君の車が
私の家に近づく
雨のドライブ

ルーフを叩く雨が
金属の音を響かせて
雨の激しさをしらせている

信号は赤
君が無言のまま咥える煙草
かちりと音がした後の
一息目のため息に
はっとしたように ....
{引用=


今すぐにあの憐れみが欲しいの、と わたし揺れてる 吊革みたいに



不特定多数のからだは湿ってて乾いた肌を忘れそうです



あおむけで爪先ぴんと伸ばしたらさみし ....
きみは ぼくの かおをして
ぼくの きらいな ことをする
毎日 付き合う こころとことば
ぼくらはきついお酒を注ぎ合って
ぼくのつくるものときみのつくるものとが
似て重なって重苦しい

 ....
吹く風よ微笑む人の面影よネム絶え間なく船出の風情
 
朝ごとにアサガオその名に天国を青さに空を映して地上に
 
花、柘榴。タコさんウィンナ血の味を実に成す前に朱色地に散る

鬼の木は{ルビ ....
          羅漢頭をペコリと叩きゃ 大人の漫画の声がする



        1998.04.07.     YIB01036 Tamami Moegi.
     ....
チェロが重低音を響かせる中
正座した理屈が
墨を含んだ筆をとり
大きな美濃紙の中央に
ごつごつとした岩山を

描く



モノトーンの岩山は
山肌の陰影だけ 浮き上がり
山の際 ....
              わたしたち たぶん
              ふたりとも

              相手のひくつさを感じるところに
              身を置くことが ....
オルゴールの音が止んだ
世界は 静寂と暗闇で満たされた

行き場を失った悲しみは
僕の中で ぐるぐると巡る

『あの高い塔に登ろう』

君が好きだった
この街の景色を
もう一度見よ ....
カムパネルラの瞳が
どこからかしずかにみおろしているような星空

君の沈黙 君の横顔
それはなにかうつくしく けれどものがなしい
予感に満ちているようで
僕も黙ったままでいる

僕の脳 ....
言葉よ、さようなら
わたしの中に、在ったものが
まったくちがう世界へ、ゆくのです

イメージや感情や
そういった、見えないものが
見えるようになって、現れるのです

意味を持たされても ....
コウモリが泳いだって、
ネズミが空を飛んだって、

いつしか僕ら驚かなくなった

生きる理由は失したけれど
生きる意味なら此処にある

生きる理由は失したけれど
生きる意 ....
開け放たれた窓からは
初夏の高台から望む
雨上がりの小さな街が一望出来る。

マッチ箱のような小さな家には
色とりどりの屋根が
張り絵のように
斜面にへばり付いている。

空は真っ青 ....
よんで こたえて

コミュニケーションと
むずかしく言わなくても

ほしいものは
みんな同じでは
ありませんか


目の前の
花にきく 風にきく

一人の私の
つぶる目に ....
硝子のセキレイ、鳴き声が届く、彼方、遥かの、
もういないあなたの鼓動、
耳の奥の回廊、すべて、ではない、
稲穂、誘い追う、昆虫たちが歌わない夏、
あふれる、記憶の洪水を押しとどめる、波、
な ....
強い日差しを避けながら

独り並木道を歩く

風のないこんな日は

鳩も暑くて一休み

一年前

夏服の君と歩いた並木道

あの日の笑顔を思い浮かべて

『サヨナラ』の切な ....
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて



なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる



君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
恋は未必であるがよい
いちいち詩にはせぬがよい

俎板の上で涙のあらい
泳げよ空にコイのぼり
喉元すぎれば熱さを忘れ
こいこく
かんろに
かぶらむし

自分の恋をネタにするなら
 ....
僕のしがない手を
君への花向けだと思って受け取ってくれ

僕の干からびた足は
君への愛着だと思ってくれ

僕の垢だらけの耳は
君への差し入れだと思ってくれ

僕の乾いた眼球は
 ....
風が駅前の野原に吹いている。
野原に生えた野草の葉は
優しくうなずきながら
隣の葉にお辞儀をしている。

風が駅前に優しさを運び
優しさで満ちあふれた
空き地の前に僕は独り佇む

風 ....
ざわざわする
ほんとは 誰とも
繋がれないのではないかと

ざわざわ する
自分のことで 手一杯で
優しくなれない

ざわざわする
約束は果たされず
勝手なこと言って 浮いている
 ....
}羊水(春)

