上がり
めんつゆとたまねぎ
しょうがやにんにくをひとかけら
煮たせて
コロッケぐつぐつ
たまごをとじてできあがり
コロッケ丼

幸せを感じる
最後の一口まで夢中 ....
燦燦たる結露を薄くなぞり
私の生命について少し考える

父と母の愛撫で私は生まれ
還暦になる父にそっと 赤
それはねぎらいと希望の証

私は今日は給料を貰い
今月も頑張ろう ....
みつめる
みつめる
じっとみつめる
そうすると
何かが
語りかけてくる

種を手放したあとの
たんぽぽが
茎に残された
小さな瞳で
私をじっとみつめる

世界には
なんと
 ....
影法師影法師

あの人を返して

朝焼け宵闇夕間暮れ

あの人を連れて来て

雨星月風

あの人に伝えて



わたし待ってる

わたし待ってる


 ....
   湿った手のぬくもりや
   かかを探して泣きだす姿
   そんな幼子の始まりが
   泣きたくなるほどいとしくて
   この腕に抱きしめる
杉の木から 吹き降ろされた雪が
荒れる風に乗り 空気になだれる

開けた戸から数歩
白く 冷たく
散らされる雪と
ふらり 共に立つ

お迎えに参ります 春

背中にかぶさる重さも
 ....
  ざらついた道にとまった
  いっぴきの天道虫を
  きみの足がよけた



  たとえ空が青くても
  心が翳る日はあるけれど
  分厚い雲からこぼれた雨を
  きみとい ....
頭にクッションをあてがい
横臥し
正面にある物を見る
それを目星とする

片眼をつむり正面を見る
反対側をつむり正面を見る
ゆっくり何度か交互につむる
(目星は上下に動き
 鼻梁に遮 ....
  緑しげる季節に
  ぼくたちが出会うとき
  そこへと水がながれ
  そこへと水がたまり
  そこから水がぬけた
  だからだろうか
  白昼よりたしかで
  暗闇よりくるし ....
鼻からティッシュが離せなくなってしまったのか
哀れだな

もの かなしい
まるで親にはぐれた子像の泣き声
パオー パオー


これと言った朝の挨拶もなく適当に休憩室の椅子に座る面 ....
――再び発つ、と書いて「再発」という―― 

    * 

「人間はふたたび起きあがるようにできているのさ」 
いつも眼帯をしてる{ルビ達磨=だるま}診療所のヤブ医者は 
片っぽうの目で ....
別に愛してなんかないけれど
 いつも近くにあったの

  セブンアンドアイ

季節を先取る 冷やし素麺のCM 戦略かしら
戦が好みなのかしら 経済も大事よね

バイパス沿いに またセブ ....
本当に言いたいことはペライチなのに
本当の気持ちはペライチなのに

好きと言えない

理由をつけて逃げるたび
僕の中に
説明文が積みあがってく

本当に言いたいことは
本当の気持ち ....
あああああー

 喉の奥が開く世界から腹の綿が重く

 上がってくる形而下へ あああああ〜

聴く耳を心に浸し 魂の熱を解毒させながら さすらう

放ち言葉の責任放棄 あああああ=意味 ....
うっすら目が開く
窓の外は光で満ちている
部屋の中で春の匂いでいっぱい
蛹が孵化するように起きて
あんまり心地良いので二度寝

お昼過ぎ
町は活気で満ちている
生活の音が聴こえてくる
 ....
風は確かに冷たいのに
午後の陽のぬくもりが
耳に触れた

除雪作業が終わった後の雪道は
目を開けていられないほど
強い白さだ
瞼の隙間で青空も霞む

静けさをカラスが横切っていく
 ....
冬のぬくもりを飾りつけたまま
)黒い蝶は舞う
レースに隠れた気まぐれ
一時(ひととき)の休息
ちぐはぐに開いては閉じる三脚の
仮面に戸惑う
驚きと
(笑い ( 踊る ため口に ....
  井の頭の夜に
  ラブホテルがひかっている
  いのちのかなでるはかないワルツ
  塵が山になり
  山はまた塵になる
  井の頭の夜
  黄色くかがやくラブホテル
  木の ....
見えない心臓が一つある
僕らのあいだのどこかにある

