少年は淋しげな木に 小さな言の葉を飾り付けた
少女も 紳士も 婦人も 老人も 通りがかる人達も
小さな言の葉を飾り付けた

不揃いの言の葉が瞬く
誰もが足を停めて
それぞれの言の葉で暖めた ....
アンテナのとらえる
周波

そのとき
その場所

そのまま。

脳が
肌が
髪が

感じる

こっちだぞ
その道だ

迷路でも
悪路でも

突き進む

やが ....
三時草の おばちゃん とは
三時草を 私にくれた人のことだ
三時草は おひさまが三時の高さにあるときだけ咲く
だから さんじそう

三時草の花が
三時草に咲くためには
三時草 ....
風の便りに聞きました
君が結婚したと

私の中に
甘酸っぱい思い出が
次々に思い出されます
あれから幾年月
もう私も子供ではいられません
君の夢が
君の愛が
ちゃんと終わるように
 ....
悔しさを葬りましょう
妬みを葬りましょう
痛みを葬りましょう
虚ろを葬りましょう

焼香しましょう
昇降機に乗せましょう
乗り切れます乗り切れます
ブザーは鳴りません あっ ....
月を飲み込んだ男がいた
そいつの腹は
まるまると膨らみ
あたかも臨月のようだった

太陽を抱きかかえた女がいた
激しい炎に
なんて温かいのだろう
と涼しい顔で言った

星を舐め ....
私があなたにかける言葉は何もない
私があなたにして上げられることは何もない
あなたが感じている悲しみを
私が全部解ってあげられる筈もない
私があなたを慰めてあげる事はできない

 あなたは ....
たぬきでございます。

毎日0.5literしか

じいちゃんばあちゃんに

お茶をそそぐことしかできませんでした

………

ぼろぼろ

………

お役目果たしきれたまんぷく感で

………
 ....
男女三人の関係
男は疲れて外角にもたれかかる
女は胸の内角がつまる
男は言い当てられた図星が鋭角に突き刺さる

この不埒な関係をどなたか証明できるかい?
ヘロンも答えられない
ガラスで出 ....
赤ん坊が
眠りの前にグズるのは
出来かけの『自我』が
眠りによって
消えてしまうのではないか?と、
言葉にする能力もなくただ浮かんでくる
恐怖と不安からではないか?
そう最近思う

 ....
養殖魚の筏
ある程度広い生け簀
オーナーから与えられるエサ
エサは空から降ってくるものだと思っている

赤潮がきたけど
自分では網を破れない
逃げるという考えもない
赤潮がどういうもの ....
川原で
宮川大助師匠のような顔をした生き物を見た
って 言って良いのは 花子師匠だけかもしれないけれど

ずんぐりむっくりとしたケモノだった
大きさは 犬と猫の中間くらい
 ....
濁流から逃れた君は空を仰ぐ
散っていった者は悔いがあるだろうと
ひとりぽっちの青年は いつまでも呟く

気休めの暗示も
上っ面のヒューマニズムも
しだいに溶けて何も残らなくなるだろう

 ....
23時の目覚め
「気が付きましたか?手術は終わりましたよ!」
オペ室のナースが俺の体を揺すった
体中に宇宙遊泳のようなチューブが施され
夢をショートカットして
俺は昼から夜へ一気に移動した
 ....
山が燃えております
勢子が駆けております
楽しいばかりで得た物は帰り道におきます

あんたなんと思いよ
私の運ぶものよ
稗粟を炊いて帰り道で食べます

病が流行っております
人も死ん ....
  .
寄せては返す波のようだと
きみは言う
波をかぶれば返りそうな
小さな舟にぼくらは乗って
それを岸から見ているぼくら
波寄せ来れば砂は崩れ
どこに運ばれてゆくのかわからない
{引 ....
人間たちに悟られないように
今日も歌を紡ぐ ソングバード
奏でる葉音の揺らぎ
今日も歌を紡ぐ ソングバード

惚れた腫れたの茶化しは無視して
思いっきり歌を歌おう
棲みなれた緑のエリア
 ....
もう付き合って十二年か
お前のイイとこも悪いとこも
朝まで語れる

え?それは私の台詞だって?
そりゃあ お互い様だ

最初の頃は 錆止めだ!ワックスがけだ!と
お前に気を使ってたっけ ....
{引用=
Und seine Zweige rauschten,
Als riefen sie mir zu:
《Komm her zu mir, Geselle,
Hier findst d ....
海岸線を見下ろす道標
明日に伸びるシルエット
月光が恋路を浮かび出す

