秋とは肩を寄せ合い歩きたい

約束なしで出会っては

流れの渦に留まり続ける

紅葉とイチョウの落ち葉のように

ゆっくりと語り合いたいものだ

何一つ声に出すこともなく

 ....
三角子猫二人乗りの皮肉
貴男の発車音





―ピストルが泣いている―





撃て私を
空海の喉に溺れ死ぬのは
束の間
真夏の灯火
それは初恋


 ....
「秋分ごころ」
               木の若芽



思わぬ涼しさ しその花草かげに
薄い秋雲の下 まだ固そうなざくろもかきも
どこから見てもかわゆし美し 生り熟れるもの

 ....
君を殺してしまいたい
こんなに恋が苦しいのなら
心で心を傷つけあって
君を殺めてしまいたい
もう好きにならないように
もう好きになれないように
でも君を殺してしまえるほど
私は君が嫌いじ ....
ありあわせのもので生きてゆく
冷蔵庫のなかにはあるいはいえのなかには
備蓄したもののない

こってりとした愛とか
ささくれだった笑いとか
スパイスをきかしたつもりの人造サラダ

気 ....
真昼の青空にいて

お日様はいつもと同じように

まっすぐに向き合ってくれている

それなのに痩せ尖った姿を

心溶かす丸い雲の横で

薄ぼんやり見せてしまい

ごめんなさ ....
  西瓜の種をどこに飛ばそうが、自由だった。
  あの頃は、どうでもよいことなど一つもなかった。

   電信柱が眩しく そそり立っていた。

     *

    下水処理場を通り過 ....
「あの人は優しいからね」友達が呟く言葉に泣きそうになる

優しさも厳しさもみんな好きだからずるさも弱さも責められないまま

あの空にあの星にあの夕焼けにいつもあなたが微笑んでいる

こんな ....
川風を感じながら
堤防の上を歩く
眼下には長良川
終わることが救いなのか
終わらないことが救いなのか
それは誰にもわからない

たしかにあの瞬間
私は君を好きになった
瞬間にいのちを ....
君はいつも駄々をこねる
(だから僕は怒る)

君はいつも悪ふざけする
(だから僕は嘆く)

君はいつも花を枯らす
(だから僕は悲しむ)

でも
君はいつも僕の傍にいる
(だから僕 ....
踊ろう
踊ろうよ

真っ青な空の下
呑気に浮かぶ雲

踊ろう
踊ろうよ

僕らには
それしかない

たとえ
偽物の空であっても
「虹の詩」
                 木の若芽

   1

虹の線路を敷いていく歌声が
高らかに私の口から響き渡っていく

旧型列車は私を扉の外のタラップにすわらせて
家並 ....
あなたに感謝状を差し上げましょう

ありがとう!

宝石のような言葉で
私を輝かせてくれる
あなたは素敵なペテン師さん

ありがとう!

