.
「心から愛する人がいたらそれがぼくなんだ」
世界の果ての向こうから小さな小さな囁き
となって伝わって来るきみの声
それはあまりにも優しすぎて残酷だ
  .
アイデンティティとは何だ ....
死というものはまるで胎児だ
そこには男も女も大人も子供も関係なく
誰もがみな孕む胎児

時期はそれぞれ違うけれど
私たちは一様に死を見つける
死への意識は無理やり私たちを犯し
死という胎 ....
「実数」最大公約数でも最小公倍数でも共通
    項は言葉ひとつ。そして、僕らは無
    限大の幻想に迷い込み、実態の無い
    虚の世界で戯れる。愛を確かめ合お
    うと指折り数えた ....
  .
触れられればさらさらと崩折れる
砂岩の膚{ルビ=はだ}に打ち込まれた鉄塔の高み
風が渡ってゆく 空は日を隠し 固まった沼地
に木々の揺らぐ姿が曖昧に凍結している
  .
一切の動き ....
優しさなら全部あげるから バファリンの代わりに 傍に置いてよ



何も言わずに ただ料理を平らげる 私はそれが嬉しかった



君の手は 無から有を 産み出して 無限の未来を 私にく ....
とっぷりと暮れてゆくかな正月は 二十数年ぶりに見た
人の骨は

白く
しっかりとしていた

ついさっきまで
人として
形をなしていたものが

手術台の半分くらいの
てらてらした 
金属板の上にある

寿命 ....
キミは書き 続ける

日記のように
独白するように

日々のキモチを
日々の痛みを
悦びを
切なさを

あたしも
書き 続ける

この命
果てるまで

続ける
続ける ....
開けた窓から
今朝も差し込む
眩い輝き
静かなささやきに
手を伸せば

置きっ放しの夢の種
芽がちょっぴり顔を出し
出合い頭で鼻をつつかれる
通りすがりの薫りが  ....
背中に感じるあなたの熱

あなたが優しい武骨な手で
そっと抱きしめる

頭ひとつぶん
旋毛にかかる吐息

{引用=まだまだ
傍にいてね?}

あなたの膝の中も
少し筋肉質な腕も

まだまだ
わたしのも ....
道を歩いていると
何人もの人とすれ違う。
どの人も違う。
平均の人なんていない。

交差点で立ち止まる。
点滅し始めた信号のリズムは、
過去の日々を巡って
軽い目眩。

自分を見失 ....
世界が声を失くしても
消えない音符と手を繋ごう

脳が奏でる
たった一つの音楽

外国語よりうんと近くて
私が使う日本語より
少し遠い言葉達

その歌の中に自分を見た
その人 ....
凍てつく空に願いを返そう
祈るばかりの人は無力で
時に木枯らしに踊らされる
木の葉より軽い
その存在の軽さは
ただ空しい


悲しい歌ばかり歌っていたら
楽しい気持ちを忘れたよ
最 ....
  .
{引用=20歳で死ぬためにはあらんかぎりの勇気が必要なんだ
――エヴァリスト・ガロア}
aχ2+bχ+c=0 の解き方は初め粘土板で
ついで駱駝の背に揺られて伝えられ
aχ3+bχ2 ....
オリエンタルエクスプレスはAM 9:25に出発する
それまで僕らの目の前には現れない
がらんとしたホームに青白い木枯らし

