まさぐる天の 青色の時


そらが、青いって誰がきめたのさ
海も 僕らの春も青いという


 この世のすべてを網羅する
 辞書は、こんなにも重いのに
 そらの プリズムのあらゆる小 ....
春の三時は直角 直角チョコレート 食べると飛ぶ猫 まる三角は頂点 ちょっと折れたチョコレート食べると青い 冷蔵庫 草原のかたまり 驚いた  三時は直角 踊った三角は頂点ちょっと滑る 男の子 草原は .... 先生が僕を卑怯者と呼んだ
その名前はおでこに貼りついて
やがて
僕の皮膚になった

月日が過ぎて
周りが誰も気づかなくても
僕の耳には
先生の声が時々聞こえた

先生 僕は先生のよ ....
声がする
崖っぷちに
かろうじて
爪を立て
呼んでいる
誰かを
よるじゅう
求めている
雨に打たれて
傘も持たない
家もない
母もない
優しい思い出も持たない
痩せた猫が
 ....
 
溶け込みたい


そんなあたしは

いつもマイナス5℃のテンション
 
交わり方もわからないまま

いつも

ふわふわ浮いてる


ただその中に
溶けてしまいたいと ....
いたみますか
こころ
いたみますか
からだ


しんじた
あたたかいものを
おもいだして
せつなの
やりきれなさを
やらすごす


理解するか
説得するか
いずれにしろ ....
玄米の歯ごたえが かすかな非凡を生む
それでも昼寝をし 覚えていない夢に脳の神経を疑う

春の特番を拾えるものだけ 目を通す
心の表皮だけを滑り 忘れる内容
それでも明かりを灯すテレビ 凡の ....
最高の飛翔の 舞うが如く離れて
息つく間に 触れ合う大地に横たわる
その玉響は あまりにも短かくて
「下がこんなにも近いとは」

美しさをくれた そんな悲しいはずの別れを
わたしたちは度々 ....
 
 
川沿いを歩くと
ピクニックによく似ていた
共通の友達がいてよかった、
と話す

命のものと
そうでないものに
毎日は囲まれて
離れていくものにもきっと
誰かが名前をつけて ....
たいていの辛いことや悲しいことは
歳月の力によっていつか笑い話になる

でも時の鑢でも
笑い話にすることができないものは
ほんとうのの辛さであり悲しみなのだ

それは死ぬまで背負い生きて ....
悲しいことは
悲しいままに
悲しんでいい

つらいことは
つらつら思い
つらぬき返す

知らないことを
知らぬふりして
知らしめられる

暗い夜の中で
クラクラ迷い
 ....
なにものでもないわたしがこの世界に触れるとき、すでにからだは腐りはじめる 。
あなた方の意味のない欲望の為に、吐き出されると同時に無理やり死を宣告させられるのだ 。
それでも小さな遺伝子の ....
つむじから頭を覆うように
根がびっしりと生えている
後悔を繰り返す夢を見ては
少しずつ大きくなっていくので首すじが痛い

いっそのことごっそり
引っこ抜いてしまいたい衝動に駆られるのだけれ ....
朝の近くで
鳥はそうそう、何ごともなかったように
空の下 奏でている
わやくちゃになった己こころ
沈めたいともがきつつ
ただ座っている
朝が近づく

やっと明ける不安からのかいほう ....
四月
夜来の雨が軒を叩いて
やんだかと思うと強まって
千の靴音を撒き散らすと
再たふと空のどこかに引っ込んで
猫のように耳を澄まして
南の果てから吹く風の
雄々しい声を聞くようで

 ....
 
 
吐き出した言葉が
気泡になって
無人のブランコを揺らす
 
目を瞑ると
魚たちが
瞼を触りにやってくる
 
部品を捨てながら
自転車は走る
ただ一つの
点になるために ....
ふわふわした組織に包まれて
昨日の涙を食べていた。
しょっぱい。

小さなかけらを
手につまんで
遠くの海の音を聴いていた。

それは昔の話・・

暑い 眠らない 強くて 大きな  ....
窓をあけると風が気持ちいい

晴れてはいないけれど清々しい

鮮やかなコンクリートには

空の模様が映しだされている

どこからか子供の声

くるくる舞っている

駆けだしてい ....
  赤い女が
  椅子に座っている
  詩のような塵と
  塵のような詩が
  電子のように周囲をまわる
  アーモンド
  バームクーヘン
  傷ひとつない夕暮れ