負けず嫌いな私は
いつも敵を作ってしまう ....
「胸に映る景色」
           木の若芽


近所の犬の吠える声
まだやんちゃな子犬だろう
だけどきっとすぐ大きく強くなる
毎朝太陽に向かって吠えているから


鳩の群れが ....
中速 4時間タイマーで
ぐるぐる回っている扇風機に 話しかけて みた

扇風機よ

ただ 回っていないで
一つ歌でも うたってみたらどうだ



首を縦に振った


 ....
もう一度



もう二度と



一体どちらが



罪深いだろう



愛に後先などなく



後悔に未来などない



けれども幾つかの煌めきを
 ....
柔らかい言葉は聞き飽きた


辛辣な愛の言葉を星空の果てまで届けておくれ


激しさだけで抱き合った真夜中の赤い部屋


星が上から下へ流れていく様子を見ながら


君 ....
私に青が混じっているなら
何色でもいい
それは
荒れ狂う夜の海だったか
静かすぎる夜空だったか
それだけ
教えてくれよ



本当は水をよく含んでいたことくらい
あなたにもよ ....
きっと あなたと わたしを
間違えたのでは なく

だれかに 語りかけるように
わたしに 問いかけるように
あなたに 見てもらうように

紡いだ 言葉たちの上を
ソリが 駆け廻る
 ....
胸がいっぱい

心が張り裂けそう

歯が浮く

顔から火が出そう

手に汗握る

溜飲が下がる

そして

土曜日はお休みの日

ということにして



 ....
愛情に子供ができてころした日「時間があれば時間があれば」



素通りした国道沿いのその町に君は住んでた知らないひとと



演技した断片ばかりの鉄塊にアウトサイダーアウトサイダー  ....
【白山羊さんからのお手紙は お歌でした】

うそみたいに お日さんが 輝いて
こんな風に ひかりが満ちると
にこやかな音楽の先生のタクトの間の
まるくて すくない言葉を合図に
あな ....
あなたに逢えなくて
分かったことがひとつある
わたしの日常は
あなたを中心に廻っていたことを

トーストとハムエッグにサラダ
当たり前に並べられた朝食も
ひとりで食べると
なんだか味気 ....
この恋が終われば私は消えてしまう 恋することは息をすること

もう二度と優しい嘘に傷付かないようにあなたを愛し抜きます

夜になり朝顔たちが眠ってもあなたの笑顔が瞼に沁みて

 ....
あぁ、あなた。誰かを愛したんだね。

愛し過ぎて、泣いてしまったんだね。

そうか。迷ってるのか。


でも、たぶんその気持ちは、自分でも

止められないよ?

 ....
あなたに会って涙の{ルビ理由=わけ}に気付いた


悲しくなくても


涙を流すんだね



あなたに会って優しさの意味に気付いた


誰かの為に


優し ....
            万物が一つの花ならば
            誰が愛でてくれようか
            蕾のままに枯れて逝く
            誰が涙を流すのだろう
     ....
この地に住まうようになってから
雪に 埋もれて いませんか と
心配の言葉が 描かれ
安堵の虹が 掛かる日が
とても 多い 気がする

なんて ちょっと 他人事のように
のたもう ....
赤と黒が点滅する
トランクルームの一室
思考する夜に
コトバは放射線を描き
空気中を飛び交っている

石膏の中の海馬は
熱を帯びて 幻灯機のように
現在と過去を飛来させる
蛋白質 ガ ....
街頭の政治家ポスターに
黒いマジックで「うそつき」と
オデコに書いた者がいる
ほうほう なるほど……
いかにもポスターの男は
嘘つきそうな顔である

ニヤけた善人そうな笑顔が
まさにペ ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の気持ち- ただのみ ...自由詩19*12-9-23
懐抱- マーブル自由詩3*12-9-22
秋分ごころ- 木の若芽自由詩212-9-22
その胸に、突き刺して、- そらの  ...自由詩8*12-9-21
やきそば- 梅昆布茶自由詩1312-9-21
月でいて- 芦沢 恵自由詩16*12-9-21
夏と私_Ⅲ- 空丸ゆら ...自由詩1512-9-21
片恋短歌Ⅰ- 永乃ゆち短歌1*12-9-21
陰極まって陽生ず- 渡辺亘自由詩3*12-9-20
いつものこと- うずら豆自由詩1*12-9-20
Let's_Dance- うずら豆自由詩2*12-9-20
虹の詩- 木の若芽自由詩112-9-20
【_感謝状_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-9-20
胸に映る景色- 木の若芽自由詩312-9-20
夏ばて- ぎへいじ自由詩5*12-9-20
もう一度、もう二度と。- 永乃ゆち自由詩4*12-9-20
星空の果て- 永乃ゆち自由詩3*12-9-20
ノクターン- マーブル自由詩6*12-9-19
小判せんべい- 藤鈴呼自由詩3*12-9-19
週末までに- 芦沢 恵自由詩11*12-9-19
硝子を飲んで透明になる- 佐伯黒子短歌412-9-19
白山羊さんからのお手紙は_お歌でした- るるりら自由詩22*12-9-19
【_デフォルト_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-19
空は晴天- 永乃ゆち短歌3*12-9-19
そうゆう風にできている。- 永乃ゆち自由詩2*12-9-18
あなたへ- 永乃ゆち自由詩4*12-9-18
____________夕日のように微笑んで________ ...- ただのみ ...自由詩26*12-9-18
甘い_チョコレート- 藤鈴呼自由詩9*12-9-18
【_踊り子_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-9-18
【_嘘つきの国_】- 泡沫恋歌自由詩5+*12-9-18

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