静かな夜には
聴こえない声に
耳を澄ませて
実らない夢なんか
虚空に放り投げる

ずっと 
心の砂漠を彷徨ってきた

スタンドを消して
遠い町に住む
あなたにオヤスミをいう
暗 ....
愛憎は一雨ごとに深くなり黒髪に落ちる椿の骸 僕はコールタールでできてる 秋になったから

イチョウや赤とんぼをモチーフにした雑貨を探してたんだけど

何故か桜に蜜蜂のモチーフの雑貨を見つけてしまった。

いや、「しまった」とかじゃないけど。

来年の春 ....
宇宙を売っ払って 天国にしのびこんでいよう 
それはあっという間の出来事
はなびらがお金の代わり なけなしの花で 
小麦粉を買ってこようか
ホワイトホールの入り口付近 
なぜだか粉々 
押 ....
そちらの情にも 唱えたい
城なら行きたい あと僅か

レールの上に 飛び乗って
滑車を待って 走り出す

風を切るなら 扇子でね
キミの センスが モノをいう
ボクなら 春に 団扇餅
 ....
国々は歴史というエスカレーターに乗って
ゆっくり 未来へ向かって登って行く

いつまでも いつまでも
赦すことのできない憎い後ろ姿が見える

煩わしい声に ふと 振り返ると
遠い過去から ....
月よ お前様は 自ら輝く事も出来ない身の上だと言うのに

借り物の服を着て

ものまねの明かりの下に 私を座らせて この めくるめぐる思いを

ただ 寂しいよ と一言だけ 言わせて 癒 ....
「いちょう」
              木の若芽


こがねの木
青空にさんさんと輝く
この色調はなんて澄んで神々しいことか
十月のいさぎよい高らかな宣言のようだ
天への感謝をたたえ ....
「台風一過」
           木の若芽

草手を合わせ鳥祈る朝
野分きを知る獣の動き見つめいる

色づいて人なぐさめよ草紅葉
色づいて勇気わかせよ大いちょう
仄暗い真夜中の階段
それらは裸足で降りると
冷たくなめらかな
黒猫の尻尾みたいで
よく畝っている



そう考えると
なんと愉快な夜なんだろうと
わたしはおもうのだ


 ....
優しさに接吻

朝晩冷え込んできたから

風邪に気を付けてね

優しさに接吻

車の往来が激しいから

帰り道は気を付けてね

優しさに接吻

生きようとしてい ....
入道雲をたたえ
   湿舌を呼びこみ
      晩夏を告げている
つくつくぼうしのひと鳴きを聞く
木陰を濃くした公園の広場

その許で
こどもたちは流れる時に邪念がない
       ....
9月の終わり
終い忘れた風鈴がきらきら泣いている







オリオンの寝言はいつだってざっくばらん
今日はあらしの夜だってね
それでも何事もなく光っていておく ....
ねぇ あなたは柿好き?

わたしは嫌いだったんだよ
むかし 田舎から送られてきた
柿を ひとりで食べ過ぎて…
おなか壊して 三日寝込んだ

たかが柿って あなどれないよ

それ ....
浜川崎から羽田線に乗る
古い高速道路はそのまま川崎大師の大鳥居をくぐり
モースの大森貝塚を三周程して
干し網の漁師たちを驚かす

ようやく京浜急行が高架になり環八がスムーズになっても
森永 ....
虫の音高い十四夜 小さきもののいのちの炎高く燃え
    心と月を狐色に焦がす
月の盤 地の良き声を反響す
    清き心で詩い得ば 虫の声に我の声も混じらむ
月詩う夜
    静けさまさり ....
暗い部屋の窓の外あの木の下が 光の逃げたありどころかも
天の裁きの声間近くて 光りなき朝の裏庭奇(くす)しく光る

嵐は夜 武蔵野襲う孤賊かな
雲は石に 風は人家に 雨は固き生き霊として叩きつ ....
もしもツバサがあったなら

あなたのところへ

飛んで行けるのに



もしもツバサがあったなら

あなたのところへは

飛んで行かない


背中にツバサを背負った姿で
 ....
1.取り戻す気持ちで目立つ銀杏の葉弱気日の本紅葉すめり

2.満足の死出の旅路を見送れば我夢に生きて死を恐れず

3.たかが鳥されど我が子の代わりだよ亡くなって分かる愛しさよ

4.黄砂舞 ....
責任とってあたしをお嫁にもらってよ

こんどは男と女になってみましょうか?