先発のサンダーバードがピルルとやってくる
大荷物を持った人々が列を ....
猫の瞳のように
くるくる変わる
君のココロ

僕のココロは
惑わされ
きりきり舞い

でもいつか捕まえる
そしてぎゅっと
抱きしめる

きっと猫より
あったかい
クラシックの呟きに
大気までもが
眠ってしまう
信号機の
明滅する夜にも
確かにいる
歩いている

星が流れる
星を集める
夜という鳥は
光るものが好き
採ってきた
星を
 ....
次女を産んだ 赤十字病院は
母子同室だった

その日は 満月で
ベビーラッシュ

   土屋さんは もう大丈夫よね

そう 看護士に言われて

まんまるの目の大きな新生児は
半日 ....
ロボットよりも平坦な話し方

朝の会話

「シンパイシナイデカイシャニイッテ」
「その声で言われても説得力ないんだけど」

ハナスとにかく話ス
抑揚を探さなければ

夕方の会話
 ....
私はしまい過ぎて失くしてしまう
大切なものほど奥へ奥へ
しまい込んでしまう

いざ必要な時が来ると
どこにしまったかオロオロする
探さなければ間に合わない

記憶のかけらを
ひとつひ ....
キメラのようなポインセチア
街が赤と緑に埋めつくされる
寒さにも打ち勝ってしまうような
人々の嬉々とした振る舞い

流れている音楽
この季節になると
ヘビーローテーション
年々感動は薄 ....
ひとはみな
死を まとって 生きている

生まれ 出でた
その日から

生を 全うした もののみが
宇宙へと 溶けこみ
次の生へと 流れていく

死をまとい 迷い まとい
今日も ....
雨が降っている

憂鬱を洗い流してくれるなら
もっともっと雨よ降れ

幸せの芽を育んでくれるなら
もっともっと雨よ降れ

世界中を巡る雨
僕も広い世界に連れていっておくれ

流れ ....
触れるのも出来ない急所
そこに
敢えて定めた銃口

傾ける頭
うなじを吹き抜けるのは

恐怖? 罪悪? 快楽?

温い風の舌
嘲笑って舐めあげる

薄っぺらい涙が
鼻腔をくすぐって

微笑む唇は
赤紫 ....
バドミントンの羽根の形
ふわりと 浮き上がる 瞬間に
不思議さを 覚える

固い レースのようだ
そう 連想すれば
見たこともない 小さな妖精に
着せてあげたい ドレスを 
妄想する
 ....
獰猛な牙
私の腰まである肩骨
力強く張った後ろ足
しなやかで長い背骨 尻尾の先まで
虎の骨

きっと熱帯雨林の奥で
この巨体で獲物を待ち伏せしながら
たくましくしぶとく生きていた

 ....
自覚がない

でも あたしの肩は
パンパンに張っている
 
他人にコリを指摘されて
気づく

足の先端も冷たい
脚も冷える

上半身は熱いのに

冬でも半袖ワンピに
綿カー ....
神楽坂を下る

「いっしょに帰ってもいいですか?」
「あぁ」

宴席でのお酌も拒むあなたと
いっしょに帰る

ーー 合評会の後だから?
ーー 「ゆきうさぎ」が好きなのかな?

 ....
私は閉じていたいのです

醜い物には瞼を閉じて
聞くに堪えない罵声には両耳を塞いで
美しいものだけ
蝶よ花よと歌っていたい

私は閉じていたいのです

寒い空気からは布団で隔絶し
 ....
おはよー と
おやすみ は

大切なひとと
いい合いたい

おはよー
 
今日も貴方と
いっしょだね

おやすみ
今日も貴方と
いっしょだったね

それだけで
満たされ ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7305)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アイデンティティ- Giton自由詩3*11-1-8
死という胎児- kawauso自由詩111-1-7
数学のみが自然の営みなのか- 乱太郎自由詩12*11-1-6
結氷- Giton自由詩2*11-1-6
ラブレター- ミツバチ短歌7*11-1-5
_- 渡辺亘俳句111-1-4
白い骨- 森の猫自由詩10*11-1-4
続ける・・・- 森の猫自由詩8*11-1-3
Happy_new_year- 乱太郎自由詩1511-1-1
予約ずみ- 愛心携帯写真+ ...411-1-1
チョコレート同盟企画「年末祭」_ペポパンプ&ミツバチ__「男 ...- ミツバチ自由詩510-12-31
優しい剣- 三奈自由詩1110-12-31
新しい年に- さき自由詩410-12-31
朝露を踏んで- Giton自由詩2*10-12-30
オリエンタルエクスプレス- kawauso自由詩410-12-30
猫子- うずら豆自由詩4*10-12-29
夜の仕わざ- 塩崎みあ ...自由詩2*10-12-27
泣き声- 森の猫自由詩7*10-12-27
ヨクヨウ- 小川麻由 ...自由詩2*10-12-26
お片づけ- 小川麻由 ...自由詩4*10-12-26
通り過ぎる- 小川麻由 ...自由詩2*10-12-25
死をまとう- 森の猫自由詩6*10-12-24
巡り、そして- うずら豆自由詩3*10-12-23
天敵ラヴァーズ- 愛心携帯写真+ ...310-12-23
本物の雪- 藤鈴呼自由詩6*10-12-22
どこの虎の骨__−ハコモノの内容物に捧げる哀歌- 相差 遠 ...自由詩6*10-12-22
循環- 森の猫自由詩11*10-12-22
コロッケ- 鵜飼千代 ...自由詩17*10-12-21
ひきこもりたがり- 相差 遠 ...自由詩8*10-12-21
おはよー_おやすみ- 森の猫自由詩7*10-12-21

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