橙色の灯篭が夜に映っている
黒々としてたゆたう海は
一片の月を飲み込んではまた
何も無かったように眠る
空を見上げてみれば
食べ残された三日月が
安堵のような哀愁のような
情をたたえ、浮 ....
壊れた蛙になって 何時までも 浮遊する
ぷかぷかと 葉巻を流れた煙の先に
紫の 十字路

オレンジは 爽やかな季節の 代名詞だから
今は 要らないと言ったのに
まあまあ 夜なんだから  ....
 クリスマス

この街にはいつものように雪のないクリスマスがやってくる。
光のクリスマスツリーが恋人たちの想いをたかぶらせる季節だ。
レストランの窓越しのほかの世界の絵のように映し出されるざわ ....
桜色のファブリーズ
求めたのは 春の 語らい

風が 冬の匂いを 撒き散らす 
その代わりに

白が 消毒液を 連想される 
場所を 離れて

もともとは アロマ成分を
重視し ....
散らかった新聞紙やカップヌードルの食べ残しに紛れて
暗号が見え隠れするこの部屋で心の銃をみがく狙撃手
ぼくらは思想をもたないトラブルメーカー

いまさら乱数表でこの世界のキーワードがやりとりさ ....
奥に仕舞い込んでいた未使用の
少し焼けてきた葉書の束

ふと 手に取り
書き始めた文字は
青臭くて齧るとまだ苦い

幾つもの文字を吊るしては
甘くなれと
この一つの息で長く吹き込んだ ....
 
エノコログサがじゃれついて
あなたのこころにも可愛い穗がひとつ
くすぐってよ と飛び付いたのは
いじられっ子の陽気な風
カメラのレンズ越しに睨んでいたのは
優しい光線だよ
昼下がりの ....
「九月の前に」
           木の若芽

うれしいことと苦しいことの激しい交錯の上を
不可思議光は照らしているよ
みんなとつながっていることが最高の贈り物だと
気づかせてくれるこの ....
海には魔物が住んでるそうな
浜にも魔術が潜んでくそうな

丘にはオコジョが笑ってる
今日知ったんだ 新事実

流石だよね 
フォッサマグナの溝をくぐれば

昨夜の夢魔より 愉 ....
窓の外に広がる
冬枯れの野山の風景

冬の朝は好きだ
空気を吸うと
肺がきりっと引き締まる

首をすくめ
手を擦り合わす

季節は土の中から作られる
今ごろ
冬眠中の動物たちも ....
風船の中には きっと
楽しいこと いっぱい

知って いるけれど
飛ばすこと 出来なかった

一度 舞い上がった 刹那
青空に 吸い込まれて行く様が
容易に 想像 出来たから

よ ....
気分は ほかほか 
やっぱり雪は のんのこな 

あたたまるため 
ほかほか ごはんも 必要ヨ


偶然か 必然的か 分からずに
君と再会 バーグ夕刻


ポイントデーで 買い溜 ....
みんな時をかけれます
戻ることだけが
時をかけることではないのです
前に進んだとしても
時をかけているのです
年を取るにつれ
時かけの速度は増していき
残された時は
当然ながら少なくな ....
人間の進化に、これほどお金がかかるとは。
聖徳太子だって、想像もしなかったでしょうに。

これが進化と疑いたくなる世の中。







という世界観。
かなしいことを口にしたら雲が風任せにすばやく流れていた 
ミネストローネのスープ色をして 
逆上がりの途中でぐるんとかき混ぜてみた
急いで脱ぎ捨てた夏の終わりは
ドットが三つ歯切れの悪い調 ....
地面に捨てられた
おもちゃ花火の燃えがらは思い出となり