コイン・ロッカーのコインが着地する
その音を聞いて
呼気をつきはなす
わきまえてなまえを呼んでも
まだないのだから

うぶごえをあげる
こっちへ来なさい、
と あな ....
{引用=


せかいから見つからないよう息をして、(あなたがほしい)(あなたになりたい)


神様が恵んでくれたO2を奪い合ってもえてるぼくら。


すぐ傍でかれらが笑っていることと ....
「織姫、彦星」

一、

年に一度の逢瀬の日だと地上が先に盛り上がってしまい、天上の二人は今ひとつ盛り上がれない。


二、

毎年「あの時の子よ」と織姫は子供を連れて来るが、ど ....
ね、ういろうさん
あんたちょっと歩くの速いよ
引っ張らないでくれる?

「お手をするかわり、おやつくださいな」

ね、ういろうさん
あんたちょっと拾い食いはやめなさい
あと、たまには吠 ....
乙んなが欲しいのは
有名銘柄品かオトコか
後ろの言辺を取れば双方
物に出来るであろうから
乙んなは手に入れる為
粧し込む

疾うに色の葬儀は終えているので
幾ら
口に紅を塗ろうが
 ....
窓枠は白く
午後のものうさの
界面に浮かんで

俯く薄紫のアガパンサス

灰色の雨の空を
半透明の船が
ゆっくりとよぎる

丘は遠くに緑の横貌を見せて

そのさらに遠く
おそ ....
{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日


ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日


眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日


静かなく ....
{引用=


紫の影から伸びてく。ぼくはただ明日も今日もきみがほしくて。



夕立にまみれて帰ってきたきみの背中に小指で「紫陽花」と書く。



咲くことをためらっているきみの ....
{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
「恋」

七年目の恋に
激しく身悶えするような
情熱を注いで

イケメン男子は
初夏に早々と
もてないブサイク男は
落ち葉を揺らしながらも

たった一人の女しか  ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15700)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆれる- 雨音些末携帯写真+ ...8+*10-7-13
everyday- あぐり短歌5*10-7-12
生活- 坂井ハナ自由詩510-7-12
落とし文月- 小池房枝短歌7*10-7-12
文明開化の凍り豆腐- 鵜飼千代 ...自由詩4*10-7-12
自尊心- ……とあ ...自由詩10*10-7-11
内憂外患- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-7-11
さよならはいつものように- 結城 希自由詩3*10-7-11
カムパネルラの瞳- 塔野夏子自由詩8*10-7-11
「言葉よ、さようなら」- ベンジャ ...自由詩5*10-7-11
ロストワンダー- 秋助自由詩1*10-7-10
この街- ……とあ ...自由詩12+*10-7-10
微笑- 朧月自由詩610-7-10
なつのひかり- ふるる自由詩7*10-7-9
今年の夏- うずら豆自由詩110-7-8
サボテン- ミツバチ短歌5*10-7-8
未必の恋- 海里自由詩210-7-8
僕の手- 乱太郎自由詩15+*10-7-8
駅前再開発2- ……とあ ...自由詩12+*10-7-8
ざわざわするの詩- アザラシ ...自由詩910-7-7
鈍き罌粟の季題- 井上法子自由詩2610-7-7
- あぐり短歌8*10-7-7
七夕祭- 明楽自由詩18*10-7-7
「ういろうさん」は犬の名前- トキハ  ...自由詩11+*10-7-7
定規は如何- りこ自由詩3*10-7-6
七月一日- 塔野夏子自由詩3*10-7-5
七曜日_(即興七行詩)- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...30*10-7-5
紫陽花- あぐり短歌210-7-4
トーキョー- 望月 ゆ ...自由詩32*10-7-4
- 乱太郎自由詩10*10-7-3

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