150722

中三の音楽の授業中のことでしたが、
子守唄を教わっていた。
と言っても教科書の楽譜を見ながら
皆で合唱するだけなのだが
理論はともかく
一度唄えば覚 ....
白濁する森で。

蜘蛛が
雨糸をゆらすと、
針の穴ほどの
光たちが
きらきら
溶けあい、
うっすらと
午前十時五十分の星座が
現れる。

欲情する樹々が。

目覚めている
 ....
ここ二日でひと山越えた感のあるわたしたちは
 次の山あるいは谷を想像できないでいる

  見上げる山 天辺が雲に隠れて見えないほど
   見下ろす谷 闇へかき消えるほど底なしの

     ....
左手のスマホから 右手へ「淋しい」と送る
右手のスマホから 左手へ「元気出せよ」と返す
LINEで一人芝居をして バランスを保っている
スーツの着こなしはスマートに ロンジンの腕時計が光 ....
真理を見たのです
燃えて輝く光を
そうして心は石と化し
硬く刻まれて死の使者となりました
冷たい墓石のセールスマンが
来世を高らかに謳うように


ある日ミミズが降ってきて
声のよう ....
いつかわすれたうたが
君のくちびるにのぼったら
一艘の舟がこぎだすだろう
夕陽の海へ 雲のかなたへ


 (そして、振り返ることもなく)


いつかわすれたうたが
君のなみだにかわ ....
complete

demand

encourage

allow

describe

concern

compare

include

involve

 ....
あるひとは写真を見て灰色と
あるひとは訪ねて来てエメラルドグリーンと
イメージしたのは東京のほんとの空の色
それで決めた部屋の壁紙

灰色って聞いて眩暈
エメラルドグリーンって聴いて
ど ....
雨の雫色の時間を
一緒に過ごしてきた猫も
居なくなって久しい一人暮らし
いまもまだ雨の雫色の日日

…そんな歌があって名づけた
雨の雫色 って日本語もきらきらと
思い出なら懐かしく整えて ....
じっとして
まっしろな大きな雲
空の下
流れる大きな影は生きている
山々は深く静まる
生き物たちは
じっとして
私の影は深く沈むように
そして
シャボンのような日々の私が
ふわふわ ....
目を瞑っていても
追いかけてくる足跡の靴音を
遮るためにドアを閉めても、
靴音が追いかけてくる。
とくとくとくと ....
最近なんだか疲れるなと思ったら

光を食べましょう

悲しい霧や
苦しい雨に降られて
体に染み込んでゆくようなら

光を食べましょう


私は君に食べさせてあげたい
手 ....
収穫もできずに

ただ腐らせるしかないような

果物を育てるひとはいない

いたとしても続かない


両面の鏡なんだ

鏡のなかのまたその鏡なんだ

自分だけ棚にあげておくな ....
泥まみれの夕立一粒に願懸け命懸け
立ち上がろうと 己に跪き独眼に見渡す

屍の点描
永遠の夕立 その隙間で呼吸を呼吸を途絶えないように
大事に大事に膝に触れ 感触の泥まみれを皮肉にも このだ ....
この腐った国は
みんなを傷つける

この国の裏路地には
なんでもそろっている

本当の地獄は
愛する人の苦悩を見ることだ

長い
ろくでもない夜になった
(孤独を知りたい)
その声のする方へ
足を向けると
ビル街から住宅街に迷い込んだ。
そこでは人々の匂いはあるが、
人の姿はなく、
窓辺から聴こえてくるやかんの音と、
乾きき ....
くたびれたTシャツみたいな月曜日が
このまま金曜日にも土曜日にもつながっていって
いつかダメになるのかな ごめん

みんないつもなんとなく不安でしょうがないのね
で、何をしたかったの? って ....
木影に影を重ね 静かに見送る 
蟻たちに運ばれて往く
ことば 肉から零れ落ち

