『一人になるのが怖いの』
泡沫のように、貴女は消える。
その黒い目に、この青い空を焼き付けて
届きはしない、その空に恋い焦がれて
誰しも死ぬ時は一人だと
実感 ....
ぼくは、うさぎ。
間違ってかじったのは、
葉牡丹。
きみは、鮮やかでもなく
そっと、緑色だった
花にまぎれて
葉にまぎれて
陰に隠れて
気付かれることなく
静かに笑う
....
目が閉じそうよ。
油断したら眠っちゃう。
お嬢さま、おねむですか?
ええ。
それでは寝室へいきましょう。
うん。
疲れが溜まったんでしょう。ゆっくりおやすみにな ....
土の香りを喜ぶには
まだ余りにも未成熟だった
美しく咲く花道の
景色を楽しみ 香りを楽しむ
甘いものを胸いっぱいに吸い込み
とろとろと溶けてしまいそうになりながら
溺れているのが少女の ....
赤いルージュで 待ったをかけた
絶望 弱音 告白 悲哀
喉元を通り過ぎそうになった頃
造花にしてみた 揚羽蝶をピンで止めてみたんだ あたし
だって生物のままじゃ 凡そ存在し続けること ....
わたしは、ここ
あなたは、そこ
この距離は因果律
決して縮まることはない
時間はいつも嫌になるくらい前向きで
振り返ってはくれないから
誰もが桜の空を仰いでいる ....
間違えずにきているのだろうか
なんて
正解を気にしている
所詮くだらないなんて
どうでもよくなっている
いとしいと大好きと
一緒にいたなら
しあわせなの、なんて
しあわせの ....
呼吸は細く、長く
ゆっくりと繰り返す
名前もないような草がざくざくとしげり
時折ぽつぽつと色が見える
それは例えば蓮華草であったり
ぽこぽことしたシロツメクサであったり
小さく眩しい菜 ....
生野菜
生で食べたら春の味
真上から一直線に射す光
眩し過ぎる
けれど見開き続ける
岩陰から動かない
考える人とモアイ像のあいだみたいな固まりかたで
咲きはじめた雑草の花を踏みつけながら
土の「そこに ....
何故君の手のひらは
綺麗で
広くて
女の子みたいに
冷たいんでしょう?
わたしの手のひらは
ぼこぼこで
小さくて
いつでも熱くて
どこか湿っぽいです
だから
その
....
どこからか、来た
たんぽぽの綿毛
風をさかのぼる
きみの名前は何だったっけ
そうだ、確か
うさぎ
足跡をたどる
その声は誰だったっけ
そうだ、たしか
....
耕うん機の音がします
つくしんぼうの声がします
土が目を覚まします
春は大きな朝みたいです
田畑を耕す音は
早起きするための
目覚まし時計です
{引用 ....
ななつ葉/僕
ねぇ、君は「無限の幸福」なんてものを信じられる?
今ココに確かに存在しているんだ
無限の幸福/ななつ葉
のクローバーが。
子供たちがサッカー ....
天国から地獄への階段を下っていく
さっきそこで殺気で満ちていました
拝んださきにいるのは
理想を掲げたぼんくら
重たい鎌をぶら下げて華麗に
現れたの死神さま
....
努力について考えた。
就職活動を応援する良い言葉が無いかなと探していて、
「人から言われてやった練習は努力とは言わない。」という文句を見つけて、
ふとおもった。
人から言われてやった練 ....
何度ここへ来ただろう。
高台から見下ろす街の景色はいつも気持ち良くて、私の心をすっきりさせてくれた。
澄んだ空と遠くに見える海。
今日私はこの街を離れる。
いままでありがとう。
また、いつか戻 ....
こんな
きれいな夜景
だれに
あげましょか
夜の帳にくるんで
天の川をリボンにして
お月さまのオブジェを添えて
だれが
受け取って
くれましょか
言ってしまうんだろう。
「頑張って」
「私も頑張るね」
頑張るって便利な言葉だなぁ。
あの人とのやりとりで決まり文句のように使う。
もっといい言葉はないのかな。
....
絹糸をよせあい
指の間にからませてみる
しゃらら しゃららと柔らかく
それはとてもしなやかで
最後に泣いた日を思い出した
寒天のように細かくふるえ
すぐに崩れ落ちそうになるこころを ....
T+74.130
Last radio signal from orbiter.{注*=Challenger timeline(UPI)}
切断された管をたなびかせながら
放物線を描いて ....
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
投げ捨てた果実の種が
ことごとく芽吹いて巨樹となり
大地を引き裂いて
ダイ、ダイラ、
風吹きわたり
陽あたりのいい場所で
はらわた ....
世界恐慌の荒波のなかで
人々は神に祈る
バカバカしくて寒気がする
どこにいった福沢諭吉
狂気の中で滅茶苦茶にされ
いくどなくとめどなく混乱
何がだめで何 ....
10年ほど前から、わたしはネットで詩を書くようになった。単純に、保管できる場所が欲しかったからだ。
それから今まで、たくさんの人に出会った。詩を書く人、詩を読む人、両方の人。
彼は、その中の一人だ ....
夕焼けは
心がちょっと
キュッとなる
日が沈む
なぜか寂しさ
湧き出して
明日もまた来ると信じて帰り道
1日の終わりにちょっと振り返る
私は何を残せたのかな
ガタタンゴトン
ガタンゴトン
走り出すよ
そのスピードは流星のよう
僕ら乗せて目的地まで
雨の日も風の日も
どんなときも走る走る
ふかふかの椅子に背中ゆだねたら
....
かあさんと旅した町は
あいにくの曇り空
灰の四辺に囲まれて
虹のリボンが
ゆれてます
ねがいよかなえと
ゆれてます
愛情はピンク 健康はみどり
お金は ....
私の白くまさん
ふわふわ モコモコ
あったかい
いつも
甘える私を
優しく包んでくれる
ふわふわ モコモコ
あったかい
いつも
わがままな私と
遊んでくれる
....
心の奥の掌に
ずっと何か握ったまま
夢を追いかける友の姿に
眩しさを覚え
「思いきりやればいい」
そう歌う歌詞の中に
掌の何かが
もがきだす
それに気付 ....
たたかって
たたかって
かなしみをえらんで
かなしみにえらばれて
たたかった意味さえなくして
月がゆらぐ
夢がとおくに消えてゆく
それでもおまえ ....
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