足音を数えて
今夜こそ
あなたの可愛い
乙女になるのだと
敬虔な祈りを
捧げます
私の
町に
雪が降ります
白い
小さな雪
私のまつ毛にも
少し
休んで
誰よりも
....
人がしぬってどういうことだろう
どこへゆくのだろう
明日にせまらない恐怖に
なぜ震えるのだろう
風の音にさえもびくりとぎこちなく
動くこのカラダを
君に支えてほしいよ
足波をそろ ....
大人なのに
人を
殴ったり
蹴ったりする
人たちがいる
自分が
されたら
どんな
気持ちになるのだろうと
考えることを
否定している
こんな
人たちは
自分の
思い ....
ひとりじゃないんだよ
ただ
あなた自身が
人それぞれの
思いや気持ちが
伝わっていないか
見落としているだけ
人間は
弱いもの
ひとりでは
生きていけない
あなた自身が
....
どうしようもなく
傷ついちゃったら
しばらく休もう
何もせず
じっと
しているのもいい
やりたいことだけを
考える
何ができるか考える
苦しいんだ
誰だって
君ひとりじゃ ....
何が正しいかを
証明する旅を終えて
残るものは自分の
欲しかったものだろうか
今を生きることは
だれかを利用することで
それを人々は
支え合うと綺麗にうたう
私の手はだれかの
....
またそうしてあなたは背を向けた
私は一人で残される
片道2キロの距離を自転車で走ったあの頃のように
坂道をたちこぎで上がりきることを
使命のように思ってた
向かい風に負けるなんてありえな ....
月に一回の
言えないゴミの日に
たまったゴミを捨てている
心の隅の折り返しの
袋をひらいて捨てている
言えないゴミをだしたとき
決まって雨が降ってくる
想いが空に逃げるから
雨にな ....
曇りガラスの向こう
聖なる夜に
何処かの教会から
響く讃美歌
荘厳で美しい歌は
街を優しく流れ
街角の隅で震える
黒猫を包む
暖かいキャンドルを囲むテーブルに
浮かぶ笑顔はどれも ....
僕の心にハサミを入れて
切り売りしてみたんだ
全部並べてさ
いい心と悪い心と
どっちが売れるか試してみたんだ
よく晴れた朝に
車はない道路に
脇には見たことの無い
花が咲いていた
....
陽射しが強く射している
この昼下がり
僕は
あなたに会いたくて
空を見上げています
もしかしたら
雲のじゅうたんから
悲鳴を上げながら
さかさまになって
落 ....
隠れキャラは見付かるまでずっと隠れていた
錆び付いた針金で檻をつくったよ
けれど錆びていたからすぐに壊れてしまって
それは檻と呼ぶには理解出来ないものになっていた
鋼のハートを ....
なにも見えなかった時を経て
今は少し見えるようになったのかな
あけたドアから入った空気は
痛いぐらいに透き通っていた
なりたかったものになれなくなって
できなかったことができるようになっ ....
駄菓子屋の側に置かれた自動販売機は
存在を知ったときからもうおんぼろで
お金を入れてボタンを押しても
蹴っても叩いても何も出てこなかった
お店を切り盛りしていた女主人は
存在を知った ....
少しだけあいてる窓から風が入る
それが今日の風なんだ
今 生きてる私の肌に
感じる今日の風だ
しなくちゃならないことにだけ
目標をあわせていればいいけど
少し上を見てみよう
真っ青な ....
それはおおきなかわよりも
ながくながれていたとおもう
わたしはかってなおもいこみで
そのひとをなぐさめようとしてしまった
それが やさしさ の ぎしきみたいで
わたしは やさしさ を ....
あんたには悪いが出て行ってくれと
言った叔父が先に死に
出て行きますと言った私はまだここにいる
冬の朝は毎年寒い
なのに今年は寒いねって言う
今年こそって願う始まりは
いつから感じなく ....
私は私にあって
昨日と変わらない私に出会い
いくつもに分れそして融合する
認めない私もよい私も
私に溶け合って全てを赦し
私というひとつの一人になる
私の窓に
新しい言葉 新しい命
....
こわいといって泣く君を
僕はただ見ていた
まるで君が泣いているのが
わかってたように感じていた
僕らはいつも怯えていた
終る世界を見届けようと
ずっと目をこらしていたんだ
かずむ目は ....
母に似てきたと言われることに
違和感はないけど否定的ではある
母はどうおもっているのか
聞いたことがないからわからない
父を知る人がいない場所で
育ったから似てるかどうか問われたことは無 ....
太れ
太れ
君はもっと大きく
君はその存在感をもっと示せ
ぶくぶく
ぶよぶよ
君 ほんとうはこころ優しい
君 ほんとうは繊細な感性を持っている
おおきく
....
頭のネジ一本
理想や空想にたよりっきりで
何も行動を起こすことはない
体が重く元気がないのは
もともとこんな感じだったから
耳鳴りがいつもして体は雨で濡れたように重い
....
生きるということをうたうことは
今の私にはむずかしい
でも
生きているということは
当たり前のようにここにある
私がそれを阻まない限り
なにかがそれを阻まない限り
その
な ....
マンションの上の階から落ちてくる別れの歌に擦りむく心
紫陽花の色に負けない薔薇の花新種生まれて華やかになる
児童等の笛の音色が漏れてくる故郷の歌口笛で吹く
降り積もる雪を見つめて白く ....
あの日から
淋しいときが減った
夜と朝の間に
笑顔の在り処を
探して
優しさの交わる
メールは
なめらかな
生クリームで
飾りつけ
スポンジの中の
いちごみたいに
....
大事なものには形が無い
無いものを確かめようともがく
心はあるか?
心は見えない
心はさわれない
心が無いと思う人はいない
大事なものには形が無い
無いものをほしがって今日も泣く ....
{引用=上手に息ができないとしても
あの海のように世界はひどくしょっぱくて
ひりひりと小さな傷や大きな悲しみにしみてくる
だからというわけでもないけれど
そう たとえば空を飛ぶ自分 ....
いますぐに気が付く
僕らをつなぎとめるものは
余りにも脆いものだった
届きそうで届かない
このもどかしい感覚は
味わうだけでも嫌だった
僕はいつも笑っていようと思っ ....
小学校四年生くらいの頃だっただろうか
クラスで紙飛行機が大ブームになった
授業が終わると男の子は一斉に折り紙を取り出し
思い思いの折り方で様々な形の飛行機を作り
外に飛ばすと先生に叱られるので ....
君の願いは僕の夢
君の喜びは僕の楽しみ
太陽が与えてくれたものだから
小鳥が聞かせてくれたものだから
君の泣き声は僕の涙
君の怒りは僕のいたらなさ
月に落としてしまったもの ....
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