どうか死なないでください。
かなしいからと、死なないでください。
つらいからと、死なないでください。
あなたが死んだら、だれかが
そのかなしみをうけつがねばなりません。 ....
授業中におなかがすいて
胃がぐーとなる。
それを聴いたとなりのこが
おなかすいたんだね
って笑った。
あーあ、わたしのこころも
淋しくなったらなればいいのに
....
俯いている
苛立ちはこころを駆け
涙は机に下垂る
ー愛に育まれた女たちは
夜は眠る時間だと
知っているから
....
まっさらな 白いガーゼを 赤く染め 私は大人になりました
きっと前世は 人魚だったのかも 私の間に 海があるから
体内に 地球を抱いて 丸くなる 愛おしむ程 母になってく
髪の毛を切ってもらう
ばさり、ばさり、
あぁ、この人の芸術品になってゆく
ワタシ
きっと君は
まわりのいのちと深く関わり過ぎてしまうんだね
それはどうしようもない
どうしようもないことだけど
空に小鳥がさえずり
天は飽くまでも高く
雲は雄大にたなびく
大地は鬱蒼と ....
「正義はかならず悪に勝つ!」
今日も流れるヒーローの決めセリフ
でも「正義」って勝手に自分が正しいと思っているものでしょう?
「悪」っていわれてる人たちにも正しいと思って ....
「わぁ、このハムスターやすーい!」
「ねぇ、かってかってー」
ハムスターの命がたったこれっぽっち
人間の命は計り知れないのに
「そんなこと言ってたら、ペットなんて飼 ....
一人行くと 決めていた
闇夜に去ると 決めていた
頭上の月は 虚しくも
一人の影を 映し出す
あの日二人で 見上げてた
優しい光の ままの月
今の僕には それさえも
....
母が愛用していた足踏みミシンは
居間の隅っこを定位置にしていた
毎日使っていたわけではないが
学校で雑巾を持って来いなんて言われると
その夜はかたかたと音を立てていた
ミシンは
物 ....
山頂に登れば見える恋の色星の光と混ざり合う愛
梅雨入りし届く葉書を湿らせて滲む言葉に哀しみ宿る
一言も話そうとしない今日の君香水だけが何かを話す
夢の中離婚のことで話し合う浮気相手の ....
道端に転がる言葉だって
拾い集めれば
心響く魔法になる
ありふれた言葉だって
心がこもれば
心に残る力になる
頑張った時の失敗も
諦めていなければ
その ....
えー… ちょっと待ってよー…
これはないでしょう。ねぇ。
もっと別の場所はなかったの?
終わったわ。私。
今世紀最悪だよう、神さまのばかー。
こんな、こんな、
....
父は風呂に入りながら
トランジスタラジオを聞いていた
湯船に落としてしまっても
乾かせば直ると言っていた
実際お湯に沈んでも
ラジオの音は止まなかった
僕も父の真似をして
....
沈みゆく
この夕日は
どこかの国の
朝日になる
未だ行かないで とせがまれながら
やっと昇った と喜ばれながら
無限にめぐる 太陽に
どうしよ ....
青白く光る 脊椎に
透き通る 鎖骨に
規則正しく並ぶ 肋骨に
指をつぅと這わす
吐息をほぅと吐きながら
その
冷たくて怪しく光る写真を眺めながら
私 ....
誰もいない 夜の草原を
あなたと二人で 歩いていた
それも 手をつないで
だけれど むこうから
あの子が 歩いてきたから
繋いでた手を振りほどいてしまった
....
桜の花をみて 情緒を感じるのは日本人だけなんですって
桜の花弁に 想いを馳せて
愛しいあの人を 瞼の裏に 浮かべつつ
新たな場所へ 希望を抱く
俳句って 日本にしかないん文 ....
アイスの蓋に
ヨーグルトの蓋
ケーキのフィルム
みーんな舐めちゃう 私
だって おいしいんだもーん
だけんど そのたびママは
やめなさい! もうっ はしたな ....
こっこけ こけっこー
けっこ けっこ こけっこー
わたしは にわとり こけこっこ
3ぽあるきゃ すぐわすれる
きのうの ごはんは なんだっけ
さっきは たまご ....
先日、2月14日日曜に夫と二人で秩父に行ってきたのでした。もう一年半以上前の紅葉の頃、一人で三峰山に登ってきました。秩父鉄道の三峰口という駅からバスに乗り、大輪というバス停で降りると、以前はロープウ ....
海と陸に幾つもの水爆が落とされて
夕日が消えてしまった
森林が砂塵に帰して
息が止まりそうになる
人間が
スピンオフエイプの化石として
砂漠に埋められた
世界は焦土に食べ ....
いつだって留守電のままの息子たち声が聴けない寂しさは闇
バス降りる園児の声がよく響く日本の未来君らに託す
牡蠣フライフワッと揚がる瞬間に別れを告げたあなたを捨てた
赤い薔薇悪いイメー ....
泣き虫に大きな壁が立ちはだかった
途方もなく続いている道
下手をすれば踏み誤ってしまいそうで
たったの一歩がなんとも重いこと
行くしかない
行くしかないのだと歯を食いしばる
わたしの 遥か上空 ....
季節は無言のまま過ぎて行く
昨日まで咲いていた木は
咲いてはしげり
赤色に染まりかれていった
もう僕は迷子の一人ぼっち
昔呟いた言葉を思い出す
テレビに写った君に恋 ....
昨夜の雨を吸った落ち葉はぶよぶよと柔らかくなり
いくら踏みしめても何の音も鳴らさなかった
足跡さえも吸収してしまいそうな弾力は
寒さを忘れそうなほどの優しさで失望を覚える
冬はいつだっ ....
おじいちゃんが、死んだ
おばあちゃんが、死んだ
嫁だったママは、
やっと自由になったわ、と
うれしそうに
おばあちゃんが使っていた、趣味の悪い食器を
ぱりん、ぱ ....
「ねぇ、永田君って、美穂のコト好きなんでしょう?」
こんなことをあなたに言って、
本当にいいの?
私は、
わたしは、
「ねぇ、永田くんて、美穂のコト好きなんでしょう?」
ある日の掃除時間、突然君がそういった。
そんなわけ、ないだろう
俺は、
おれは、
この道の果てに 気づいてしまったのはいつだっただろう
笑顔で交わした 約束を誓った入り口は
もう遠い もう見えない
握った手のひらが貴方は固く 広くなって
見下ろしていたその黒髪も
....
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