綺麗な砂漠の真ん中で

オンボロなギターを弾き

ラクダと戯れながら

ゆっくり歌を歌っていた

蜃気楼は今日も未来の都市を

ぼんやりとうつしていた

壊れたラジオからは
 ....
夜空に星をぶちまけて

ただ
ぼくのすべてを
きみに知って欲しかったんだ

天使よ

思い切り
吹き鳴らせ

もう
きみには
届かないのだから

最後のファンファーレを
盛大に
こんな
青空の下で

あなたは
結婚式をあげる

おめでとうなんて
ありきたりだけど

言わずにはいられない

おめでとう
おめでとう

神さま
ふたりに祝福を

ぽっかり開いた
青空のような
幸せを
ちび 馬鹿 単細胞

きみが呼ぶ わたし

モヤシ 阿呆 ドS

わたしが怒鳴る きみ

わたしの腕から覗く 真っ黒な腕時計は
わたしが冗談でねだった きみの物


少しでも  ....
つめたいあめに濡れて
君の顔が視えない


明日の
行く先が
滲んで


傷みの場所すら
あいまいなのに


どうしても
なんて云えない


やさしさがくれた疵を
 ....
なぜかしら
私には聞こえてこない
どうしてかしら
あなたには聞こえない

携帯の着信音
サイレントにしてないのに

雨の音が
消しているのね
昨晩の
私たちの小さなすれ違い
排 ....
玄関は春です
別れと出会いが
毎日
飽きることなく
繰り返されるから
わたしは
いつでも花を飾ります
薄紅色の花が
一番似合うと思います



浴室は梅雨です
温かい雨が降る ....
たいふうは過ぎ
ふふふとわらう
木々はゆらゆら
葉をふりみだし
子供はかけてく
髪ふりみだし
あとにはふうっとため息と
きんもくせいのかおりがふわり
洗ったばかりの長そでシャツは
 ....
広い広い空に

声が枯れるまで叫んだ

実験室のビーカーを覗いて

華麗な幻想に驚き

ガラスはただ割れて

僕を傷つけてしんでいった

もう咲かないのかなと

うえきばち ....
あおとあかと たまにきいろと
あとはいらない
たいくつと思ったことはない
ただ
まいにち日が暮れかかって
あかりがぽつぽつともる
これはうつくしい

じっとまえ見て 風に吹かれて
雨 ....
寒い夏の朝

早朝
きみが帰ってゆく

言い残したことば
さりげない仕草

ぼくは
部屋の片隅で
膝を抱えている

きみがいた日々は
あまりに濃密で

この
薄い空気に ....
週末の三条大橋はちょっとしたお祭りだ
駅から出てくる人と駅に向かう人
遊びに繰り出す人と帰宅途中の人
お酒や香水のにおいが混じりあい
鴨川では小さなジャズライブが行われている


駅に向 ....
そんな目をして泣かないで

ホントは悲しくなんか
ないんでしょ?

ここで泣いたら
キレイだから

だからあなたは
なくんでしょ?


そのくらい
私にだって
わかるんだ
 ....
助かるには確率は少なく

1%より少なくコンマ以下の数値だった

誰よりもわかっていたけど

やっぱり君を失うのは嫌だ

そういう僕は君からみたら

わがままな子供にでも見えたのか ....
目をこするループ
くちびるをかむミュート

嵐のキータッチで12時間

でんぐり返り、衣装がえ
ネオン、夜道をガイドする老人

あわよくばもう一つの道を行く交差点

左足からブレイ ....
秋の花が
咲き乱れている

ほら
こんなに可憐な
宇宙が咲いている

秋の花が咲き乱れて

もう
夏の灼熱には
戻れない
お風呂上がりはボディーバターで香りをまとう。どう、美味しそう?

綿棒の大活躍によりアイラインがしっかり落ちる

寝る前のリップクリームは忘れない
プチプライスだけど伸びがいいの、これ。
 ....
平行に並ぶ名もなき ひとびと
ひだまりに眠る消火器のように
ここはとても静かだ
行きつ戻りつする僕を
そう眺めないでくれ
悪気はないから 嫌わないでほしい

見渡す限りの名もなき ....
雲が
太陽を隠しています

きっと
あの向こうには
壮大な楽しみがあります

だけど、それを
雲は
わたしに
見せてはくれません

こどもの頃
おとなが見せてくれなかった
テレビドラマを
思い出します ....
空は遥か遠くまで透き通って
あの日よりもずっと現実的です
立ち並ぶ家や 生い茂る緑が
白い光を乱反射しています
眩しいけれど
それでも空を見上げたままでいます
あすこにいる野良猫も ....
今日は
朝から
小雨が振っていた

病院への帰りみち、
電車で人身事故のアナウンスが流れて

こんな雨の日、
どれだけのひとが
自ら命を絶ったんだろう

彼らに
季節外れの ....
 
僕が見上げた あの日の空は

とても綺麗に 輝いていて

こんな僕にも 微笑んでいた



僕も自由を 手に入れたいと

空を飛んでた 僕の翼は

醜く光り その空汚す
 ....
           あの子とつなぐ手
           まだそのままで
           ほんのりと
貴方が欲しくて 縋るように手に入れた

まるで 火に銀を絡めたような
まるで 恋心を閉じ込めたような
願いを込めた 緋色のガラス

きつく締めれば まるで首輪ね
見えない鎖を錯覚して
貴方の心に捕らわ ....
空が青ければ気分も晴れるほど人間は都合よくできていない。
それは夏になったからといって恋をしたことなどただの一度もない事実からも証明できる。



感情は引力で私を押し倒し、重力で沈める。
 ....
本屋にて宣伝文句読み進み心惹かれる本との出逢い

事件さえ知名度アップに使われるこの世の中の空気は淀む
時間を鎌で切り裂く事が
出来たなら
僕は君を独りにしなかっただろう
太陽が目隠ししたままで
いてくれたら
僕は君のうなじに
炎を吹き掛け続けていたのに
罪なのは
君の柔らかな語りではな ....
遠い空の下
大切な人が泣いている

何もできない歯痒さに
空をながめて
ため息ひとつ


私はいつも
ここに居るよ


悲しむ貴方のために
待つことしかできない私
{引用=

*



どの色も気に入らないの。欲しいのは唇をかむ痛みの赤さ


きつね花、天秤にして恋人のふるえる声を謀りにかける


しろはくろ、くろはしろからあ ....
堕ちていくのは

時計の針かはたまた

砂時計の砂か

どちらにせよ結果は同じ

両方時を刻む魔法器具

君の小さな手の平を

繋いでふさいでもいいですか?

曖昧な返事は ....
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