気づいたら体が痛かった
黒いガムがへばりついた
アスファルトの臭いが鼻をついた
あぁ 僕 ぶっ倒れたのか
自然と込み上げたのは
自嘲するような笑みだった
周りの人間がそっと遠退い ....
不細工な親父にも人並みに四季は巡る
ただ親父には微妙な四季の移ろいを感じ分けるだけの感性がない
知性もないあるのは水虫と借金ぐらいだ
夏はあじ〜
冬はさぶっ
しか言わない
語彙 ....
うっすらとした
指紋が残る
小さな
背徳ばかりで出来た
フォンダンの中から
青銅のさかなが跳ね上がる
冷気の中で始まってしまった
運動会
知らないプログラムを
延々と放送して
....
九月に
花咲くものもあるのだ
ぐんとのびる空と雲と
肌さわる大気
苦しみのさなかにもある
はたとした気づきの殴打
群青の宙の下
張りつめる呼気
言ってしまうと
軽々しく浮 ....
この雲は 秋コレクション 網目織り
君は 青い鳥を追いかけ
僕は 新たなる月を追いかけている
同じ空の下でも
二人が駆け抜けるのは別の道
自然の摂理か
背中を向き合いながら走っていく
振り向く仕草を思い出させる魔法は ....
昨日アイパッドを買った
昨日コールマンの折りたたみ自転車を買った
昨日しょこたん似の女の子と知り合った
彼女はメガネ店の店員でメガネを作ってもらった
目の前に彼女のかわいい顔が間近 ....
いけふくろうには逆らわないで
ギョロリとした目で
心を見抜く
いけふくろうには逆らわないで
鋭い爪が
狙っているぞ
あいつはいつでも飛び立てる
ハチ公の目を盗んでね
いけふ ....
私欲で手にいれて私腹を肥やして
要らなくなったものは?
赤の他人にプレゼント
街のほんの片隅でも
すぐに見つかってしまうのだから
人間の汚いとこ
世界に溢れていても仕方ないのかもしれない
君は僕の一部ではない
ぼくも君に所属しない
宇宙にはかたちがない
愛には終わりがない
君には胸がない
ちょっとしょこたんにも似ている君に
キスしたい
夜の灯りがと ....
酸性の雨粒が矢のように
僕の身体を貫通する
同時に精神までも
錆び付かせ蝕んでゆく
狂い始めた命は
くるくる回って遠心分離
泣きたいほどの自己防衛
不純物を弾き飛ばせ
....
途切れた糸
それでも僕は
忘れられない
そのふわっとした笑顔が
でもちょっとシニカルな
途切れた糸
ほつれるなんてないはずだった
無限のさざ波のように
花柄のワンピースが
....
純で
真っ直ぐな
君を想う
だんだん
うちとけてきたね
お酒が好きなのも
一緒だった
今度飲もう
何時になるかな
君と一緒だと
楽しくて
飲みすぎてしまうかも ....
知らない街に居た
いやよく知ってる街だった
移ったばかりの部屋の
窓際に
くる日もくる日も座っていた
窓際に立つと眩暈が起こるので
窓際に座っていた
これは一つの逃走だった
....
眼鏡を外して電車を降りた
閉園のアナウンスが流れる頃に
金属製のゲートをくぐった
アスファルトの水滴が
輪郭を失ったパレードのように
商店の光を反射していた
黄色 ....
【ちょいペタ用語NO2】レゾンデートル[(フランス) raison d\'etre] ある物が存在することの理由。存在価値。
ふーん。ある物が存在することの理由なんだ。人間だけにあてはまるのかと思 ....
死をそんなに簡単に
書くな
語るな
考えるな
生を受ける困難に
見みえて
負けるな
間違うな
精神の見様は
生を活する
性質もつか
死を見る者は
真なるものを
....
夜中になれば静寂の火が灯る
何もかもが去っていき
あるものが忘れられる
時計の規則正しい針の音が響き
時折救急車のサイレン音が割り込んで
誰かを連れ去っていくのだが
私の背中を刺すものに出 ....
はじめて
おそらに
なりたい って
おもったの
そうしたら
みんなに
あいされると
おもって
だから
おそらに
なりたい
「僕んちは、4丁目のレゾンデートルの403号室」です。
君、それって「メゾンデーモン」の間違いじゃないですか?「メゾン」はすみかのこと。「デーモン」は悪魔。でも「悪魔のすみか」というマ
ンション ....
一杯のバーボンとブルース
煙草と笑い声
マスターの髭
子連れの君
何故だかわからないが
限りなく
幸せなシチュエーション
何も足さない
何も引かないって
このことかな ....
とばしても とばしても
小さな幸福は しゃぼん玉のように溢れては
淡く 脆く
空まで届かず
はじけて消える
けれど
空が水色に晴れた日には
私は 飽きることなく
幸福のしゃぼん玉を ....
今日はまあなんとか
明日もやりたくはないけど など
贅沢言って日が落ちる
日が落ちてからの仕事だっても
終わったら明日は明るいから
楽しい
ああ ああ
今日はよかったっすか
....
きょう
きみがうまれたひに
たどりつきました
ふたりでいっしょに
そのいみをすこしかみしめたい
いきかたは
ひどくつたなくて
そのすえに
きみにであったような
きがした
....
oh! Fカップ
憧れのFカップ
瞳閉じれば
面影のFカップ
野球拳で負けた君を
脱がそうとして
おもいきり
ひっぱたかれた
痛くて嬉しい
Fカップ
来年の今頃は
....
○
△
□
○と□は似ているようで
□と○は同じでない
□と△は似ているようで
△と□は同じでない
共に感じるということと
分かったような気がすることも
似ているよう ....
姿だけじゃ
見えない
顔だけじゃ
わからない
内在する魂
スーツをパリッと
着こなしている男は
堂々としていて
怖いものなど
ないかに見えるのに
内には淋しさの
....
とりあえずeーお見合いサイトで婚活することを前提に
ひじょーに余計なお世話すぎるアドバイスを少し。
プロフィールはなるべく正直に細かく書くこと。
写真もたぶんつけられたらつけた方がい ....
「一人でディズニーランドのフィナーレに上がる花火を見た。
水族館の多面体ガラスドームに、ダイアと花の観覧車が映る時
すごくきれいだと思ったけど、同時に私が人生に欲しいものって
何だろうって ....
青い葉っぱが 嘆きを含み 涙を落とした
赤い葉っぱは 花と一緒に 慰めて
白い葉っぱが 初心に還れと 背を押した
滴たちが 黄色に 輝いた後
紫の夕日が落ちる
黒い世界に 支配される そ ....
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