あなたからの連絡がなくて
あと五分後には
来るかも
なんて
あと一時間後には
来るかも
なんて
繰り返し思って
ケータイ握りしめ ....
わたしがまだいきているから
かなしくてうれしくてたのしくてさびしい
それにきづいてしまったので
ひとりでおどるつきのよる
まっしろなまっしろなかみをひろげて
そのうえ ....
君がいると知ってたら
よろこんで
迷い込みに行ったのに
美しいものが好きだ。
汚いものが嫌いだ。
でも
汚いものの中の
美しいものは好きだ。
昨日、暗くなってからした喧嘩は
今朝のうちに
昨日使った天ぷら油と
一緒に固めてしまうことにした
まだ熱いうちはなかなか固まらなかったけれど
なんとかゴミ出しの時間までに固まったので
きち ....
わたしに銃口をむけたら
あなたよりも速く撃つ
その瞬間を待って
わたしは草陰にひそむ
マシンガンのような武器は持たない
細い糸を張り巡らせて
その瞬間を待つ
あなたよりも ....
眠る前に
くちびるの形だけで
あなたのなまえ
を呟いてみたら
ほろほろと
星が生まれてく
夜は
思ったよりも深くて
あしたの方向で
あなたのなまえの星が揺れてる
不器用にしか進 ....
太陽だけを愛していたい
眩い その輝きを
自らの鼓動に閉じ込めて
紫陽花のように
陽射しを抱きしめて
明日を信じていられるように
月の輝きに頬ずりしたいのは
さびしくなったから
す ....
暗すぎて見えない?
明るすぎて見えない?
あたしの中身
コトバでは
言いきれない
気持ち
また夕暮れが
きた
今日も
あなたに
会えない
会えても
どうにもならないことくらい
わかっているのに
会いたい
会いたい
話したい
私にとって
あなたは水なのです
ね、
だから言ったでしょ。
痛い思いするのは
あなただけだって。
あなたは
わたしを
抱きしめることさえ
できない、
手折ることさえ
できない。
さよなら。
背をむけて
去っていくあなたより ....
あの夜
ふたりで
約束したね
満ち満ちて
まんまるな
お月さまを
証人にして
約束は破れて
遠く遠く
はるか
なつかしき場所へ
そんなことも
きっとあのひとは
忘れてしまって
わたしも
しばら ....
きっと僕ら 互いに
いつだって 一方通行
「君の事など構うものか」の、お得意の戦法……手法
コミュニケーション(?) のような意思疎通で
身勝手に 互いに相手を カテゴライズ……(臆 ....
犬でもなく猫でもなく
人間に生まれ
大陸ではなく
島国に生まれ
今という
時代に生まれ
五体満足で
生まれてきたこと
When we can express our g ....
左手の
見えなくなり始めた傷
手首の辺り
親指の辺り
よく探さないと見つけられないほどの傷
もちろん痛みはない
この手を噛んだ犬は
今頃どうしているだろうか
人間に飼わ ....
どこにだったか
どこでだったか
てんしのこえきいた
いつだったか
うまれるまえだったか
てんしのこえたしかにきいた
なんていったか
なんかいったか
てんしのこえ ....
こんなそらは
ボクには痛い
優しすぎて
こわくなる
抱きしめた感触
サヨナラのすべて
思い出して
こわくなる
こんな
羊雲は
すべてを
守るために
命を守るために
君は
戦う
君は
英雄
かっこいいね
心壊れた
大切なものを
踏みにじられた
悲しむことも
知らない
己が
汚されるのも
恐れない
奴は
悪魔か
死神か
刃物で
人を斬り
滴る血を見て
薄く笑う
....
誰も
信じたくない
誰とも
話ししたくない
顔も見たくない
全てが
うそ臭く
見えて
全てが
きたなくて
大人というものが
信じられない
傲慢に見える
卑怯に見える
....
私の気持ち知ってるんでしょ?
それなら早く
早く言ってよ
私の目を見て
好き
って言ってよ
ほかの男から私を隔離してよ
私の気持ち
....
ゆっくりと赤ん坊に返る
その人をわたしは知っている
夫の祖父だ
わたしを、「大きな女だ」と言った、祖父だ
いつも戦争の話をする、祖父だ
布団の上でお絵かきをしていた、祖父だ
初めて ....
あなたは
この道を
ふたりで歩こうと
言ってたのに
嘘つき
でも
嘘つきは私
そんな日がくるなんて
信じてないのに
微笑んで
頷いたのだから
ここが好き
机と本棚の少しの隙間
すっぽりはまって
ほっくりゆったり
ここが好き
縁側に干した布団の上
ぽかぽか陽気に
閉じたまぶたで
視界はオレンジ
ここが ....
ただ星が瞬くだけ
それだけなのに
ほろろん ほろろん
君が泣いているかのよう
僕も瞬くよ
ほろろん ほろろん
雷雨に押し流され
夏が終わる
爪先に染み込む雨水が
一層惨めな気持ちにさせる
選べない選択肢は
捨ててしまいたい衝動に駆られ
捨てきれなくて
また抱き ....
恥をしのんで撃ったんだ
晴れろ
空
明日、青い鳥が
素敵な未来が待っていると告げても
私は、信じない
だってキミには羽があるから
気が変わったら
どこかへ飛んでいってしまうでしょう?
だからといっ ....
赤い靴を履いて
待っているの
もちろん
異人さんを
水面は
揺らめいている
でも
その下は
沈殿して
何かが蠢いている
今にも出てきそうに
だから
誰か助けてくれないかな
異人さんじゃなくてもい ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244