こぼれたミルクは飾りボタンの溝を泳いで
くるくると光を跳ね返していた
いつまでたっても混ざり合うことはなく
胸を埋めるような匂いが辺りに漂い
大気ばかりが乳白色に濁っていた
窓の向こ ....
流されることのなかった涙は
夜になると人知れず空に抜け出し
宇宙のどこかで
ひとつの星に結晶する
僕らは手を伸ばしても
その涙をぬぐうことが出来なくて
だから
ただ夜の空白をなが ....
僕はよく夜になると
言葉とにらめっこします
地球の重さとどちらが軽いか
形容詞と助動詞の相性は
お笑い芸人で誰が面白いか
最後に泣くのは
決まって僕のほうです
僕が眠りに就くと
....
俺の親父は子供が生まれたら一切タバコやめた
俺の親父は土建屋を経営してる
俺の親父は創価学会副会長
俺の親父はふーらふら〜
俺の親父は酒が好き
俺の親父は遊びの天才だった
俺の ....
真っ白な ノートの上に 書く文字は 私の記憶の 旅をしている
思い人 お元気ですか 文字に込め 白い便箋 黒く染めゆく
冬空に 浮かぶ白雲 風に乗り 行方を見つめ 夕日が沈 ....
今日は
夏祭り
何を買おうかな
綿菓子
お面
おもちゃ
焼き鳥
たくさんあるよ
みんなで
踊ろう
盆踊り
しゃぼんだまを
とばしたよ
ふわふわ
風に吹かれながら
飛んでいったよ
赤や
青や
黄色
たくさんの
しゃぼんだまが
飛んでいったよ
何があったの?
どうしたの?
泣かないで・・・。
怖い夢でも
見たんだね
よしよし
大丈夫だよ
さあ
笑ってごらん
四葉のクローバーを見付けて
一枚葉をひき千切った
するとどうだろう
さっきまで幸せの幸福の四葉のクローバーだったけど
今はそこら辺にいる普通のクローバーになっていた
気味 ....
握り締めることなんて出来ないってわかってるのに
風に翻弄されて舞い落ちる粉雪をつかまえて
その結晶を手のひらに刻み付けたいと思った
この冬最初に降る雪を見たのは
帰省先である少し北の街 ....
今日は雨
誰もいない
ひとりの時間
お茶を
飲みながら
ちょっと
一息
ひとりでいるのだから
こんな時は
音楽を聴くのもいいよね
雨の日の午後
今は
ひとりの
大切な ....
大きく
泳げ
こいのぼり
今日は
端午の節句
子供たちは
大喜び
お菓子が
たくさん
よかったね
今日は
こいのぼり
先生が悔いを残さず生きろと言うたった一度の人生だから
浴衣着て線香花火一つ持ち飛び散る夏に切なさを見る
言いづらい質問されて聞こえないフリして実は心に刺さる
母親に男を見る目ないのだ ....
もう君に嫌われたくない
また前みたいに
お前のことしか見てないって
言われたい
でもダメだ
もうどうすることもできない
あのときの自分が
フラッシュバックして
頭がガンガンする
....
あのとき
会いたい
って言ってくれたこと
覚えてる
忘れられるわけない
あんなに
好きだったんだもん
ともだちでもいい
好きになってくれなくていいから
会いたい
顔を見て話した ....
思いきり泣ける場所がほしい
嫌われちゃったかも
それでもいいか
全部自分が悪いんだし
夕立が
やっと
やんだ
しばらくすると
虹が出てきた
とても
きれい
しばらく
そのまま
光を照らしていた
虹って
とても
きれい
素敵な
雨上がりの
午後で ....
今日は
めずらしく
早起きしちゃった
いつもは
朝は
苦手だけど
今日は
気分もいいし
リフレッシュ
よぉし
今日も
1日
がんばるぞ
さようなら
君の事は
忘れない
そういって
あなたは
去っていきました
あなたの夢は
必ずかなうから
あきらめないで
あなたらしく
自分らしく
輝いて
歩いていって ....
二人して旅の魅力を満喫す地獄巡りに堂堂巡り
今も尚禁止している遊びするばれるばれないスリル味わう
浴衣着て一人孤独に火を灯す線香花火に想いぶつける
三階の窓から見える赤い花名前も知ら ....
そっと
静かに卒業した
生きるを卒業した
はかない時間の中で
どんな思い出を抱えて
卒業したのかな
きっとありがとうって言ってるんだよね
ありがとう
また逢う日まで ....
ぱくぱく金魚は
今日もぱくぱく
限りある水の中で生きるの
水中から見た歪んだ姿
名前は知らない 君は誰?
沈んだ餌はやがてふやける
ゴミになって藻が生えて
僕の生活スペー ....
突然
彼から
電話があった
「君とはもうこれで終わりにしたいんだ」
彼は
新しい人生に向けての
旅立ちのために
夢実現のための
努力をしてみたいと言う
「君と今までのことを
....
どんな時も
あきらめないで
前向きに
自分のために
戦おう
君は
ひとりじゃない
ひとりぼっちじゃない
君のことを
わかってくれる人は
どこかにいる
どこかで
暖かく
....
泣きながら
教科書を
破った
辛かったあの日
強くなった 今
どれもなつかしい
他人にも
自分にも
素直になれない
くやしくて
やさしさって
思いやりって
なんだろう
自 ....
降り積もる桜も雪も徒にその行く宛を知る者は無し
床を離れつとめて見入る曉雲の紅白藍の極彩あらむ
ビル群の山々より吹く木枯しの歌声を聴き今日も歩く
冷たい風がとまる
匂いも闇もとまる
とまる
泣けない光が
そこの隅にそっと身をひそめる
開けて下さい
開けて下さい
精一杯の囁きが
裏側を超えた耳元で木霊する
....
心に空いた穴を 埋めるように
空を見上げて 唇を突き出した
凍りそうな蒼を垂らして
震えながら 私の唇を掠める
冷たい あなた
酸素を求めて 口を開けば
柔らかに 咥内を舐 ....
確かにあっちがああだとしても
でもこっちはこうだし
仮にあれがそうだとしても
これがどうなるのだろう
交差するのは人差し指
虚言はいかにも真実を含んでいそうだった
....
静かに進む時間の中で
私たちは
想像もできないほどの驚きや喜び
突き落とされたような悲しみや
苦しみを味わう
正確に共感できない人の言葉に落ち込み
時に励まされる
私にできる ....
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