放たれた密使の矢 
固執する月の心臓をえぐる

(月は考える 空に浮かぶものを)

中空のノエシス 
無想のノエマ



天蚕糸をはう蛇が赤と交わり
花残月を思惟 ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
少年は

絶望のなかで

差し込む月の光が

僕をどこかに飛ばす

流れているのは人か風か音か時か

ただ舞い散るのは夕暮れの茜色の風

もうどこにもない世界の忘れ ....
夜空の月と昼下がりの菜の花はよく似ている

時に道しるべになり
時に風景のアクセントになり
時に心奪われる

瞬きの方法を忘れたら空を見上げる

際立つ眩しさに気をとられると
いつの ....
きのう
飛び去った飛行機のように
蛾が震えていた
取り残された最後の技師が
数値を記録し続けている
薄汚れた窓硝子の向こう
森を走っていく少年あるいは少女の白い素足が
境界を飛び越えなが ....
「あー」

横になっているだけで
教えてくれるTVの言葉たち


「いー」

息を大きく吸って
誉める言葉を探している


「うー」

あまりに苦しすぎて
う、う、う ....
今日は父の誕生日。

父と母が出逢って
私が産まれた。
それが私の原点。

まだ生きている。
それが私の宿命。
あなたは
私が泣きながら
メールを打ってるなんて
思いもしないのだろうね

なんで
こんなに好きなのに
幸せなはずなのに


なんで
こんなにつらいのだろうね
川底で
せせらぎを奏でる
石ころの様に
なりたい…

いつの間にか
川底の底
藻を生やし
身は重く

日々
身は削られるのに
耐えているだけの
石ころ

ほの暗く
時よ ....
『一人になるのが怖いの』




泡沫のように、貴女は消える。

その黒い目に、この青い空を焼き付けて

届きはしない、その空に恋い焦がれて

誰しも死ぬ時は一人だと

実感 ....
ぼくは、うさぎ。

間違ってかじったのは、
葉牡丹。

きみは、鮮やかでもなく
そっと、緑色だった

花にまぎれて
葉にまぎれて
陰に隠れて
気付かれることなく
静かに笑う
 ....
目が閉じそうよ。
油断したら眠っちゃう。


お嬢さま、おねむですか?

ええ。


それでは寝室へいきましょう。

うん。

疲れが溜まったんでしょう。ゆっくりおやすみにな ....
土の香りを喜ぶには
まだ余りにも未成熟だった

美しく咲く花道の
景色を楽しみ 香りを楽しむ
甘いものを胸いっぱいに吸い込み
とろとろと溶けてしまいそうになりながら
溺れているのが少女の ....
 赤いルージュで 待ったをかけた
 絶望 弱音 告白 悲哀
 喉元を通り過ぎそうになった頃
 造花にしてみた 揚羽蝶をピンで止めてみたんだ あたし
 だって生物のままじゃ 凡そ存在し続けること ....
わたしは、ここ 
あなたは、そこ

この距離は因果律
決して縮まることはない


時間はいつも嫌になるくらい前向きで
振り返ってはくれないから

誰もが桜の空を仰いでいる ....
間違えずにきているのだろうか
なんて
正解を気にしている

所詮くだらないなんて
どうでもよくなっている

いとしいと大好きと
一緒にいたなら
しあわせなの、なんて

しあわせの ....
呼吸は細く、長く
ゆっくりと繰り返す

名前もないような草がざくざくとしげり
時折ぽつぽつと色が見える
それは例えば蓮華草であったり
ぽこぽことしたシロツメクサであったり
小さく眩しい菜 ....
生野菜
生で食べたら春の味
真上から一直線に射す光
眩し過ぎる
けれど見開き続ける

岩陰から動かない
考える人とモアイ像のあいだみたいな固まりかたで
咲きはじめた雑草の花を踏みつけながら
土の「そこに ....
何故君の手のひらは
綺麗で
広くて
女の子みたいに
冷たいんでしょう?

