夜の散歩中に迷い込んだ名も知らない小さな神社は
まちあかりも遮ってしまう茂みに覆われている
自他共に認めるリアリストのわたしでも
物の怪の姿を探してしまいそうになり
風で葉がこすれるか ....
ごめんね
きみの優しさに疲れたぼくは
こんな陽の光にさえ
うんざりしてしまうんだ
きみが隠してたカード
探すのにも
限界があったんだ
ごめんね
今でもこんなに
愛しているのに
もう描きたくないと
イーゼルを蹴って君は出て行った
僕は君の絵がいつも好きだったのに
君は前に言った
キャンバスはこのまま
これ以上にはならないと
絵筆を持ったままで
白 ....
はじけるようなロック
聞きながら車の中
ラーメン屋にひたはしる
たまにはこんな夜も ね。
メタルチックな音楽に
高速道路の魔法の光
モダンに文明をたしなんでみる
....
棒人間は今日も黒い涙を流す
言葉よりも大きな気持を
整理整頓する
嘘っぱちな深夜通販番組を
薄目で見ては誉め称える
貴方は死刑と言われたけれど
そんな証拠は何処にも ....
碧と青 果ての見えない 地平線
{引用=北海道にて}
遠くに
忘れてきたものが
ある気がするんだ
はかなくて
美しいもの
でも
切なくて
思いだせない僕は
夕陽をみて
すこし泣いた
寒い夜人の笑顔が陽だまりに見えるぐらいに明るく光る
音楽が苦しい時に背中押す癒しにも似た旋律が熱い
戻るものなのだと 思っていた
想っていた
想ってきた
そこに いた
90゜ 歩きだして
180゜ 振り返って
270゜ 見失っ ....
君の心はシャボン玉のように
フワフワ飛んでは パチンと消える
僕が君を守ろうと
そっとのばした この手のひらで
君の心を壊してしまう
どんな優しく包もうと
パチンと消える 虹色の ....
時間が闇にこぼれてる
少しづつ
さらさらと
砂時計の砂のように
気付かなかった
もし気付いていたら
私はソレを
止めることができたのだろうか
こぼれ ....
混ぜてまぜて混ぜてまぜて
たのしいのは いいけれど ねぇ
あっ
まっくろ になっちゃったら
どうしよう?
ああっ
どうしよう!
もう
とり返せやしないん ....
そう
お月さまをバラバラしたの
あたし
とんかちでね
えいってやったの
いいでしょ
これでおあいこよ
夕焼け空は 僕たちの
色んな想いで 出来ている
あの日交わした 約束や
「またね」と言った その想い
膝を抱えて 待つキミや
家路を急いで 走るキミ
泣き顔、笑顔 怒り顔 ....
生まれたばかりのきみは
ぽやぽやとした輪郭でふわふわとした軽さで
赤ん坊の手のひらにもおさまるほどの大きさで
あたためられてすくすく育つ
産毛はだんだん寄せ集められて太くなり
気付け ....
小さな星が僅かに光る
近未来的な都市で
黒い煙に包まれて消える
電話の向こうで話す人間は
どのような輪郭の持ち主なのか
君の首を絞める夢を見て
いつも起きる時は冷や ....
なんだか淋しくて空を見た
ダークブルーの空に
魚がいた
風が吹くと
魚は消えた
なんだか淋しくて湖を眺めた
エメラルドグリーンの湖に
私がいた
ゆらゆら揺れ ....
砂浜で
きみとぼくは
ふたりで座っている
ぼく以外のひとを想ってるきみと
きみのことしか考えられないぼくと
夕焼けは
残酷に
こころの隅々まで
照らし出す
あの夕焼け、きれいだねって
それ ....
僕だって泣きたいよ
いまの状況が分からない
好きなんだ
タイミングが分からない
もう泣くなよ
どうしたらいいか分からない
ねぇキスするよ?
過去の自分に 縛られて
身動き出来ない 時もある
過去の自分を 消したくて
嘘を重ねた 時もある
過去の自分が 虚しくて
殻に籠った 時もある
そんな過去でも 僕 ....
夜が起き出して
今夜はと舞台衣装に着替える
黒い不安と白い恐れの鍵盤を
交互に叩くその曲は
泡立つ恍惚の光り
濡れた海を拭くように
満月の落した布が
昼と夜の境界線から漂う
かもめ ....
青葉から
こぼれる雫 眺め見て
私の目から あふれる涙‥
地下鉄は地上よりは涼しかった
青信号を手を挙げて渡る小学生を見て
まだまだ捨てたもんじゃないと一人で頷いた
混ざらない綺麗な夢を見たいな
明らかに時間切れだけど
必死でし ....
想いが募れば募るほど
激しく燃えるともしびよ
己の想いを命とし
燃える運命(さだめ)のともしびよ
いつかは消えると知りながら
想いを燃やし続けてる
全ての想いが尽き ....
どうにかなると思ってた
なんとかなると信じてた
願えば叶うといったのに
どうにもならない事もある‥
せめて貴方に届けたい
....
“熱が冷めた”らしい。
きっと、時の流れが君の心に入り込んで、少しずつ熱を奪っていった結果なのだろう。
幸福や悲しみ、怒り。
時間には、様々な熱を冷ます効果があるって聞いた事がある。
....
この線から出たらダメ
頑張ってよ
って背中をたたく私の右手
何度もうなずき
力なく笑うあなた
一生一緒だけど
この線からは出たらダメ
今は一番お互いをよく知る ....
誰にだって あるだろう
消したい記憶 辛い過去
誰にだって あるだろう
見えない明日(あした) 今さえも
それでも僕らの 人生は
止まる事など 許されぬ
時 ....
本に挟んでおいた
しおりの行方はまだ分からずにいた
どうしてかな
簡単に人を裏切るのに慣れてしまったのは
有効期限まではまだまだだけど
速めに使っていよう
自分さえ ....
引く波に 吸いこまれては 遠ざかり 二度と還らぬ 十月の海
あてなくて 青に染まりし {ルビ我=わ}は一人 この灰の街 よるべはありや
去る今日と 明日の隙間を 彷徨いて ....
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