彩りと彩りがひしめきあい
ぼくはお茶をすする
うすくれないに緑が混じり
きれいなまだらの葉桜は
そよそよそよと風に任せ
勝手気ままに踊り舞う
ちょっと目線を背けてみれば
だらりの ....
そよぐ風が
悪戯に黒髪を乱して往ったのは
いつの頃だったろうか
それでも
あの鈴の音に気づかせてくれた
もう一度
逢いたいと願っても
風はとても
気まぐれで
とても
....
散ったさくらを 追いかけて
やさしい手のひらが咲く
痛みも 悲しみも 別れも
あなたのくれたものなら
何一つ手ばなしたくは
ないのですが
白い手のひらにのせて
すべ ....
.
何もない
何も移らない
歪んでしまった
全てがわからなくなった。
後ろを振り返ってみる、
そこには僕が居る
昔の僕が…
笑っ ....
むくわれない想いに
身を震わせて
とまどう心に
もてあます春風
真っすぐにそそがれる
あなたの視線さえ
拒む理由を
淡い紫の吐息にかえて
ひとり、うつむいて ....
トン トン
トン
どうしてキミは
オオカミの皮をかぶっているの?
オオカミの皮をかぶったデリー
ウ〜 ウ〜
オオカミのマネして
うなり声
羊は首をかしげて
トコトコ
歩いてく
....
外れない。
ピアスがはずせない。
なんでか。
なぜだろう。そろそろセカンドステージに行ってもいい頃なんだよ。
深爪しすぎちゃうから?うまく力が入らん。
カチッと音がするはずなのに ....
青空は何処でも青くて
桜は何処のでも薄いピンク色
分かってるよ
頭でも心でも
簡単に逢えないんだから
言葉で繋がってることくらい
ちゃんと理解してる
でも
ワガママかもしれないけど
この青空 ....
空を見上げたら
桜が大勢で笑ってた
太陽も嬉しそう
悩み事今日は忘れて
草の上に寝転がる私を
あたたかい風が
パステルカラーへ連れていく
ありがとう
私は還らない
桜 ....
花びらひとつに夢ひとつ
風に吹かれて流されて
花びらひとつに愛ひとつ
あなたに届けと願います
すらりと伸びたスイセンの
葉っぱが風になびいてタクトを振れば
ラッパが奏でる愛の歌
....
電車に乗る時間が長いから、いつもは空席があると真っ先に座ってしまう。
だけど今日は立っておこう。
頭の中で色々考えたいことがあるから。
きれいな夕焼けを目に焼き付けておきたい ....
流れるのは黒い陽炎
バスケットゴールにぶち込むのは
ダンク以外に美しき憎しみの断片
キラリひかった一番星に何を祈る
流れ星に願い事をしても
ソレはただ落ちている ....
遠くまで続く
薄紅色のアーチ
やわらかな風
さくら舞い散って
ぼくは走り出す
トンネルの向こうに
キミがいる気がして
待っててくれる気がして
全力で、
走って
走って
そもそも、
ありとあらゆる美しさや
溢れている優しさは
架空に過ぎない
誰かが言っていた
そこにすがりついているぼくは
きっととてもみっともなくて
誰か達は指をさして笑ってい ....
不思議に思うのです。
身体を構成する物質は同じなのに
どうしてあの子と私は
違うのでしょう。
こうしている間にも
ぐるぐると同じような回路を通って
血が流れているというのに。
....
きつく締め、さらにギュッと縛ったかんじ
上から見下す人の縁
下から見上げ世界の平行線
コンパスが常に真実をさすなら
僕は磁石を取り出して狂い出す
離したりきったりくっつけたり
叩いたりもんだりくみたて ....
桃色の絨毯を空に敷き詰めてみる。
はら
ひら
ふふふ
へへ
ほら、
風に舞って親の元から離れてゆく。
みんなに春が来たことを告げるため幹から離れてゆく。
一生懸命舞っているよ。力の限り舞ってい ....
あっついお風呂に肩まで浸かって、頭まで浸かって。
どっぷりどっぷり、どんぶらこどんぶらこ。
目を閉じて、ずんずんブクブク沈んでいったら自分の鼓動だけ聞こえて、赤ちゃんの頃を思い出したのさ。 ....
私を幸せにすることが出来ないと言うのなら
私があなたを幸せにしてみせる
男のプライドなんか知るか
あなたは一生
ヘタレでいなさい
そしてずっと
ずっと私の傍に居なさ ....
この絵に
足りないものがあるとしたら
瞳の奥に色を使うのを忘れ
きっとぼくは
二次元のような顔をしていたと思う
もしもこの中から
たったひとつ選べるのなら
今のぼくならきっと迷わ ....
放たれた密使の矢
固執する月の心臓をえぐる
(月は考える 空に浮かぶものを)
中空のノエシス
無想のノエマ
天蚕糸をはう蛇が赤と交わり
花残月を思惟 ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る
裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている
じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
少年は
絶望のなかで
差し込む月の光が
僕をどこかに飛ばす
流れているのは人か風か音か時か
ただ舞い散るのは夕暮れの茜色の風
もうどこにもない世界の忘れ ....
夜空の月と昼下がりの菜の花はよく似ている
時に道しるべになり
時に風景のアクセントになり
時に心奪われる
瞬きの方法を忘れたら空を見上げる
際立つ眩しさに気をとられると
いつの ....
きのう
飛び去った飛行機のように
蛾が震えていた
取り残された最後の技師が
数値を記録し続けている
薄汚れた窓硝子の向こう
森を走っていく少年あるいは少女の白い素足が
境界を飛び越えなが ....
「あー」
横になっているだけで
教えてくれるTVの言葉たち
「いー」
息を大きく吸って
誉める言葉を探している
「うー」
あまりに苦しすぎて
う、う、う ....
今日は父の誕生日。
父と母が出逢って
私が産まれた。
それが私の原点。
まだ生きている。
それが私の宿命。
あなたは
私が泣きながら
メールを打ってるなんて
思いもしないのだろうね
なんで
こんなに好きなのに
幸せなはずなのに
なんで
こんなにつらいのだろうね
川底で
せせらぎを奏でる
石ころの様に
なりたい…
いつの間にか
川底の底
藻を生やし
身は重く
日々
身は削られるのに
耐えているだけの
石ころ
ほの暗く
時よ ....
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