わたしの手のひらは
ぼこぼこで
小さくて
いつでも熱くて
どこか湿っぽいです

だから

その
 ....
どこからか、来た
たんぽぽの綿毛


風をさかのぼる


きみの名前は何だったっけ
そうだ、確か
うさぎ


足跡をたどる


その声は誰だったっけ
そうだ、たしか
 ....
耕うん機の音がします
つくしんぼうの声がします
土が目を覚まします


春は大きな朝みたいです
田畑を耕す音は
早起きするための
目覚まし時計です







{引用 ....
ななつ葉/僕 

ねぇ、君は「無限の幸福」なんてものを信じられる?

今ココに確かに存在しているんだ
無限の幸福/ななつ葉  
のクローバーが。


子供たちがサッカー ....
天国から地獄への階段を下っていく

さっきそこで殺気で満ちていました

拝んださきにいるのは

理想を掲げたぼんくら

重たい鎌をぶら下げて華麗に

現れたの死神さま
 ....
努力について考えた。

就職活動を応援する良い言葉が無いかなと探していて、
「人から言われてやった練習は努力とは言わない。」という文句を見つけて、
ふとおもった。

人から言われてやった練 ....
何度ここへ来ただろう。

高台から見下ろす街の景色はいつも気持ち良くて、私の心をすっきりさせてくれた。

澄んだ空と遠くに見える海。

今日私はこの街を離れる。
いままでありがとう。

また、いつか戻 ....
こんな
きれいな夜景

だれに
あげましょか

夜の帳にくるんで
天の川をリボンにして
お月さまのオブジェを添えて

だれが
受け取って
くれましょか
言ってしまうんだろう。

「頑張って」
「私も頑張るね」


頑張るって便利な言葉だなぁ。


あの人とのやりとりで決まり文句のように使う。

もっといい言葉はないのかな。

 ....
絹糸をよせあい
指の間にからませてみる
しゃらら しゃららと柔らかく
それはとてもしなやかで
最後に泣いた日を思い出した


寒天のように細かくふるえ
すぐに崩れ落ちそうになるこころを ....
T+74.130
Last radio signal from orbiter.{注*=Challenger timeline(UPI)}

切断された管をたなびかせながら
放物線を描いて ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
花残月の思惟- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...7+*09-4-6
潮騒- 壮佑自由詩31*09-4-5
四季と旅した少年- こめ自由詩809-4-5
月と菜の花- あ。自由詩3*09-4-5
エネルギー- 片野晃司自由詩1809-4-4
あいうえお- 乱太郎自由詩9*09-4-4
お父さん、お誕生日おめでとう- 風音携帯写真+ ...509-4-4
メール- cass自由詩109-4-4
石ころ- 三之森寛 ...自由詩4*09-4-4
良心的な死神- 三奈自由詩4*09-4-3
うさぎと葉牡丹- あ。自由詩6*09-4-3
専属眠り人- つゆ自由詩7*09-4-2
命の香り- あ。自由詩8*09-4-1
恋愛未満- きりえし ...自由詩3*09-4-1
四月一日より五月一日へ- 夏嶋 真 ...自由詩16+*09-4-1
なんて幸せ- ひとあめ自由詩309-3-31
春を呼吸する- あ。自由詩4*09-3-31
むしゃむしゃ- つゆ俳句2*09-3-31
いろのないせかい- 長谷川智 ...自由詩6+*09-3-31
絡め手- 愛心自由詩14*09-3-30
春の機械- あ。自由詩5*09-3-30
春の機械- 小原あき自由詩8*09-3-30
クローバー- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...11*09-3-30
狂詩- こめ自由詩609-3-30
努力と頑張る- 相良ゆう散文(批評 ...109-3-30
またね。- つゆ携帯写真+ ...1*09-3-30
贈り物- 風音携帯写真+ ...209-3-29
なんで- つゆ自由詩3*09-3-28
糸の記憶- あ。自由詩6*09-3-28
断頭- 片野晃司自由詩2109-3-28

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