    熱い 取っ手を掴んだ

わたしは夏に生まれた
きっと夏に死ぬだろう
光の色彩が教えてくれる

 ....
我々は、選ばなければならない
選ぶとしても、選ばないとしても、何かを選ばざるをない


幸か不幸か 疑心暗鬼のまま
幸か不幸か 自信を抱きながら
幸か不幸か 無知なまま
幸か不幸か 無関 ....
遠い国のみずうみに
おさかなを放ったんです

わたしが好きなら
帰っておいで

ずいぶん勝手な
おわかれです

そこでしあわせ
になるんだよ

  *

遠い国のみずうみに ....
名字は歴史だ
長い歴史
遠い過去から
あなたを縛る

名前は違う
あなたの家族が
あなたに託した
最後の呪文

かおるさん

あなたを呼ぶ
タケヒコさんでも
ツヨシ君でも ....
私の身体のなかに生えた棘が
別の身体を攻める。
けれど、隣り合わない色があるように
せめぎあう棘はない。
だから、時々、
鏡の前で呟くのだ。
私は美しいと。
汚れてヘドロで ....
わいわいとやみだらけ 
つまみとられるまえに
するマッチ
さあ うかんだよ
ぽっくり ゆらいだら 
にこにこの 火 
ロウソクさん おはよう
くろくしてごめんね 芯
泣くほどの事なのでしょう
向かいにたっている鏡に映る
ただ形でしかないものを見る
泣くほどの 事 なのでしょう

つらいからと逃げられない
逃げ切れないと 千切れて行く
いずれ 切れ切れ ....
ブツッと途切れるような音たてて傘をさし店を出た。幅広のアスファルト道いちめんが雨にうたれていた。工場やら研究施設やら物流センターやらが出来るのだという広大な造成地は背の高い金網のフェンスでアスファルト .... ナニ、か、腐った臭いが立ち込める部屋で、老女が横たわっている。毎日堆く詰まれていくソレらに、埋もれて隠れたモノ。老女が自分の背中のジョクソウと、タオルケットとの間に挟み込んだモノ、が生きたまま腐ってゆ .... ドアの向こうで息を殺して
貴方が眠るのを待っている
洋服ダンスに潜む
黒いマントの貴公子

蒼い月の光に
薄目を開けて
耳を欹て寝息を偽装し
貴方は待つ
 
さあ飲みに来て
この ....
海がもしも優しくするって約束してくれたら
あたしは沈没してもいい
船になる
夢みていたところは
きょうじゃなかった でも
いつかはたどり着きたい、だから
毎日毎日をがんばる

ちゃんと自力で つまり
本屋に行って探さない
どうしたらよいのか教えてあげます
には ....
長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて

ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年

意識されることもなく
満ち ....
殿上 童さんのおすすめリスト(15764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あの山越えて- あおば自由詩6*15-7-22
太陽の骸- 草野大悟 ...自由詩415-7-22
あの山越えて/即興ゴルコンダ(仮)投稿.56- こうだた ...自由詩5*15-7-22
クラウド- 藤原絵理 ...自由詩415-7-22
律法- ただのみ ...自由詩14*15-7-22
いつかわすれたうたが- 石瀬琳々自由詩5*15-7-22
英語教師- 吉岡ペペ ...自由詩215-7-22
ブルー(空のための色としての)- もっぷ自由詩515-7-22
おとな部屋の唄- もっぷ自由詩315-7-22
雲の影- 灰泥軽茶自由詩415-7-22
砂の心音- あおい満 ...自由詩715-7-21
光を食べる- 瑞海自由詩2*15-7-21
収穫- 吉岡ペペ ...自由詩415-7-21
行の白煙に打たれ- 朝焼彩茜 ...自由詩11*15-7-21
罪の国- 草野大悟 ...自由詩315-7-20
住宅街- あおい満 ...自由詩11*15-7-20
ロング・バケイション- ユッカ自由詩5*15-7-20
消失の夏術- ただのみ ...自由詩17*15-7-20
選ぶとしても、選ばないとしても、何かを選ばざるをない_- komasen333自由詩2*15-7-20
遠い国のみずうみに- もっぷ自由詩515-7-20
名前を呼ぶ- umineko自由詩6*15-7-19
- あおい満 ...自由詩515-7-19
仏壇にて_ロウソクさんと- 砂木自由詩5*15-7-19
なかせないのは- 砂木自由詩5*15-7-19
ギフト- 吉岡ペペ ...自由詩215-7-18
けむる、浄化- 為平 澪自由詩615-7-18
ヴァンパネラの夜- Lucy自由詩1115-7-18
約束してくれたら- もっぷ自由詩11*15-7-18
白旗- もっぷ自由詩215-7-18
六月回廊- ただのみ ...自由詩25*15-7-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526