{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。
わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
短髪も似合っていると言うあなた笑みを浮かべて罠を仕掛ける
夜聴いたあの音楽に感動しアイスクリーム多めに食べる
誰一人おかえりという声はなく寂しく響くただいまの声
切なさを胸に抱えて眠 ....
インダストリー あなたはかよわい
朝つゆを映し 虫の動作を録音し
脳ブロック積み上げる快楽
ピカピカにみがいて
荒々しくけずって
求める声のうつろ
傘の骨ならかめばくだける ....
偶然見付けた奇跡を
大事にとっておいたけれど
奇跡は重ねれば薄くなるもの
そうして消えるのにはたいして
時間はかからなかった
森羅万象とは全てのことを言うらしい
理 ....
いつもいつも
きみのこと
考えてるわけじゃないよ
ただ
青空を見上げて
時々
どうしてるかなって
思い出すんだ
胸につかえができて
切なくなる
もうあえないきみが
....
僕は 海のそばに住むことにした
十月の浜は ひとけがない
足跡もなくて 夏よりきれい
海の家は ほったらかしで
風鈴がやたら 鳴っている
冷たい風に ゆれる
ガラスの音で 空気 ....
ガラスの向こうで雨は
規則的に降り続いていた
ベランダの花を
静かにたたいていたのは
儚さに惹かれた空の
答えのない 問いかけだったのだろう
いくつも落ちてくる雨粒
空から僕 ....
夏の終わりも
あのひとの面影も
消えゆく
こんな
ちっぽけで
ささいな存在でも
神様を信じよう
恐る恐る
生きることを
諦めてしまわないように
ともだちと
ばか騒ぎ
たのしいなぁ
こんなに笑ったのひさしぶり
けど
うちに帰ったら
…ふぅ
すごい
肩がこってる
揺れる花は荒野に一輪だけ
その上で流れた一線の流れ星
空間は穏やかに過ごしていた
まだまだ口にだしていない言葉は
たくさんあるけれど
それもこの花が枯れる時には言えるだろ ....
秋の日の 白い光は 死のごとく
「おかえり」の なき身に響く 五時の鐘
夕闇に 迷う言葉が 沈んでく
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて
渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽やかに散歩する犬の太くて短い声も
光に飲み込まれてかき混ぜられて
珈琲に落としたミルクみたいにぐる ....
碧空を 裂いて美し 白い凧
暮れる夏 散った桜を 思い出す
葉の影に 隠れ取られぬ なすひとつ
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。
「サバンナに広がるベッドには、 ....
すれちがう人の香水の匂いが
鼻にまだ残っている
僕が貴方を思っていることを
手渡しで渡してもいいですか?
今はまだ分からないけれど
いつかは答えが見つかると信じているよ
....
ハタチとか
もっと先だと思ってた
どうしよさらばティーンエイジ
広場の端まで届く大声を出せ
ボリュームを上げろ
それでもまっすぐ伝えられない
鏡の像のように 歪んだまま
空を漂うカプセルレター
望遠鏡から顔を上げて
何を見てるんだ
高い所から ....
いつのまにか
降り出した雨も止み
遠くでそっと光る虹
前にも見たはずなのにあの頃とは違う
行き先を決めず借りた車で走り出す
丘の上にひっそりとたたずむ小さなカフェ
蒸気の音と香り立つコーヒ ....
濁った瞳で
君を見ていた。
損と得を天秤にかけて
−+で合計だして
得が多いのなら
その手をとろう。
損が多ければ
さよならしよう。
数字が溢れているこの世界。 ....
はじめはみんな ちいさくて
とてもかるい
うまれたばかりのとき
目をつぶって あけたら
きえているんじゃないかと
きっとそれくらい
十年、二十年と生きるうちに
....
おろしたての石けんの匂いをくんかくんか嗅ぐとき、ちょっと優しい気持ちになれる。
何気なくつけたラジオから好きな歌手の曲が流れてきたとき。
アイスをお皿に盛らずに大きいカップから丸ごと食べるとき。
....
愛情が湧き出てこない不安から君の笑顔を必死に描く
茶柱に歓び合える温かい夫婦目指している私です
一面に土筆の群れが現れて驚く我に敬礼をする
月からの誘いを受けて無意識に見上げる月が私 ....
世界がこんなに静かだったとは
浅い眠りの後の
土曜日の朝
君に出会えて
本当に
良かった
誰と同じでもいい
私はただ私になりたい。
大きくも小さくも偽らない
今の私になりたい。
遠くのあなたに
私自身に
私が私とわかるように
夜明けの光に
笑顔で答えられるように ....
色褪せた空に
薄赤い月が
張り付いている
神様
あたしにもまだ
やり直せるチャンスを
くださいますか
たいして信じてない神に祈る
せめて
あのひとが
幸せでありますように
○夏去る歌五首詠める
暦での夏が過ぎ去り蝉の声いのちを絞るこえ哀れこえ
陽光に差す日傘手にふと折りたたんでは陽の道歩く女(ひと)
夕暮れに水まく庭の静け ....
橙色に照らされた木造二階建てのアパート
蹴飛ばせば簡単に壊れてしまいそうな垣根から
紅色の白粉花がその艶やかな顔を出す
やがて来る闇に飲み込まれてしまう前に
黒くて固い種子をてのひらに ....
学校のグループで行う
キスの授業のテストは
一番嫌いな教科になった
パニックパラダイスパークは
いつになくこみあっていた
なにかと忙しいけど
飴が降っているならしょ ....
都心の高層建築形から落下
する風景を思い描いて
それをみる?
眠れない夜に壁
をじっとみつめて
眠らない夜の
ように
永眠?
超高速の
列車の先頭に乗っても
追いつけない
....
うたた寝のあとに
頬についた畳のあとに気づく
ミンミン蝉の声が
ひぐらしの声に変わる
18時の空の色が
橙をを帯びた紺になる
宿題なんてないのに
妙な焦りを感じてい ....
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