耳を当て 君の鼓動を 聞いている 唇重ね 一つになろう
夜空見て 雲間に覗く 暗闇に 星の瞬き 生きてるようで
降り注ぐ 雪に音は 吸い込まれ 大地の鼓動 春までお預け
「満月に吠える」
夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に
「手紙」
....
休館日静けさ浴びる図書館の返却ポストは闇への入口
七夕の願い書かせるイベントで永遠よりも今の幸せ
長男が生まれた時に植えられた庭にある木は屋根より高い
窮屈な電車に揺られ会社へと向か ....
もーいーかい?
まーだだよ!
ウチはいつでもオーケーなんやけどな
射しこむ陽が壁に{ルビ日向=ひなた}を作り
そっと今を忘れるとき、想うのは
別れ際のプレゼント、忘れられた約束
または、これから出会う誰かのこと
晴れた日は
ひとりでいると少しくるしい
....
そのうち通り過ぎるだろう
ほんの気まぐれな天気雨
一面の田んぼだったこの辺りは
ほんの少しの間に住宅街になった
たくさんの家が整然と並べられ
目線を上に持っていけば
規則的に並ぶ青 ....
未来は光より早く進む
知識の海は今日も荒れていた
僕が死ぬ夢を見た
気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた
約束の時間には間に合いそうになかった
想像は毎回期待していた ....
透明な水を見ている
結んでは
ほどけてゆく
深い約束を
水の中に沈めて
透明な水を見ている
僕らまで
溶けこんで
しまわないように
頼みごとをする前に
ちゃかすのはやめてよ
頼みごとをした後に
抱くのはやめて
どうせいなくなるんでしょ
どうせ出て行くんでしょ
止めようなんて思わないから
黙って出て行って
最 ....
なんで愛されないといけないの?
そうきいた少年は歩きながら振り向いた
なんでなんだろうね
おとうさんはよそ見しながらこたえた
なんで愛さないといけないの?
そうきいた少女は走っていってし ....
寝ても覚めても
同じ夢を見てるような
そんな気だるい日は
カーテン越しの
光を浴びて
寄りかかる
ソファーは悲しくて
奏でるはポロネーズ
今の気分は
ショパンの「別れ」
目 ....
こうべを垂れて
風を避けるように流れ流れ
赤ん坊のように
そっと
土に抱かれる
黄緑色の葉
子指くらいの蕾の中で
水脈の子守唄を聞かされていたとき
僕は冬の海の枕木だった
....
顔色ばっかり伺って生きていたとき
顔色のさえないあいつに出合った
余命半年のあいつは
生きることにあがいていた
生きてたっていいことなんかないと思って
人と視線を合わせずにいた
人の視 ....
上を望まず 控えめに
その身を飾る サザンカは
愛に溢れて 美しく
舞い散り落ちた 花びらも
一つ一つが それぞれの
愛する心を 忘れない
このクズって自分をののしって
人に言われる前にダメージ受ける
そんなんで防御になってないよ
あやふやすぎて
みっともないよ
バカじゃねって
つぶやいて自分をなじる
だれにも言われたく ....
遠い過去への手紙
もう読む事もない
悲しくも
霧雨に霞む道は
落ち葉で満たされて
凍えた指先だけが
取り残された
君の影に触れた
うやむやにしてきた思い
今更になって
胸を締め ....
なんにもこわくないなんて
僕は嘘をついた
こわいものだらけなんだよ
だれかたすけて
なんにもいらないなんて
僕は嘘をついた
なんにももっていないんだよ
とってもさむいよ
どこか ....
お葬式の列は黒の人の群れ
目の淵を赤くした人の群れ
カラスが電柱にとまってみていた
身づくろいしてみていた
喪主のあいさつは涙まじりで
関係の薄い人も泣いた
いったいなににおが ....
もしもしと 繋がっていた 糸でんわ 星の降る夜に ぷつりと切れて
サンタクロースは信じない
信じないといった君を信じたいから
君の唇が信じるってかたちに動くものが僕の全てに
なればいい なってほしいんだ
クリスマスなんてしない
そんなことどうでもいいと ....
小さな想いを
ここから届く
白い世界で
儚い音でも
見つけてくれますか
足音を数えて
今夜こそ
あなたの可愛い
乙女になるのだと
敬虔な祈りを
捧げます
私の
町に
雪が降ります
白い
小さな雪
私のまつ毛にも
少し
休んで
誰よりも
....
人がしぬってどういうことだろう
どこへゆくのだろう
明日にせまらない恐怖に
なぜ震えるのだろう
風の音にさえもびくりとぎこちなく
動くこのカラダを
君に支えてほしいよ
足波をそろ ....
大人なのに
人を
殴ったり
蹴ったりする
人たちがいる
自分が
されたら
どんな
気持ちになるのだろうと
考えることを
否定している
こんな
人たちは
自分の
思い ....
ひとりじゃないんだよ
ただ
あなた自身が
人それぞれの
思いや気持ちが
伝わっていないか
見落としているだけ
人間は
弱いもの
ひとりでは
生きていけない
あなた自身が
....
どうしようもなく
傷ついちゃったら
しばらく休もう
何もせず
じっと
しているのもいい
やりたいことだけを
考える
何ができるか考える
苦しいんだ
誰だって
君ひとりじゃ ....
何が正しいかを
証明する旅を終えて
残るものは自分の
欲しかったものだろうか
今を生きることは
だれかを利用することで
それを人々は
支え合うと綺麗にうたう
私の手はだれかの
....
またそうしてあなたは背を向けた
私は一人で残される
片道2キロの距離を自転車で走ったあの頃のように
坂道をたちこぎで上がりきることを
使命のように思ってた
向かい風に負けるなんてありえな ....
月に一回の
言えないゴミの日に
たまったゴミを捨てている
心の隅の折り返しの
袋をひらいて捨てている
言えないゴミをだしたとき
決まって雨が降ってくる
想いが空に逃げるから
雨にな ....
曇りガラスの向こう
聖なる夜に
何処かの教会から
響く讃美歌
荘厳で美しい歌は
街を優しく流れ
街角の隅で震える
黒猫を包む
暖かいキャンドルを囲むテーブルに
浮かぶ笑顔はどれも ....
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