やがて

夏の命も尽きて 
土に帰っていく

雑草に埋もれかけながら
雨の無い長い夜をすごした日々は終わり

一つ二つ  ....
紫色の 煎餅蒲団
昔 父の姿が 其処に有ったような
煙たい空気ばかりを 思い出すような
不思議な 感覚

時の隙間を 超えて
押入れの中から 取り出せば
ちょっとだけ 黴臭い けれど
 ....
――――夏の初めだった――――


おばあちゃんが他界した。

おばあちゃんは、どこにでもいるような

ごくごく普通の田舎のおばあちゃんで

真面目で頑固で亭主関白な大正生まれのおじ ....
夏 木陰からの風がほしいのに
    木漏れ日だけで充分なのに

冬 すきま風でも厭なのに
    日向ぼっこだけで満足なのに

どうして あまのじゃくなんだろう
    コスモスの花芯 ....
「人の温もりがないと眠れないの」
と始まった添い寝生活

真夜中のチャイムが鳴らなくても
ヒールの音で君だってわかる

高鳴る鼓動、加速する想い
そしてドアを開ける

俺のTシャ ....
愛ってたちのよい錯覚ならばそれも素敵な贈り物だね

愛にも慈悲にも権威なんて要らないんだとふと思う

愛なんてなかったという君を思い出にする僕のわがまま

彼女はいつも体と心を売り渡し ....
「宇宙愛」
         木の若芽


海宇宙と木宇宙と光って揺れて波広がる
あの時の白い手再び降りて来てわたしをやさしく洗い始める
宇宙の海水で
光の手がわたしの魂を包んでやさしく ....
人生は担保されない
しかし生きねばならない
窓の外には緑の木々
葉末葉末に光が舞う

人生は担保されない
しかし
「今」だけは担保できる
「希望」によって担保できる
希望さえあれば恐 ....
何の気なしに言われた 褒め言葉
自分を呼ぶ 名前
それが嬉しくて

微笑む代わりに 聞こえない風が吹く
その 空気管は ちょっとだけ くすぐったい

感動する瞬間ばかりを集めたなら 兵器 ....
ひねくれてたって
いいじゃないか

君のココロは
広い空と
深い海が
ちゃんと
受け止めてくれるよ

そして
君を想う僕も、ね

ほら
空には
まっすぐな
飛行機雲
                120825





AKBも大ファンでと
初老の男が声を高めた
テレビ中継でないから
顔が見えない
歳が声に現れないよう
やけに若作りに話題を ....
たとえ一人でも
            木の若芽


「わたしはたとえ一人でも咲きます」と
どの花も
ゆりも てっせんも ほうせんかも ひまわりも
最初の祖先が生まれた時から宇宙に誓った ....
朝は不思議なことがいろいろわかる時です
昼間 木は木なのですが
朝 木は宇宙だと感じるように
でも夜はまったくわからない謎の時です
いったいわたしが木なのか 木がわたしなのか

   ** ....
セラファン と言う言葉を眺めると
セラミック・ファンヒーターなんて言葉が 浮かんでくる

そんなもの 本当に 有るのか無いのかも 分からないけれど
ずっと 悩んでる

悩み過ぎても 脳みそ ....
あの深紅の風には
乗れませんでしょうか?
わたくしは夕空に
問いかけるところでした
時間がたなびくのを
この目が確かに
みとどけていたのでした


ピアノの白い鍵盤の上を
光のくちづけが降りかかり ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
コンビナートと海と月- なきり自由詩412-9-4
紫の_十字路- 藤鈴呼自由詩8*12-9-3
短い季節たち- 梅昆布茶散文(批評 ...512-9-2
桜加減を_もう一度- 藤鈴呼自由詩6*12-9-1
さいごの狙撃者- 梅昆布茶自由詩1912-9-1
残暑見舞い- subaru★自由詩25*12-8-31
ハイ!_ポーズ- 乱太郎自由詩17*12-8-31
九月の前に- 木の若芽自由詩112-8-31
ホワイト☆ドルフィン- 藤鈴呼自由詩5*12-8-31
冬の本質- 綾野蒼希自由詩3*12-8-31
恋風船- 藤鈴呼自由詩7*12-8-30
わたしはスルメ- 藤鈴呼自由詩7*12-8-29
時をかける少年少女- なきり自由詩212-8-29
温故知新- 唄種自由詩112-8-29
夏の結晶- マーブル自由詩412-8-28
コスモス- ぎへいじ自由詩5*12-8-28
煎餅蒲団- 藤鈴呼自由詩6*12-8-28
ファンタオレンジ- 永乃ゆち自由詩8*12-8-28
・・・なのに- 信天翁自由詩612-8-28
官能ラプソティー- 乙ノ羽  ...自由詩2*12-8-28
ただ愛のために- 梅昆布茶短歌1112-8-28
宇宙愛- 木の若芽自由詩112-8-28
葉末- 渡辺亘自由詩112-8-28
ファインダー- 藤鈴呼自由詩8*12-8-26
飛行機雲- うずら豆自由詩1+*12-8-26
よにお- あおば自由詩6*12-8-25
たとえ一人でも- 木の若芽自由詩312-8-25
朝の声- 木の若芽自由詩112-8-25
セロファン- 藤鈴呼自由詩9*12-8-25
深紅の風- マーブル携帯写真+ ...312-8-25

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