踏み込む勇気、ある?
あの夏
ぼくらは
無邪気だったね
森のなかで
草をかき分けて
誰も来ない場所で
ふたりで息をひそめて
もう
ボクには
登れない
思い出が
蚊のように
つきまとうから
そこに すっくと 立っている
ばらけた もくへん
積み上げてみたり 繋げてみたり
ふたたびの
夢を はぐしてる
[女子高生]と云う
必然的なブランドを持っている わたしは
勉強 部活 テスト 友達
いろんなオマケに追われながら
毎日を貪るように 喰らい
生きているような気がする
虚 ....
海へ行こう
冬の、風の穏やかな日に
波の音がすべてを包み
古い貝殻からは異国の歌が聞こえる
覗き込んだ水底には静寂とざわめく生命が
見上げた空はどこまでも突き抜けて青く
足跡は消え ....
降り出した雨に
次々と傘が開いてゆく
あたしもつられて
傘をさす
雨の音が
変わる
傘にあたる雨の
人工的な音が嫌い
閉じ込められた
空間が嫌い
傘が重くて
....
必然と人生で必要なものは
食べ物と金と空気あろう
もともと黒い烏丸には
白い空間など身に覚えのないことだろう
くじびきで決まった神などに
この先の行く末などを
指し ....
捨てられたテレビの前に数羽いるカラスも観たい恋愛ドラマ
遠足で弾む心を感じつつ雨の予報と裏腹な空
カラカラの砂漠に一筋ウーロン茶
わざと音出し飲む心地よさ
明後日の今頃には
きっとわたし、泣いてる
ハナキンなんて言葉が流行ったっけ
週末の空気はほこりっぽくて
ろ過された部分だけを吸い込もうと
口を無意識にぱくぱくとさせる
大嫌いなもの ....
カコン、と落ちる軽快な音。
どこかに引っかかっているんじゃないかと心配で、何度も手をつっこんでしまう。
甘い気持ち、苦い気持ちありのままに全部書いたつもりだ。
あの人のところへ飛んでいけ ....
雨日の闇は
底の見えぬ程に、深く
傘を打つ雫は
ひどく乾いた音をたてて
心まで
濡らそうとしてる
それは
儚いものを称え
明滅の郭を喩え
移ろう時を湛えて
恋しい者 ....
再会と別れが出会う街で
すれちがう人は他人ではなかった
魂が抜けたように
それでも旗をふり続ける
工事現場の機械人形
それもたまにはいいけれど
縮んだ雪だるまになど ....
暑さにうなだれている名も知らない花は
剥がれかけたマニキュアと同じ色をしていた
使われているひとつひとつの配色が
くっきりとしたものばかりなのは何故だろう
まぜこぜしないのがこの季節で
....
海面を泳ぐ光の青を捕まえようとして手を伸ばしてみる
伸ばしても
伸ばしても
届かない両手をばたつかせて
それでも懸命にもがく君の
溺れそうな
沈みそうな平泳ぎが僕は好きなのさ
夏はもう、
すぐ ....
世界は円で完結する
民族も
思想も
姿かたちも
些細な異差の
凝縮された拡大
あなたのどこかが
もしも欠けてしまったとしたら
誰かと
手をつなぐとよいのです
....
例によって煩う空間
屋上から堕ちる君の手を掴む
この糞熱い時に
体と体を密着させるなんて
キチガチだろうと答えを出した
喉が痛い苦しく悲鳴をあげるよ
叫び声は神にも ....
6月25日 0:17am
パパとママが罵りあう声が床を転がってる。
なんで朝まで帰ってこないの、からはじまって
どんどん醜くなる言葉たち。やがて高周波に達する。
悲鳴は床にたた ....
The lie of 100 defended me.
The world of the truth cruelly hardened by the lie at time is warm. ....
わたしは
待っているのです
朝がたに
たんぽぽが咲いているでしょう
わたしは
聞いていたいのです
橋の向こうから
....
なぁ、オカア
子どもの頃から口癖みたいに
女の子はこれくらいできなあかん言うて
台所に立たせてたやろ
うちはあれがすごい嫌いで
何だかんだと理由をつけては逃げ出して
そういえばお弁当一 ....
こころ変わりするの
たぶん夜ね
雨の記憶を
すみずみまで
湛えて
夜毎
こころ変わりする
そらのいろに
染まってゆく
それぞれの速さで歩む人の群れ
その何割が自分の速さでであるいていて
その何割が他人の速さに合わせているのだろうか
僕が生きている内にすれちがった人は
世界のの人口の大体何%かな ....
のぼるくんはある時ふと思いました。
知りたいと思ったことを知りたいと思ったときに調べられる環境と時間があることは本当は幸せなことなんだ。
当たり前過ぎで気づかなかった。
そう思っ ....
賢い鷹は爪を隠すけど
賢くない鷹は常に爪を立て
気高く泣き叫ぶ
月に吸収去れるまで
僕はいつも前を向き歩き続ける
近所の犬に最近雑音が煩く
眠れやしないと吠えられた ....
夢に溺れた人がいた
夢に溺れた人は口を閉じなかった
本棚にはおとぎ話と空想の国の絵本しかなく
晴れた日には空を眺め花と歌い
雨の日は水滴に合わせて踊っていた
夢を捨てた人がいた
....
幾ら
目の前の海が
素晴らしくても
窓を開けられないのなら
ただの特大ポストカード
分かち合うことが
人と人との繋がりならば
いずれにせよその繋がりは
細い糸の様な物であろう
ヒステリックな世界の背景は
いつしかアメーバによって
浸食されていく
....
悲哀の音色と光の乱舞が
互いを完全に打ち消しあって
零れ落ちた沈黙に
回転木馬の夜がくる
めぐり、とまる
とまり、めぐる
繰り返されてきた物語はその結末 ....
孤独を感じるとき
心の声の
ボリューム
わずかに上がり
聞きとれる
浮いた光は気まぐれに運ばれているのか
それとも決まった順路を漂っているのか
ただ、示されたとおりに視線を動かす
乾きから守ろうとする瞳は水の膜を張り
鮮明だったはずのものがぼんやりにじむ
....
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