どうせ恋愛も結婚もあきらめていたから

男運がわるいっていつも言われてた

いいの一時でもあたしを必要 ....
ざわざわと森のゆれるこの夜に月のまにまの生命誌

魂を細胞膜で包んでよ触れ得ぬもののかたち見たくて

ちいさなエゴで組み立てられたものおもちゃの国の総裁となる

こころを巡る海流の漂着地点 ....
ミラーマン
キラキラ光る
お友達

なんだか ちょっと
ミッキーマウス みたい

そう言うの あったよネ
最初と 最後の 文字で
人は 勝手な 判断を する

脳内変換をして
 ....
  幼い男児が
  朝、
  一匹の蜥蜴を手に捕らえる
  厚い辞書に差し込んだ
  すみれ色の栞のような朝
「秋のわたしは」
               木の若芽


わたしは秋になるときまってしその花になります 和のハーブ
わたしは十五夜のころなんとなくかつらの木になります 甘い樹
そろそろ ....
「空白の答」
               木の若芽

答のない問いの中から
美しいものを集めた博物館の
不思議なものを見るような目を
広いやわらかい空に向けよう

世界じゅうのひとつ ....
最近ついてなくて……

電話口で友だちにぼやいていたら
私の運勢を
四柱推命と六星占術で調べてくれた

それによると
来年から運気が上昇するらしい
今までの努力が認められるというのだ
 ....
歩きたいのです

何もなかったから ただそれだけ


誰もが 妙に速足でいくものだ

そんな風に思うでしょ?

わたしが こんなに止まった世界にいるなんて

知る ....
あの人は美少年

私の心にすっと入ってきた

いつも優しい言葉をかけてくれる

いつも優しい声で私を包んでくれる

年もはなれてるけど

魂が求めてる

いつも私の癒しの人
 ....
まるで舞台セットのよう
蛍光灯の光が融け込んで
透き通った 小さな庭園で
   
  水草ゆれて

   ふわりと
  
 紅金色の着物も褪せた
 年増女が二人
  よもやま話 ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_静かな夜_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-10-2
愛憎- 永乃ゆち短歌2*12-10-2
コールタール- 永乃ゆち自由詩6*12-10-2
春の約束- 永乃ゆち自由詩11*12-10-2
コンドルドライブ- マーブル自由詩312-10-2
ゆるり- 藤鈴呼自由詩5*12-10-2
エスカレーターを駆け下りようとする馬鹿なやつ- ただのみ ...自由詩15*12-10-1
仲秋の夜に- ぎへいじ自由詩17*12-10-1
いちょう- 木の若芽自由詩312-10-1
台風一過- 木の若芽短歌112-10-1
黒猫しっぽと白猫の腹- マーブル自由詩612-10-1
優しさに接吻- 永乃ゆち自由詩4*12-9-30
宇宙人のしわぶき(二)- 信天翁自由詩312-9-30
9月の風鈴- マーブル自由詩712-9-30
【_柿_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-30
昭和遺文- 梅昆布茶自由詩1612-9-30
十四夜- 木の若芽短歌212-9-30
台風奇し- 木の若芽短歌112-9-30
イフ・アイ・ラヴド・ユー- 芦沢 恵自由詩21*12-9-29
秋風4編- いぬぐす短歌2*12-9-29
彼女の箴言集- 梅昆布茶川柳912-9-29
秋の日誌- 梅昆布茶短歌312-9-29
ミラーマン・スノーマン- 藤鈴呼自由詩5*12-9-29
- 草野春心自由詩7*12-9-29
秋のわたしは- 木の若芽自由詩612-9-28
空白の答- 木の若芽自由詩112-9-28
【_ラッキーアイテム_】- 泡沫恋歌自由詩8*12-9-28
彼の方は- 芦沢 恵自由詩11+*12-9-28
美少年- 月乃 姫 ...自由詩312-9-28
水中戯曲- ただのみ ...自由詩20*12-9-27

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