自転車の後ろに君を乗せて出かける
普段は誰も乗せないからその重さに少しだけ手間取った

「二人乗りは危ないよ」と君は口を尖らせた
僕は「平気平気」と嘘を一つ吐いた
本当は心の中では怯えていて ....
私は
どのようにして生まれたのかは
いまだにわかりません

気がつけばずっと
あなたの裏側を見ることなく
そのみずみずしい姿だけを
何十億年も見続けて
あなたもまた
私の裏側を見たこ ....
見渡せば沢山の木々
沢山の丘を越えた その先の先
沢山の花が咲く 沢山の野辺がありました

昔はそこで わんわん子供らが
泣いて 笑って その傍らに
とりどりの花ゞが 楽しげに
風に歌っ ....
僕の名前を呼ぶ人
後ろを振り返っても誰もいない
微かに呼び声が聞こえる
呼ぶのは誰だろう

自分の事に精一杯だから周りに目がいかず
その癖に人の上に立つもんだから見てみぬフリが上 ....
白馬に乗っかった王子様に
円らな瞳のテディベア
女の子は(誰でも) メルヘンがお好き
だから毎晩頭の中の絵本を紐とく
透けた羽を持つ仮想の恋人と
だから今宵も 夢の中にて好き放題
だから今 ....
一つ二つ三つヒガンバナ咲き出した
一輪の一つ二つ三つだけ咲いている

ヒガンバナ一輪に足りぬ彼岸花
青白い茎まっすぐなヒガンバナ

指を開くように此岸を数えてる
爪の先を割って真っ赤な花 ....
最後の窓景色
それは冬だった
初雪が降っていてガラスに露が付いていた
無意識で指で文字を描く

「いってきます。」

落書き塗れのノートや塗り潰した教科書
机の上で埃を被っ ....
自転車を転がして遠くに向かう
行く当てなんてありゃしないさ
僕が足を止めた場所が目的地

長い長い一本の線路の横を漕ぐ
電車はどちらから来るのだろう
僕の前から来るのだろうか?  ....
「今日はプールに行くぞ」
「ぷーる?」
私が浴衣を持ったまま聞き返すと
夢月はコクリとうなずきました
「とりあえず浴衣置けよ紅香」
私が足元にたたんで置いたとき
もう金魚の模様は消えていま ....
今日、ひょっこりアイツが死んだ

クラスでお調子者でリーダー気取りの奴だ
いつも馬鹿なことばっかりしていた
だから、いつか何かあると思っていたが
いくらなんでも死んでしまうとは思わなか ....
私のノートには白い文字で
フラットに似た記号ばかり並んでる

決して声に出してはいけない約束が
一番目に載ってたはずなのに
白すぎるせいで見えない

知らないで言葉にしてしまうと
「ん ....
手のひらサイズの

ノートを買った

白紙で 綺麗で いい匂いのする

白紙のノート

物語や ミステリーの

ネタ帳にしようと思ったけど

やめた

途中で書くの 

 ....
吉野屋の牛丼が再開することになった
その会見で社長が涙ぐむ場面があった
その涙の意味を考えもせずに
僕らは明日から牛丼を食べることになるだろう
ツユダクとかにしたり
卵なんか乗っけたりしてさ ....
あたしの心は見えません
あたしにだって
見えなくなることがあります

心ってどこにあるんでしょうか?

心臓にあるんでしょうか
脳みそにあるんでしょうか

あたしは思うんです

 ....
目が覚めると
必ず何か足りないものがある気がして
一呼吸置いてから窓を開ける
抜け落ちてしまったような
最初からなかったような
秋の始まりに吹く風が
季節に置いてけぼりにされた風鈴を鳴らし ....
ベッドの上で
二人向き合って
レモンを切った
そのナイフに
お前を映して
見ていた


