水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる
季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
言葉と言葉の間には
言葉はないけれど
言葉にはならない
人から人への言葉がある
言葉は全ての中の
ほんの一部分の表れ
書かれてあることよりも
書かれていないことの方が
圧倒的に多くある ....
小枝の先に小さな緑が現れる頃
もう何度も使ってきた
「新しい」という言葉は
やはり新しいのだと不思議に感じる
今まで使ってきた言葉に
何かが足され
何かが積み重ねられ
今までにはない感動 ....
「好き」だけじゃ
片付かない事も多いけど
「好き」だけで
片付く事もいっぱいあるんだよ
「好き」だけじゃ
許し合えない事も多いけど
「好き」 ....
朝刊から目を離さずに
気の無い空返事
それは。あなたの得意技
わたしが何を考えていようとも
お構いなし
空気のような存在
親しすぎる関係の果てに待ち受けるのは
そんな空虚さだ ....
海を目指した割り箸は
川の途中で石にひっかかった
体を縦にしても横にしても
前に進まなかった
石を超えられるほどの水かさもなく
ただその場に押さえつけられた
自分が目指したのは
こんな壁 ....
「あんたのこと嫌いや
大、大、大っ嫌いや
もう一緒におりたくない
一生おりたくない
ほんまに嫌いやからな!」
シャイなあんたは、アタシのことぎゅーってして
「俺も嫌い
たぶん ....
赤い風船は空に向かって上っていった
高いところから見下ろす風景を見て
ハイな気分になっていった
下から吹き上げる気流が
自分の足をどんどん持ち上げてくれる
もうすぐ雲に届きそうだ
すると雲 ....
「ぽえむ君は一人ではない!」
「えっ、マジでっ!」
「だってだよ、毎日二作とか三作を書き続けて、かれこれもう、
一年以上が経っているんだよ。」
「いやいや、根性があるからなんじゃないの?」
....
メガネは目が見えなくなってしまった
どこに何があるのかわからない
手探りで記憶と慣れを頼りにしながら
必要なものを手にとるしかなかった
メガネにとって
目の前も頭の中も全てが真っ白だった
....
見たこともない絵を描いて
聴いたこともないメロディに乗せるの
感じるのは心
明日の空を想像しましょ
きっと曇りのち晴れ
ララ ラララ
太陽のかけらちりばめて
風は ....
「あのさぁ、ぽえむ君って、本当は女性なんじゃない?」
「おいおい、いきなりなんなんだよ。」
「だってね、ぽえむ君を実際に見た人っていないんでしょ。」
「そうだねぇ。でも、だからといって女性か?何 ....
愛しい
とか
好き
とか
愛してる
なんて
嘘っぽくて嫌いだけど
この気持ちを
言葉で表したら
なるんだろうなぁ
おぉいえぃ
だなんて叫びながら
あなた。わたしのひみつをかき回す
そこじゃないけど
そこも。いい
ひみつはひみつ
おんなのひとは
おとこのひとと愛しあったなら
うー。だなん ....
心の窓はどこに開いていくんだろう
信じ 信じられる心の窓を
もっと もっと 開きたい
心の窓はどこに開いていくんだろう
開いてみたら
宇宙まで届くものでありたい
どれほどの命が
....
朝一番に鏡に映る自分に
?おはよう
今日も頑張ろうね?って
言ってあげればいいと思うよ
暖かな春空の下
君と歩く来週の始め
晴れたらいいなと
願いをかける
離ればなれの時が
見え隠れしても
今だけは
幸せを信じよう
冷たい風に吹かれながら
君と語り合ったこと
くだらない話で
夜明け ....
いつもよりほんの少しだけ
笑うことができるのなら
一日がすごく楽しくなれると思う
いつもよりほんの少しだけ
花に気づくことができるのなら
悩んでいることがすごく減ると思う
いつもよ ....
微笑みもらって
微笑みがえし
幸せが
ほら倍にふくらんだよ
花が夢をあきらめかけていた時
空より夢が花に落ち
花は今よりも鮮やかになった
夢をもった花は夢を咲かせようとした
けれども花はその花以上にはなれなかった
やがて花はしおれ枯れていった
その ....
仄白く明けてゆく空と
暦の眠りから覚めた蕾が
共鳴して
三月の和音を弾く
冬を忘れた陽射しは甘く
僅かに紅を挿した絹の切れ端に
はなびら、の名を与える
こころにある哀しみや空洞を ....
背中の翼をひろげて
準備運動をしたら
さっそく飛んでみよう
ほら思ったよりも簡単でしょ?
風を包むように
大きく大きく羽ばたいて
さぁその調子で
おもいっきって
も ....
カタコトカタコト カタコトカタコト
ホキャ
ホキャ
ホキャ
鎮めて
誰か僕を鎮めて
キミでもいい
薬 ....
そのヘッドフォンは
わがままな存在と言われながらも
誰からの耳も貸さなかった
自分に流れてくる音楽に酔いしれ
他人には一切聴かせることはさせずに
自分だけの世界に閉じこもっていた
誰よりも ....
ここが自分の居場所だと
胸を張って言える場所
安らぎと温もりと
他人にはあまりにも無力な私だけど
ここに居てもいいと言ってくれるから
心地いい空気に
肩までどっぷり浸かって ....
記憶の奥底、光が届く事なき場所
誰の手も触れられなく汚れる事なき思い出
耳を澄ませば、僕の名を呼ぶ声が
微かに日付が変わった日に雨に混ざり
聴こえてくる
忘れかけの言葉と記憶と ....
三月も残り僅かとなり
ほころびかけていた桜の花も
一輪また一輪と開き始めてきました
桜の花が満開となり
その花が散り始めると
思いだす事があります
由美子姉さんとは実家も近所で ....
愛するって
そのひとの瞳を見つめること
瞳に浮かぶ空は
果てもなく
愛するって
そのひとの唇にふれること
渇いた唇を潤すために
言葉が生まれ
愛するって
そのひとの ....
あの日はきっと春だったと思う
部屋に置かれた
アジアンタムの葉がそよいでいた
近くのスピーカーからは
小鳥のさえずる声をバックにした
ピアノ協奏曲が流れていた
窓から差し込む光が
やさし ....
あなたの話はいつも難しくって
私にはよく解んないけど
とっても楽しそうに話してるから
見てるだけで笑顔になっちゃうんだけど
でもたまには私の話しも聞いてよね
....
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