おひさまの光
たくさん 浴びて
今年もまた
たんぽぽの花が咲くよ
あげるものが何もなくて
慌てて摘んだ たんぽぽの花
最後にあたしがあげたもの
ねぇ
今年もたんぽぽが咲 ....
――誰といたの?
誰といるの?
薄い愛を囁く
熱い舌
哀れに自惚れる鼓動を
愚かだと嗤ってくださいませ
眼差し、温かく
増していく、黒
貴方のペースに引き込まれ ....
君恋し
思い煩い
一片の
たゆたう心
弄んでる
両腕を失ってうしなうもの
ギターをかき鳴らすこと
新しい服にそでを通すこと
愛撫
両脚を失ってうしなうもの
休日の足の指の爪切り
じだんだを踏むこと
スキップ
手足を奪われ ....
唇を重ねたように
息がつまりそうな真夜中
声を荒げて
逃げだしそうになる都会の真ん中で
小さな羽虫たちは
か細い灯りに寄り添い
汗臭い涎を垂れ流している
相槌のない会話が延々と続 ....
冷たく大きな手を離すと
冷たい雪は溶け始め
温かい雨が降り出した
雪が溶けるとはしゃぐ君は
クルクルと回って
「もうすぐ春だね」と
残酷な言葉を吐き
「早く来るといいね」と
嘘の言 ....
自分の為に
詩を書こう
可愛そうな
自分の為に
とか
思った事もあったけど
やっぱ俺
疲れてしまって
しんどそうな
そんな人達のことを
クスッと
小さく笑わせたい
それ ....
鉦のおと 弦のおと
おらぶ声 鬨の声
「カナシイ」が寄せる度
私は頭を下げる
ひたすらに ひたすらに
「カナシイ」とは笑い話
私は涙を落とす
ひたすらに ひたすらに
いつか、遠い未来に
いや、もしかしたら明日かな
人間じゃない生き物みんなが
人間に総攻撃をしてきても
人間は助かろうとしてはいけないんだ
人間はそれを受け入れなきゃいけな ....
何もかもを、置き去りにして、今、旅立つことが、できるだろうか
異国に旅立つひとよ
あなたたちは、光輝いていることに、気づかないだろう
何もかもできる気がするし、何も出来ない気もする
でも
い ....
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
ホストの言う台詞を間に受ける程に
楽しく酔っ払ってしまえていた彼女を
心底 羨ましいと思った。
どうしても 他人の台 ....
瞳が心の窓なら
声は心の 色
だろうか
その大きさで
ささやきで
吐息で
微妙なトーンで
心の位置が
感じとれる
かんちがいだった
わかっていないのは
あたし ....
言葉は頼りなくて
破って捨てた小説のページより
はらはらと毀れ落ちた
空は曇り
誰かの悲しみでいっぱい
膨らむ風船を
突き刺す
針の先ばかりを
持ち合わせて
優しく壊れないよ ....
息も凍る 寒い夕
その仔は
少し積もった 雪の上に
ちょっこり乗って
ふるえていた
雪よりもグレーがかっている
もう
鳴くチカラさえなえている
そっと
手につつんだ
....
じいちゃん戦争に行った
ただの農民だったのに
軍服を着せられた
私には
じいちゃんに何があったかわからない
わかっている事と言えば
セレベス海にて戦死
享年27歳
カート・コバーン ....
あの絵画
王と王妃になる
複雑な視線の交差が生み出す
捕らえきれない空間に身を置く
ひとつの快楽
あの絵画
カメラを覗いたように思える
何気ない日常のはずが
静謐な空気を帯び ....
それは
冬 限定の屋台
あたしの
生まれた
県北の街
深谷市西島の
母の実家の前に
現れる
夕食前の
薄腹の空いた時間
銭湯のまん前の
母の実家は
タバコ屋さん
....
真っ白な顔に
赤い唇
派手な衣装を身に纏い
彼は誰かに楽しんで欲しかった
彼は誰かに笑って欲しかった
彼はあの子の笑顔が見たかった
でもピエロは少しずつ
透明に
誰にも ....
みんなの詩ポツリポツリと
読み始めたよ
詩って輝くものだと思った
みんなの詩を読むことが
もっと楽しくなるだろうなと思ったよ
これからも読ませてくださいね
でもね まだね
勇気が足り ....
欠けたナイフの行き先
輝く草原に花はない
標高四千メートル
ファンヒーターが止まる
薄っぺらな空気
ギリシャ彫刻
三毛猫の性別
出現しないDNA情報
原子のエネルギー
螺旋状 ....
人生とは
ある一面から見れば
苦しみとの戦いかも知れない
じり
じり
と
大きな岩を動かしていくように
人生も
重い荷物を背負って
登り坂を登っていくことかも知れない
私は焦らない ....
あの7日間は
もう 治ったかと
思っていた
また
瘡蓋が増殖している
無意識に
引っかき 傷つけ
流血し
瘡蓋となり
また 傷つける
瘡蓋の数は
ココロの傷と ....
冬なのにあたたかいオレンジのせとか
まあるい君をどう食べよう?
やわらかくすいつく肌に爪をいれるのが
僕にはなんだか無精におもえて
青白い包丁で6つにわける
半月形のせとかたち
皮はや ....
あなたの声が
リフレインするようになったから
しばらく
電話はかけません
声は大事なの
カチンコが鳴ったみたいに
1シーン 1シーンが
動きだすから
思い出が
思 ....
ひりひりするまで
愛を交わして
僕は君を 見失う
君は僕を 見失う
そして
鼓動
僕が君を見つける
君が僕を見つける
もう
離れられっこないだろう
久しぶりに訪れたここは、私がいなくなる前と変わらずにゆっくり年月重ねてた。
でも、私が居ても居なくても、なんにも変わらないんだということに気づいたら一抹の不安とそれに勝る安堵感があります。
ただい ....
僕は詩人になりたいのです
春なのに溶けるほどない雪や
夏の蒸しタオルのような暑さを
東京の君に伝えるだけの
詩人になりたいのです
谷川さんや吉野さんの詩には憧れますが
僕にはそれほどの ....
鬱とは
気分障害ともいう
天候 季節 人間関係
その他もろもろの
自分に 関わる事象
全て
に
鋭敏に反応する
脳
単に
脳のキャパシティの問題
キャパが少な ....
幸せとは
程遠いところにいる。
ぼくは
不幸なんて
感じていないのに。
じんわりとバターのしみたトーストの上にあなたの奇跡が躍る
湯面には浮かんで匂う花たちの浸るおんなのやさしい胸の
公園でトランペットを吹いている野良猫を代表したひとが
....
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