ベッドの上で
二人向き合って
レモンを切った
そのナイフに
映ったお前は
 ....
何故 貴方を 好きになったんだろう

貴方は 意地悪で 子供 美少年でもない

なのに

私は 貴方の とりこ

貴方は 恋人が いる

私の 心は 気の抜けた 炭酸水

哀し ....
仄かに揺れ動く月光
街頭には害虫が舞う
陽炎はその音無し踊りを繰り返す

水溜りの水面を自転車のタイヤで轢く
水が左右に避けて道を作り出す
通り過ぎた後には波紋が残るだけ

 ....
歩道の向こう側に君の影が伸びる
車は夕焼けの向こうの闇に向かう
排気ガスで視界が切断されても
その思い出の断片を繋いで君を見つけるから

人は誰もが暗闇の中を歩く
そこで出会う人が蜃気楼
 ....
何の間違いか
朝にこの世に出てしまった
しかもよりよって
大都会の大きな駅の改札口にだ

どういう原理でなのかは
こっちにいる科学者たちでも
解明できていない

ともあれ
普段は生 ....
空が大きいこの町で
小さな命が生きている
一つ一つは小さいけれど
空に負けないくらい純粋で
大きな意味を持っている

空が大きいこの町で
小さな命が笑っている
一つ一つは小さいけれど
 ....
空を行く
風ほどに軽く満ちていたい
鳥の翼を
ささえ得るほどに

空に吹く
風ほどに軽く満ちていたい
様々な音を
伝え得るほどに

何かあるように見えなくて
それでいい
雲はた ....
詩人のあなたは本当に
私を愛せるのですか

あなたは私と同質なのであって
男と男
女と女
のよう関係なのですから
愛というより好きでいる方が
自然なのではないでしょうか

愛は異質 ....
君は控えめに微笑む

今僕がここで笑ってもいいのかなって

君はそぉっと思いやる

おせっかいにはならないかなって

まだ

子どもの大きさしかない君は

その内側で

広 ....
人が集まるコンビニに
どこからともなく一匹の
野良犬がやってくる
ドアの横に礼儀正しく
来客の邪魔にならないように
座り込む

空を見上げる野良犬の
その眼はどこか悲しげで
世の中の ....
理想というものは
一人一人にあるもので
それぞれが素敵なことを想い
それはとても美しい

理想というものは
一人一人が違うから
誰かが不満を言い始めたら
それぞれがわがままを言い出し
 ....
辛く悲しい時もあり
楽しく笑う時もある
変わる気持ちの一日は
時を過ごした有である

切なく想う時もあり
ときめき踊る時もある
移る気持ちの一日は
時を味わう実でもある

遠く離れ ....
仕事から家に帰宅して
「ただいま」
と言ったら
「おかえり」
と昨日の自分が出てきた

相手の自分はいたって冷静
ものすごく驚いている自分だが
自分が落ち着いているので
自分も平静さ ....
海に臨み
未来を望めば
思うままの想像が創造される

時を計るものはなく
場を治めるものもない

夜が明けるとともに
心の扉も開き
自分自身が解放され
痛んだ心は快方へと向かう
 ....
すべての事実を見たとしても
見ているようで何も見ていない

それは単なる感覚器官の一つが
脳に伝達したという事実に過ぎない

すべてのことを理解したとしても
理解しているようで何も理解し ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自転車- 海月自由詩3*06-9-15
あなたという星は- ぽえむ君自由詩10*06-9-15
独りぽっちで咲く花あれども- きりえし ...自由詩6*06-9-15
名前を呼ぶ人よ- 海月自由詩1*06-9-13
ホラーでパジャマパーティー- きりえし ...自由詩5+*06-9-13
彼岸花- 小池房枝俳句8*06-9-11
言葉旅- 海月自由詩3*06-9-11
小さな唄- 海月自由詩2*06-9-9
金魚の時間(三日目)プール- 愛心自由詩406-9-9
今日、ひょっこり- 海月自由詩5*06-9-8
音楽- 夕凪ここ ...自由詩11*06-9-8
白紙のノート- 愛心散文(批評 ...3*06-9-7
牛丼- 海月自由詩2*06-9-7
コ・コ・ロ- 愛心自由詩606-9-6
ひとたびの眠り- 夕凪ここ ...自由詩8*06-9-5
レモン- 水在らあ ...自由詩31*06-9-4
失った_恋の歌- 愛心自由詩306-9-2
そこからの風景- 海月自由詩1*06-9-1
から- 海月自由詩2*06-9-1
朝に出た幽霊- ぽえむ君自由詩10*06-8-28
一つ一つは小さいけれど- ぽえむ君自由詩14*06-8-28
こばと、言葉のアナグラム- 小池房枝自由詩1806-8-27
それでもあなたは詩を愛せますか- ぽえむ君自由詩7*06-8-27
少年- さち自由詩19*06-8-27
空を見上げる野良犬は- ぽえむ君自由詩7*06-8-27
理想は自分でしか創れない- ぽえむ君自由詩4*06-8-26
美は流れる- ぽえむ君自由詩7*06-8-26
扉を開けたら昨日の自分がいた- ぽえむ君自由詩11*06-8-25
夢は遠く心はそばに- ぽえむ君自由詩5*06-8-25
見ているようで見ていない- ぽえむ君自由詩6*06-8-24

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