 ....
  よれよれの野球帽をかぶった
  一人の男が歩道に立って
  車の往来を眺めている
  肌寒い初春の朝に



  ジャンパーのポケットに突っ込んだ
  両の手をもぞもぞさせ ....
ねそべるだけが得意の女の子に
バタクリームいっぱいのせて窒息
させたいできれば

僕には愛はないが憎悪がある
草木がそだつすこやかさを穿つ雨みたいな
裏がえって粟だった憎悪だから
女 ....
ちょうど百年まえにも
こんな日があったね

うす暗い部屋に
暴力的な光がとびちって
あなたの背中から
夜が逃げていく

どんなふうに笑ったら
夜は戻ってくるだろうか

あなた ....
作っても作っても作れない

愛しても愛しても愛せない

中途半端な極道は哭くことさえ許されていない

言葉だけがすくいだった

孤独の淵から這い上がる力をくれたんだ

遠くにある星 ....
口溶けしないチョコレートが

不思議だ


口から 5ミリ四方の

サイコロ状を

舌で押し出すように手のひらに

転がしてみる


やはりチョコレート色のチョコ ....
私は父親の顔を知らない。

けれど私の顔は、父親にそっくりだと
ある日酷く私を殴った後、母が吐き捨てるように言った。

腫れて赤くなった頬を氷で冷やしながら
私は鏡を覗いていた ....
優しさだけで、生きていけると思ってた頃。


どうしようもなく、若かった頃。


けれど限りなく、輝いてた頃。
偶然ばったり

柔らかな心がぐにゅり

私とあなたがひとつにぐにゅり

目と目が合い笑みがこぼれて

また心はふたつに弾けて跳ねて

たんとんたたった

たんとんたたった

 ....
きっと女性 性別はきっとない
でも ほのかにジェンダーは傾く 甘い香り

ぷるんとした肌は 密室にくっつき 出番を待つ

 嫌う人はきっと この広い世界だからカウントできるかもしれない
  ....
老夫婦が
買い物袋を提げて
楽しそうに歩いて行く

幸せは案外地味な装いで
まだ冷たい風の中
首を竦めて待っているのかもしれない

知らん顔して
何度も通り過ぎて行った
それは自分 ....
さくらのさく
みちをゆく
いつもよりあかるい
ひざしもつよい
いろはあざやか
ぬくもるからだ

つよいかぜがふいて
やわいかぜもおきて
さくらはさそわれる
どちらのかぜにのるか
 ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 月乃助自由詩7*13-4-9
直角- はるな自由詩613-4-9
ルピナス- Lucy自由詩27*13-4-9
痩せた猫- そらの珊 ...自由詩21*13-4-9
- 次元☆★自由詩113-4-9
いたみ- はなもと ...自由詩613-4-8
玄米- 朝焼彩茜 ...自由詩14*13-4-8
緑の桜- 黒ヱ自由詩1*13-4-8
毎日は- たもつ自由詩613-4-8
時の鑢でも- HAL自由詩4*13-4-8
何者かに- シホ.N自由詩213-4-8
世界一短い物語- アラガイ ...自由詩2+*13-4-8
後悔の木- 灰泥軽茶自由詩7*13-4-8
朝の近く- 唐草フウ自由詩14*13-4-8
- salco自由詩9*13-4-7
夕暮れは- たもつ自由詩1213-4-7
決別- うんち自由詩2*13-4-7
はるのこえ- 灰泥軽茶自由詩6*13-4-7
赤い女- 草野春心自由詩313-4-7
影のような男- 草野春心自由詩313-4-7
憎悪とバター- はるな自由詩313-4-7
百年前- はるな自由詩513-4-7
自然に- 梅昆布茶自由詩813-4-7
ミカン色のミカンなら- 芦沢 恵自由詩17*13-4-7
- 永乃ゆち自由詩6*13-4-7
限りなく。- 永乃ゆち自由詩2*13-4-6
ソフトテニスボールのような気持ち- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-6
プリン_セス- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-4-6
気になる季節- ただのみ ...自由詩17*13-4-6
桜の散った街を往く- 木屋 亞 ...自由詩1*13-4-6

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