神を信じる者を、人は信者という。
自分を信じる者を、人は自惚れという。
君を信じる者を、人はベタ惚れという。
いいのさ。好きなんだから。
雪が降り積もる
雪が降り積もる
まるで私の記憶のように
雪が降り積もる
雪が降り積もる
まるで何かのメタファーのように
天にあるとき
雪は天のもの
地にあるとき
雪は地のもの ....
夜は僕の肌をなめまわし
僕の知らない僕のこころと密会する
君は君の手垢をつけ
僕は僕の手垢を付けていく
君と僕の手垢が重なることはない
見つめあうことのないふたり
洗剤は合 ....
くもり空のした
駅まで歩いた
人を見たくて
屋根もみどりに濡れて
鉄橋の金網から
山手線を見下ろしつぶやいた
とうとう今年は桜を見なかったな
こころを開けなかった
三叉 ....
いちばんはじめに遡ったとして
今までずっと片すみに
咲いていたのだろうか
つりがねが揺れるたび
薄皮は内側から剥がされ
はら はら
こぼれ落ちる
ただ見つめる
伸ばした手で何も ....
いつも迷惑をかけて
ごめんね
ありがとうじゃ
伝えきれない気持ち
照れくさくて
言葉にできないケド
本当は、ね
一緒に何かを作ったり
ばかして笑いあったり
何だかんだ言いながら
....
あの子にも
あなたにも
幸せが
いっぱい飛んできますように
有り余ったら
少しだけ
私にも分けてね
へのへのもへじみたいだねと問いかけたら
「へへののもへじ」が正しいんだと
あのひとは言った
―へのへの
叱られて家に帰れなかった
夕焼け空に
ロウセキで描いた
へのへのもへじ
....
しとどに濡れた
森の中で
目覚めたのは誰
ふんわりシーツで
目覚めたのは誰
朝露光る
草原で
目覚めたのは誰
泣きながら
目をはらして
目覚めたのは誰
おはよう
....
僕らは
何が永遠かも知らずに
永遠を求めて
走り続けた
今
辿りつけたのだろうか
輝く永遠に
果てしなき
幸せな永遠に
恵まれてないからだとか
体調がよくないからだとか
全部、きれいごと。
私が病む理由なんて簡単
必要とされず
自分が他人より劣って見えたとき
部屋の隅で
膝を抱 ....
あなたは昔言いました
…お前、偽物だ。と
寂しげにぽつり言いました
…お前、偽物だ。と
私 言い訳を探して
だってあなたは脳の病気だし
寝たきりでろくに口もきけない ....
金の太陽に恋する
桜
桃色の指飾りつけた
指を開いて
自分の染まる顔を
隠そうとするのね
そうそれは
まるで
あたし
雨が笑うのは
春になった証拠
ぱらぱらと
声を出して笑っている
庭で笑い声がする
覗いてみると花の蕾が
くすくすと
声を出して笑っている
小鳥が跳ねている
風の音に合 ....
彼女がいやなのは
その事柄よりも
それを知らないでいる時間
彼女がいやなのは
戦わずして逃げること
彼女がいやなのは
無視されること
人は傷つきすぎると
誰もが自分 ....
おひさま
菜の花
太陽の香り
おひさまのかけらが
菜の花になって
やわらかなきいろ
おひさま
菜の花
太陽の香り
また、この季節がきたよ
ながかったねぇ
ぼくたち
華やいで
きみ
咲いているよ
あの花は
すべてを忘れろっていうように
咲いて、風に流れているんだ
....
いっそこのまま
身体ごと
海の果てまで
落ちゆく夕日
きらめく波に
目を細め
静かに
銀の砂浜
立ちつくす
心だけ奪われた
もうすでに消えそうな私は
水平線の向こう
....
先週末に桜が散ったばかりなのに
あなたは
物置から引っ張り出したビーチパラソル
具合を見たいからと
これ見よがしに拡げてみせる
どうやら使えそうだな
アルミパイプの椅子まで組み立て ....
花は美しいから
誰だろうと盗みたくなる
だから
花盗人は罪にはならない
優しく
暖かい貴方
貴方に咲かされた
あたしの花
ねぇ
花びらが散る前に
盗んでよ
あたしの恋心
それは
川面に映る
夜桜のような
儚い恋だった
瞼裏に残る
桜を
胸にやきつけて
夜桜、
もうすぐ散る
4月ですね
本当に
あっという間だよね
家の近所の
小学校の
校庭に
桜の花が咲いていました
今日
公園に
散歩に
行ったら
植えたばかりの
桜の木にも
花がきれいに ....
穏やかな日々というものがある
一日一日に
棘があり沼地があるのは
ほんとうは知っている
ひとびとは
うまく避けながら果実を探して
今日の美食を味わう
それでも僕は
虹の掛か ....
私はときに
音楽なんか聴きながら
夢の国を飛び回る
春の頭で
あの人を想ってみたり
私のものにしてみたり
きっと100年かかっても
叶わない恋だと
決め付けて
私はときに ....
君が一瞬で
描きあげたモノを
私は一生をかけて
描き続けていくのだろうね
それでも、いっか。
最後に笑えれば。
鳥籠の中 鎖に繋がれながら自由を夢見るいけない小鳥
ある時神は鎖を外した
いけない小鳥は飛び立った
無我夢中に飛び続けた
花を知り
星を知り
雨を知り
そして ....
右には 点目にゃんこ
左には 点目ぶたさん
問:これらの ぬいぐるみに 囲まれていると
幸せなのは さて 何故でしょう?
回答率2人中2人 正答率100%
答:お前が 点目ふかふ ....
君の、記憶の色をたどり始める
少し暖かくなってきたね、と
それでもふたり半分ずつ
かさなりあって歩いた
はや足のきみに
半歩だけ遅れる、わたし
つないだ手と手
暖 ....
眠りから覚めた繰り返される生き物のなだらかな営みの音を聞く
流される眼差しの辿り着くその先にぽつりぽつりと滴る雨だれが
森の入口から順番に整列する椎や楢 栗 椚に少しずつ吸収される
....
遠くを見つめる
なんとなく悲しくなってくる
胸の奥深くから込み上げる
灼かれるような痛みに
虚ろに酔う
自分で付けた細い傷が
冷たい春風に撫でられ
甘い激痛をおびる
痛みが心地よいあたしは
汚染され ....
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