日常のいろんな事柄について
誰もわたしを見ていない
わたしだって誰も見ていない

 ―― 決して 心まで見ようとはしない

人は時々 したり顔で頷くけど
どれだけのことを分かっているの? ....
まず人間であって微笑んで

はたけを耕している

最後までたがやしている無心に


野良ぎがやぶれていたってかまわない


無心はかたちや定義をこえているから

そしてひとのは ....
健康的な朝を
求めてある
夜ではない

闇を味方にして
明けない夜のあげる
かちどき

夜風が吹いて
飛び散る星の
窓の外


日の出る朝を
待ち望んである
夜ではな ....
学園都市線の高架下
灰色の橋脚に二羽の鳩が仲睦まじく
寄り添ってはキスをして
激しく身をよじってはまたキスをして
やがては重なり 羽ばたきながら

気の早い春が固い雪を緩め
茶色く水っぽ ....
歩くのはいつも なまの義足
寄木細工のじん帯をか細い骨で震わせながら
足裏に
肌合いのわるい
なじめなさを押しつけても
二つのものが 交互に役割を担うから
どこか
と呼ばれるcell(セ ....
春はいつやってくるんだろうね
もう寒いのはうんざりだ

君がつぶやいた

そうだね と
返事をしてみたけど
私はね
寒くても
君がいたから

心があったかくいられたんだ
な ....
短い詩をうたったのに満たされないのは
私の謎のせい
その謎は確かに
暮らしにまみれた泥の底で
息切れしそうに脈打ってあるのだけれど
同時に広がる外の世界にも
存在として在る気がするのです
 ....
ともだちのメールの カナリクタビレタが
カタクリ カンタービレに 読み間違えてしまうのは 三月のせい

この胸に 湖水が萌える
サーモンピンクと コーラルピンクのあいだに ひそむ
銀 ....
吸い込まれていくその先は
さいぼうの隠れ家
手を振る、手をふるう
ぼたんになる、頃になる
おや、もうあんなにも遠くに
浸透してしまった窓のつらなり
わたしは遅れた足取りで
ひとつ、ふたつ ....
二〇一二年の一雫が
左肩に落ちる

乾いた肩が ほら笑った
指で払った雫が
隣の肩にかかる

右肩の笑みが増す
隣の肩が羨ましげに
指をくわえる

余計でもない一雫が
転々と分 ....
太陽を食べながら
冬晴れの冷気を泳いで行く
空に笑いかけて
わたしは噴水のように歌っている

土地っ子のヒヨドリも
旅行者のツグミも
わたしとともに歌っている
白樺も我を失うほどだ
 ....
{引用=根底から
ひかりがすべり落ちている
ぐるりと結わえたひとつなぎのくさりが
少しずつ希薄になってきている
そこが温かいと机に伏しておもう
おもう?
うなずく
好きな ....

白く熱い道を
白いカッターシャツの高校生が
自転車でくる
7年ぶりに会った息子、きのうのこと
美しく花開いたのっぽのあの子

その道を今日も彷徨えば
また出逢った有り難さ

足 ....
いつだって ゆうやけこやけが聞こえるまで
遊んで僕ら 走って帰る

足りないものだらけで
ほしいものだらけだったけれど
野球選手にだって
スパイにだって
ヒーローにだってなれた

 ....
忘れ去っていく言葉よりも
あなたのいのちの清さにふれて瞼が閉じる
いつまでも文字にならない
あなたの悲しげで透明な息づかい
反復するあなたの鼓動が
休もうとしている風を揺るがす