見えない心臓は
僕らに見えない血管をめぐらせている
僕らは同じ血の流れをわかちあう
僕らは同じ脈搏をわかちあう

そして見えない心 ....
おやすみって言わないから、おやすみって言われなくなったの
「流れないように。」ってメッセージがすべて無視されて、流れないことを願った深夜
居もしないベランダの鳥にやつ当たって、しまわない布団を抱い ....
 逃げれば焦げるボーン!

 ジリジリしたシンセの黒玉ゲズル
 どすの効いたハミングが絶対に追いかける追いつく

 逃げれば焦げるボーン!

 宙に浮いてる着地しない歩き道が暗闇
 受 ....
扉を
叩いてしまうと
もうあとへはひけない

扉を
ゆっくり
開いてみるのみ

光がこぼれて
身を刺して
喜びの痛みを抱かせる

ここから続く
道はどこへ
行くのだ ....
今日の頭の中のカオス(混乱)   群青課題詩「準」



わたしたちは
準備万端整えて
すべてはその刻へ

父や弟や息子が
先に行った道
その入り口を

何とかうまく通り過ぎ ....
 みずのうえを あるかないか

 あるかないか さくらのはなびら

 あるかないか おがわに あめんぼ

 あるかないか かわぞこに 波紋をゆらす


 ゆらさないか あかん ....
 
今夜もまた誰かの悲しみが裂けてしまった
梟の眼が光る孤独の森
冬の尖った爪が人の夢を引っ掻く

日が昇れば
何も聞こえなかったように
白い雪の舞い
光が冬の仮面となり舞踏会

 ....
はらはらと降り注ぐ花びらの中
おさげ髪をなびかせて
少女は桜並木を駆けて行く

誰に会うために急いでいるのか
息を弾ませながら
少女は桜並木を駆けて行く

君のその澄んだ瞳の奥に
誰 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15728)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
清明_(せいめい)- nonya自由詩16*13-4-6
寝ない子がくまちゃんを寝かしつけている- 北大路京 ...自由詩1813-4-6
(夜の空気を攪拌していると)- kauz ...自由詩4*13-4-5
生死とて- 田園自由詩3*13-4-5
B級しあわせ- 灰泥軽茶自由詩10*13-4-5
春に移る- 田園自由詩113-4-5
みつめる- そらの珊 ...自由詩1913-4-5
影法師- 永乃ゆち自由詩2*13-4-5
ちいさな始まり- 石田とわ自由詩6*13-4-5
ここへ- 砂木自由詩14*13-4-4
天道虫- 草野春心自由詩313-4-4
垂直ウィンク- salco自由詩3*13-4-4
水のありか- 草野春心自由詩413-4-4
妖怪社員たちの朝(花粉編)- ぎへいじ自由詩10*13-4-4
達磨診療所_- 服部 剛自由詩8*13-4-4
セブンアンドアイ御中- 朝焼彩茜 ...自由詩9*13-4-4
ペライチ- うみこ自由詩4*13-4-4
放ち言葉のどこかのページ- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-4-4
どねどね- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-4
待っていると- Lucy自由詩17*13-4-4
アゲハ蝶- アラガイ ...自由詩1*13-4-4
ラブホテル- 草野春心自由詩413-4-4
見えない心臓- 塔野夏子自由詩1*13-4-3
自重ゼロパーセント- 未満ちゃ ...自由詩13*13-4-3
ボーン!- 朝焼彩茜 ...自由詩513-4-3
扉の向こう- シホ.N自由詩213-4-3
今日の頭の中のカオス(混乱)- 木原東子自由詩10*13-4-3
あるかないか- るるりら自由詩21*13-4-3
冬の爪痕- 乱太郎自由詩23*13-4-3
少女は桜並木を- 未有花自由詩15*13-4-3

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