浜辺の貝殻に未来を尋ねたら
静かな微笑みが聞こえ
入江の人魚に将来を尋ねたら
大切な涙を分け与えてくれた

波 ....
揺れるカーテン
蝉の声を溶かした生温い風

ドアの向こうの足音
吹奏楽部が奏でるBGM

部屋を満たす
石鹸と消毒薬の匂い


勘違いさせたのはアナタだから


熱に浮か ....
借りたてのアパートの
白い壁の
ざらざらした
感触に
うつろな視線を投げかけている
手のひら

からはじまる
小さいメソッド

何時間も壁ばかり見つめています
することがないので ....
傘は蛇の目で
クルクルクルクル 柄を回す
ソラ見たお天道さん 目を回し
空に渦潮・鳴門巻き

腹が減っては戦が出来ぬ

エプロンおばちゃん ガバっとナルト一掴み
狙った的は ラーメンど ....
希求する
鼓動
呼吸

何を望んでいる。
何が欲しい。
誰とどう、生きていきたい。

希求する
こだま
ことだま

希求する

うつつ

希求する
確かな
明日を ....
『その木は邪魔だから切り落とすの』と
インテリぶった女が斧を振る
総ては解決済み

『雑誌は如何ですか?』と
差し出す薄汚れた手を
インテリぶった男が振り払う
総ては解決済み

いら ....
水の国に生まれ
綺麗な水を飲んだ
からだ
が穏やかに波打つ

朝のプールに浸されている
エンソサラシの個性

思考
思考は本を読まない

水を飲む
綺麗な水
今日
はじめて ....
君を言葉で表すなんて
もう僕には
出来ない

すでに
君は詩そのもの
ネックレスは
詩集の栞
香水は
ブックカバー

僕は何度もページをめくる
潤いの瞳と唇
柔らかな人差し指 ....
パステルで
どんなに綺麗に描いても

たった一滴のそれで

闇につつまれてしまう

いや
闇さえも

一色ではないから

魔の色なのかもしれない





強 ....
雛菓子をつまむ指先の
その感触は
母さまの温もり
 
ひとつまみ
もうひとつまみと
雛の飾りから拝借する君の
{ルビ当=あ}て{ルビ所=ど}ない{ルビ戯=たわむ}れは
長き ....
今も変わらず
お前は其処に 在るのだけれど
私はお前の開き方を忘れてしまった
お前と語らう固有の光のような言葉を話せなくなった

お前は其処に今も 居るのだけれど
「こんなに……!」という ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言の葉_ヒラリ- subaru★自由詩7*11-5-28
魅かれるまま- 森の猫自由詩9*11-5-28
昼夜を問わず- るるりら自由詩13*11-5-27
無題- 渡辺亘自由詩111-5-27
葬りましょう- subaru★自由詩8*11-5-27
目が回る- 乱太郎自由詩10*11-5-26
自分勝手な鎮魂歌- 相差 遠 ...自由詩3*11-5-26
ぽんぽこの口- 阿ト理恵携帯写真+ ...9*11-5-26
不等辺三角形- subaru★自由詩5*11-5-26
恐怖についての推察- 相差 遠 ...自由詩11*11-5-25
養殖魚- 相差 遠 ...自由詩1*11-5-25
ひとでなしという_素敵な言葉- るるりら自由詩17*11-5-25
ひとりぽっちの青年- subaru★自由詩8*11-5-25
23時のトラック競技- subaru★自由詩7*11-5-24
忘れ物- トキハ  ...自由詩7*11-5-23
浜辺にて- Giton自由詩3*11-5-23
鳴禽の森_〜めいきんのもり〜- subaru★自由詩5*11-5-23
空色の自転車- subaru★自由詩7*11-5-22
そしてかの梢さわぐ…(Lindenbaum_に寄せて)- Giton自由詩4*11-5-21
恋路- subaru★自由詩5*11-5-21
夏恋- 涼深自由詩511-5-20
パーソナルスペース- 塩崎みあ ...自由詩13*11-5-20
あそび歌- subaru★自由詩8*11-5-20
『バッテリーⅥ』- はなもと ...自由詩511-5-18
根株- subaru★自由詩6*11-5-18
新、と_らしさ- 塩崎みあ ...自由詩6*11-5-18
花言葉- 乱太郎自由詩13*11-5-17
黒。- 森の猫自由詩9*11-5-16
桃の花- 鵜飼千代 ...自由詩16*11-5-15
- きりえし ...自由詩411-5-14

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