あ ....
静かな 待合室に響く

早口で話す声
隣りにいる付き添いの人は
慣れているのか
相づちさえ打たない

脈絡もなく
しゃべり続ける婦人

耳を塞ぐ

イライラを通り越して
不安 ....
からからからと
風は吹いて
真っ青な空に
よどんだ雲
冬のにおいに
春の予感もまじっている

さむいなあ
さむいな
からっぽだな
からっぽだ
からから
からと
風は吹いて ....
僕が悩んでいるのを
僕が泣いているのを

雲の上からあの子は見てる

うまくいったときは手を叩き
うまくいかないときはうなだれる

僕が笑っているのを
僕が喜んでいるのを
 ....
出会ったばかりの頃は
無口な君が
苦手でした

私だって
口下手で
初対面の人となんて
話せるわけないのに

一生懸命話しかけても
君の返事は一言
話が続かなくて

 ....
君を想う僕の気持ちは

もう君だけを想う気持ちじゃないよ

苦しい日も

君を想い続ける僕を応援してくれるあの人に

向けた気持ちでもあるんだ

君を想う気持ちが
あの人 ....
真白にとかれた耳飾り……
それは冬の名残です
寒い日にはてんてんとあとをつけていくもの
温かくなり、晴れた日には水上から流れくだってくるもの
かつてそうした世界の眼差しを愛していました
愛と ....
山砂はもうない
海砂ばかりが浚われ
洗われ
遠く運ばれ
混ぜられる
ごくありふれた砂粒に時折混ざる
貝の欠片の白い顔
ガラスの名残の澄んだ瞳
際立つ別嬪な粒子たち
僅かに
微かに  ....
ゆらゆら路地裏に消えていく猫の尻尾
日曜日の午前9時
空がある
雲はない
宇宙がどのようになっているか いつの日か科学は突きとめるだろう
宇宙が何故在るのか 誰も永遠に分からないだろう
テ ....
私には判らないことがある
貴方の愛が本当なのか?
ただの遊びなのか?

今まで 
たくさんの出会いと恋があった
私はいつも後先考えず
恋に夢中になってしまい
自分の感情で相手を振り回し ....
降り止まない雨に
舌打ちして 空を睨む
思い通りにいかないことばかり
心がざらついて
軋んだ音が鳴りだす

苛立てば
心の瘡蓋はがれていく
「いつも君を想っているから」
あなたの声が ....
冬の日射しが 淡く部屋に溶け 影との対比に 霞む金魚鉢



寒い部屋 季節外れの 金魚鉢 私と同じ 空っぽのまま



雪うさぎ そっと沈めて 輝いて 溶けないでと 守る金魚鉢

 ....
この胸の中
溢れてくる想いを

儚く崩れ落ちそうな想いを

君の胸にあずけて
僕は羽ばたくよ

僕にはすこし重すぎたんだ
強がらないで
君とはんぶんこ

僕に手を振って ....
「3月の終わりに東京へ行くんだ」
そう言った君
離れた場所で夢を掴もうとする君はきらきら輝いていた

でも僕は
「離れたくない」
それだけしか
頭に浮かばなかったんだ
君の夢を ....
こざとおおざと
大阪の部屋にいて

月へん肉づき
服薬する脳

さんずいさんづくり
混沌を彫る

ひへんいわく
時間は書けぬ

くちくにがまえ
存否の因縁

にんべん ....
きょう、
もう わたしは
倒れてしまった


独り歩きつかれて
のどもカラカラ渇いて
バタンと前のめりに
倒れてしまった



すると
背後から
男に捕まってしまった

 ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_真実について考えてみた_】- 泡沫恋歌自由詩4+*12-3-2
無言のひと- 梅昆布茶自由詩1012-3-2
うしみつどき- シホ.N自由詩312-3-2
鳩は人より情熱的だ- ただのみ ...自由詩16*12-3-1
ひと借り峠- 乾 加津 ...自由詩21*12-3-1
- ジュリエ ...自由詩1+12-3-1
君が在るということ- 宮岡絵美自由詩212-3-1
カタクリ_カンタービレ- るるりら自由詩9+*12-3-1
残像- 理来自由詩11*12-2-29
余計でもない一雫- subaru★自由詩11*12-2-29
輝く日に- ただのみ ...自由詩15*12-2-29
教室- 理来自由詩10*12-2-28
道で出逢う- 木原東子自由詩20*12-2-28
透明ランナー- 森未自由詩8*12-2-28
まぼろし- 乱太郎自由詩19+*12-2-28
待合室- 森の猫自由詩10*12-2-28
- シホ.N自由詩412-2-28
キューピッド- ジュリエ ...自由詩112-2-27
無口- ジュリエ ...自由詩112-2-27
幸せは繋がってく- ジュリエ ...自由詩112-2-26
耳飾り- 理来自由詩6*12-2-26
一個の孤独- ただのみ ...自由詩13*12-2-26
散歩の途中で- 空丸ゆら ...自由詩1412-2-26
【_今の恋人は_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-2-26
【_雨宿り_】- 泡沫恋歌自由詩8+*12-2-26
金魚鉢- ミツバチ短歌412-2-25
- ジュリエ ...自由詩112-2-25
抱きしめた愛- ジュリエ ...自由詩1*12-2-25
大阪にて- シホ.N自由詩212-2-25
おしまいの区切り- Wasabi 自由詩2*12-2-24

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