夕闇を 抱きかかえてる 野良猫を 手懐けられず 舌打ちひとつ
都合良く 甘美な声で すり寄って 欲求満たし 次は何処へ?
「猫っていいな」言ってみるけど 「思う程、楽じゃな ....
雪の中を
雪ウサギは
穴から
飛び出し
走り回っている
鼻を
ぴくぴくさせながら
立ち止まっている
季節のにおいを
感じ取っているのかな
夜は
穴の中で
寄り添うように ....
目を
閉じて
少女は
オカリナを鳴らす
誰かを
思い出してる
ひとつ
ひとつ
オカリナに
指を置く
何かを
思い出している
少女は
オカリナを
いつまでも
....
畑の道を
夏の
暑い日に
懐中電灯を
照らしながら
歩きました
蛍が
あちら
こちらから
灯りを照らし
周りに
いくつもの
光が見えました
妹と二人で
昔は
....
パピヨン。
華の世界を。求めて。飛び回る。
紅い。蜘蛛の糸。に囲まれた。夜の華。
満月から。垂らした涎。が呻く。
パピヨン。
黒い管。が伸長する。甘い蜜。
興奮と。恍惚が。摩天楼の ....
私を降ろしたあの汽車は
星の路へと駆け上がる
手には破られた乗車券
夢を追うことに疲れたんだ
信じていた言葉の羅列も
いつしか色を失くしてしまった
思い出すのは、仲間の笑顔 ....
甘くて美味しいチョコレイト
甘くて楽しい恋
苦くても美味しいチョコレイト
苦くてもやめられない恋
あったかいと溶けちゃうチョコレイト
あったかいとなくなる
あっ ....
「ルーズリーフちょーだいっ」
明るくひびくクラスメイトの声に
私はうなずくとルーズリーフを1枚彼女にあげた
彼女は「ありがとー」というとすぐそれを折りたたんで
手紙交換しはじめ ....
こんなにも遠くまで来てしまった
振り向けば知らない場所
戻ると言っても
来た道さえわからない
共に歩いてきた人は
私から離れた場所に見えるだけ
四方八方に向かい歩いてい ....
夜がちぎれた
ちぎれた夜の裂け目から
かすかな光があふれだした
まるでスライムみたいに
どろどろと
夜は夜でなくなり
ただの黒い紙切れのようにあふれる光に震えている
....
硬い
石の群れに
たまに
私も呼吸を忘れる
人肌の
暖かさも
しばらく
思い出していない
交わるようで
交わりきらないのは
きっと
全てのことに当てはまるようで
母の胎 ....
空に上がる
花火は
とても
きれいだ
まるで
ひとつの
絵のように
見える
またひとつ
空に上がった
空に
あがる
花火の火
「ドーン ドーン バーン バーン ....
秋が深まる季節
落ち葉の季節
秋が
深まってくる
ひらり
ひらりと
木から
落ちる
なんだか
とても
きれいに見える
落ち葉は
またひとつ
落ちていく
いろ ....
雪の降る夜に
どこからか
白兎が
現れた
白兎は
遊びまわり
跳ねまわっている
いつまでも
いつまでも
雪の降る
野原を追いかけていた
春が
待ち遠しいね
うさぎ ....
君の命を思うとき
自分の命を考える
この生きざまを
君がすべて見ているのなら
私は決して褒められた生き方なんて
できない人間で
これからもうまい生き方ができそうにありませんが
....
世界各国のお偉いさん、
今日もまた会議ですか。
精がでますね。ご苦労様です。
でも本当に僕のことを考えてくれているなら、
その会議場のつけっぱなしの電気を消してください。
....
「俺だけ見てついてこい」
そんな男になってくる
初めて嫉妬されたとき
くすぐられたような気持ちが心地よかった
時間が流れ
くすぐったかったあの気持ちは
私をあやつる見えない鎖になった
逃げることもできず
....
落ち込んだ時は
叫んでみようぜ そら
ヘイヘイ ヤッホーイ イェーイ
叫んでいてもし涙が出たら
言ってみようぜ そら
オイオイ ソリャナイゼベイベ
ひと通りすんだら ....
背伸びをやめ
無理をやめた
色鮮やかな海が
少し色褪せた
作り笑いをやめ
自然体を心がけた
枯れた枝に
新芽が見えた
人は変わるものなんだ
いつか聞いたこ ....
ごろごろと 枯れ葉の下に だんごむし 見下す人を 知ってか知らずか
掃除の時間
私はキミと同じ当番
キミにみてほしくって
へたくそなほうきをガンバってみたり
キミにはなしかけてほしくって
汗ばんだ髪をかきあげてみたり
掃除の ....
もっと聞かせて もっと紡いで あなたの言葉の 深みを旅したい
梅の花 香りと共に 消えていく あなたの声は もう聴けなくて
「お帰りなさい」と 声が聞こえる 僕の居場所は ....
ずっとあなたの
しあわせを願っていたいけど
いざ願うべきときになると
あたまの中がぐちゃぐちゃになる
本当は
わたしがしあわせにしたい
あなたを
ねぇ
ほかの人となんか
しあわせ ....
小さいころ、お母さんとデパートにお出かけした時
ハイヒールをはいたお姉さんが、
コッコッと音をたてて歩いていくのが
すごく羨ましくって
わざとサンダルをカチカチいわせて歩いた
....
学校帰りに友達と
近くのスーパーでケーキを買った
「たおれないように持ってかえんなきゃね」
そういいながら、ケーキを袋に詰めていると
後ろから君の声がした
急いで振り返っ ....
朝一番に窓を開けると真っ白に吹雪いていた
時が流れるにつれて徐々に雨へと変化して
暮れる頃にはそれさえもあがっていた
駅の改札を抜けて家路につく
空には呑気に星がちらついていて
コー ....
ここはどこなのか
じめじめとした空気が
身体にまとわりつき
呼吸さえも自由にできない
暗く
深く
冷たい場所
動かずうずくまってしまうと
この暗く深く冷たい場所に同化し ....
空想を語りつぎ
今はただ虚無でしかない
物語りはかなりの頻度で
涙をながした
ありとあらゆるもの全てに
意味があるけれど
時代がすすみにつれて
その意味がうす ....
たしか
あの日の空も
こんな青だった
一日が長く
遊びに飽きたらお昼寝
目覚めると
優しい手が私を撫で
ふわふわな愛で包んでくれた
今日も空は青
あの日と同じ青
....
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