朝
起きたら
小さな小さな涙を
見た
きっと
その草は
わたしの変わりに
泣いてくれたのかもしれない
秋が遠のいていく
ひとひらひとひら
さよならを告げながら
秋が色褪せていく
もう
冬が来たんだね
鮮やかな秋は
記憶とともに
遠のいていく
喫茶店で
あのひとが
煙草をもう1本
取り出すときの
しあわせ
あまり
早く
吸わないでね
一緒の時間が
早く過ぎてしまうから
そしらぬ顔して
そんなことを願う
帰り道
あのひとの吸ってる
....
目を閉じて
少女は
オカリナを
鳴らす
誰かを
思い出してる
ひとつ
ひとつ
オカリナに
指を置く
何かを
思い出している
少女は
オカリナを
いつまでも
....
空に
あがる
花火は
とても
きれいだ
まるで
一つの
絵のように
見える
また
ひとつ
空に
上がった
空にあがる
花火の火
「ドーン ドーン パーン パー ....
秋が
深まる
季節
落ち葉の季節
秋が
深まってくる
ひらり
ひらりと
木から
落ちる
なんだか
とても
きれいに
見える
落ち葉は
またひとつ
落ちて ....
ひたすらに白く染めゆく雪の音
カイツブリ潜るかどうか悩み中
雪降るや朝か昼間かわからない
アスファルトの舗装道路を
目的もなく歩いてみる
カツカツ、コツコツと
無機質な音が立つ
コンクリートの地下駐車場を
地上へ向かい歩いてみる
カツーン、コツ ....
君の世界の青に気がついた時
わたしの世界は終わってしまった
崩れ去る白、赤、黒
国はもう機能しない
優れた防衛隊員だとか
優れた外相だとか
そんなものは実に無意味なのだった
おまえはどう ....
悲しみと
同居する心は
未だ渇きが取れず
潤いの水を
求めていた
渇きを
癒すため
荒れた土地を
さ迷う
此処には
癒してくれる
水なんて無いのに
見当違いの場所に
心を ....
「生きたい」って思うのは
いつだろう
死ぬまぎわとか
病気に
かかった時とか
自殺しようとした時
それしか
思わないのかな
「もっとはやく思えばよかった」
なんて
思わない ....
チカラなんて
あっても
ひとりぽっちじゃ
意味ナイじゃない
よけいに
孤独を
知るだけだもの
守るべきモノが
ないと
チカラさえ使えないし
そんなの
要らないね
カフェ・モカの湯気奪い取る冬の午後
冬木立枝の迷路がよく見える
聖なる日想い重ねる男女かな
薄暗がりに
そっと開いた蕾
もし
陽がさしても
閉じないで
こころ
開いて
素敵な
笑顔を
見せて
深い赤と
鮮やかな緑
クリスマス・カラー
今年のクリスマスは
きっとこんな感じ
色鮮やかで
ピリピリ辛くて
平和を
願いながら
少女は
鶴を折った
病にも
苦しみにも
負けずに
少女は
ひとつ
ひとつ
折鶴を
作った
戦争のない
二度と
同じ
悲劇を
起こさないよ ....
なつかしい
海岸に
今は
1人でいる
あなたと
二人で昔
この海岸に
ドライブに
行ったわね
今は
私は
ひとり
そして
あなたも
私たちは
いろいろと
あ ....
愛とは
お互いが
惹かれあうこと
愛するとは
互いが
思いやりを
持つこと
愛するとは
お互いに
違いを
認めること
愛するとは
ひとりの
人間を
大切にするこ ....
冬の波寄せては返す寒さかな
本当はサンタの正体知っている
熱燗に助け求める寒き夜
「大丈夫。」
そう言ったのは君のためだと、そう自分に言い聞かせた。
「大丈夫。」
返す言葉はこれ以外に無いというほど繰り返した。
「大丈夫。」
表情筋を酷使して営業ス ....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい
だけど、
なみだがこぼれて止まらない
今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
けだるい朝
起きて思い浮かぶは
君の事。
思い知らされた事実が
心を真っ黒に染めた。
君の目に私はうつらない。
1%の奇跡は
消えてしまっ ....
寂しさを抱える夜は雪が降る
黄落にあたる日差しは弱々し
息白し目に見えるものに吹きかける
わたしに春のかぜをくれたあなたは
いつも冬のかぜをあびていました
人には春を
花を喜びをいっぱい渡すのに
なぜ
自分には冬の吹雪を与えつづけるのですか
春の訪れを拒 ....
(私の身体にある悪をすべて打ち消して)
(痛いくらいの優しさで満たした)
(そんな人間になりたいと願ってた、ずっと。)
私と彼女は正反対
感情のままに怒鳴る彼女 ....
クリスマス賑わう街は恋の街
マフラーに巻かれ巻かれて風防ぐ
短日は時の流れも早くなる
そのジョーク
醤油顔
なら
許すけど
枕灯を見上げて
思った
こんなに
近くにいるのに
こんなに
遠い存在
あのひとの
こころの中に
わたしの居場所なんて
ない
わかっていたのに
もう
....
夜は更けり
桃の甘きに
酔わされて
涙溢るる
みつきの空よ
手袋の力を借りる散歩道
寒風に乗り流れくるジョンの声
恋人と過ごす間は小春かな
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