飛び回り爆発的に着陸して
僕の血はそう黒かった
額から流れる血は
涙のように感じた
カメラのシャッター飛び交うたびに
僕の光は弱くなっていく
大空に掲げた僕の龍のよ ....
さあ 風よ どうぞ 吹いて来て下さいな
あの懐かしき日の夕べの面差しのまま
少し寂れた けれども優しい雰囲気と
そして たおやかでしとやかな その仕草で
わたしの両肩に止まって見て下さいな
....
いやになるほど
眉間に走り抜ける白い光の胚乳
その揺らんの中で育まれる少女は
きみで
まるで天使のようだから
思わず
壊したくなる
さざ波の振動数の坂道は
きみへ ....
電機信号のパレード
飛び交う人たちの間を
蜘蛛の巣をくぐるように通る
光輝くこの街はもう
モノクロの美しさに気が付くはずがない
砂埃舞う神社の階段で
浮き足でゆっく ....
狭い部屋を行ったり来たり
繰り返し歩む
足音
空白の時間を埋める
思い出の時間の歪み
繰り返し泳ぐ
水音
水面を撫で廻す
花弁の空中浮遊
三秒の夢心地
四音
鳴り響くこと ....
あなたたちは
想いあっているのですね
すこしせつない日々を
もらいます
目立たない花なんて
なくて
ちいさな想い集めて
花
遠く海、高く空までも
受け入れるような
花
私 ....
あぁ いつか
「君の可愛いトコが好き」
そうあなたが言ったから
皺になっても
白髪になっても
可愛いトコだけは失くさないでおこう って
心に決めてたのに
可愛いトコって
なんだ ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋
殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
港の水に映るのは
それは月ではないのです
港の水に映るのは
それはおしりなのでして
おしりは逃げ出したのでして
僕はそれを追ったのでして
漁船に忍び込んだのでして
追い詰められたおし ....
睡魔の中で詩を書いている
まだ見ぬ1行を探して
視界は夢の中へと入っていき
詩を書いている
明るい緑色の柑橘系アルコールに酔い
体は蒸気する
暑さの中で目が覚める
ペンを握る
....
今朝、校舎の前で
無口な少女を見た
目が合うと
少しだけ笑って
そのまま自転車の
静かなスピードで
追い越してった、八時十五分。
無口な少女の
名前を知らない、
先生が出席をとっ ....
100と0
それでも足せば100だけど
アタシ一人の 100はシンドイ
ヤメちゃおう
もうヤメちゃったと言ってみる
こんなときだけ 意志が強い
なぜ
肩掛けのカバ ....
チチカカ湖
チチカカ湖
チチカカ湖の畔
チチカカ湖を小舟で行く
小舟に波がぶつかると
小舟は揺れる
揺れる小舟に
チチカカ湖は歌う
チチカカ、チチカカ、チチカカと
一人の男が ....
いつものスタジオでいつものメンバーで
いつもの歌を歌ってる
みんな暇なとき集まって練習
このひとときが面白い
カラオケでもいい
バンドでもいいとにかく歌が歌いたい
....
やっていたゲームの電池が切れ
やる気無くした僕は
ペーパーナイフのような気持ちが
突き刺さり痛み出した
つまり感情をバクハツさせる
教室でやっているテストなんか意味がない ....
祈りとは
神に語りかけること
畏怖と親愛と
そう相容れない想いが
ひとところにあるもの
空が砕かれて鳩が羽ばたくように
割れんばかりの祝福をください
もし私にその価値があるなら
そ ....
ここならいい風がくる
ここならいい匂いがする
ここなら
ここなら青い海が見える
ここなら赤い花が咲く
ここなら白い砂が舞う
ここなら黄色い道になる
ここなら
....
「生きている事」が
脆く儚く強く美しく
素晴らしい事を知ったとき。
僕は不意に涙を流す。
この感情を僕は知らない。
生まれたての子どもも
老いて朽ちて行く老人も
....
もう感じない夕陽の綺麗さ
もう感じない蝉のはかなさ
もう感じない川のせせらぎ
もう感じない授業のつまらなさ
もう感じない世界の大きさ
もう感じないポイントへの意識
....
海で眠る
大きい貝は見えない
貝は大きいから見えない
貝は大きいから見えない貝だから
大きい貝だから見えない貝だから見えない
身体ごと
くるりと曲げてしまってしまお ....
僕は今日も生きている
明日もいつもどうり
世界はまわりつずける
虹の色は常に七色じゃなくて
無限の色で作られる
手のひらから落ちる
富、栄光、そんなものどうでもいい ....
本当はセリカがよかった
が、人気車には、やはり手が届かなくて
中古車屋のおやじに勧められるまま
同じエンジンだというコロナにした
家に帰ってよく見ると
左のドアが少しへこんでいた
―― ....
昨日夜更かしして
寝不足で思考回路がエンスト
感情をむき出して
僕のステージの上で叫び歌う
僕の詩はつむじ風にふかれ
世界に流れていく
曇ったこの世界を
はっ ....
水面の歌う声
月をも遠ざける
まるみがかった夜の漣
騙された雲は空を去り
世界が空に包まれた
朝はもう 来ない
額のしわを撫でながら
小男が河原を跳ねる
青白い夜のざ ....
ポケットに入れっぱなしにしていた
まなあたたかいビスケット食べ
ほろ苦い味が口の中に拡がり
なんだかしょっぱいなと思ったら
嗚呼何だ、瞳から落ちる雨のせいかと
確認したと ....
無言のまま階段を上がる
放課後。
誰もいない校舎でひっそりと息をしてる僕ら
先生が来るといけないから、と
なるべく音をたてないように
階段を一段一段
手だけを繋いで
まるで心臓がそこ ....
黒猫 道で倒れている
わたしは黒猫 抱き寄せる
黒猫はわたし 抱き寄せる
黒猫 血を吐いている
わたしは黒猫 さすってる
黒猫はわたし さすってる
黒猫 風にじゃれている
わたし ....
大量にバスケットの中につっこんだ
様々な商品はレジなんか通さず
その場でかぶりつく
繋ぎだした僕と
未来の僕との距離に
羽ばたいて行け
今少しずつ確かなモノになって ....
欲しい「もの」を手に入れた。
一番綺麗な方法で 一番誰かが傷つくやり方で
僕の欲しい「もの」を手に入れた。
満足してるよ?
もう欲しい物はない。
手に入れた「もの」が
僕の手の内にある ....
(チューンアップ!)
愛してチュー 愛しているのよチュー
今夜のチューよいい匂い
チュー華がよかったとか言わないの
チュー途半端は大嫌い
全て自己チュー 仕上げにチュー
愛 ....
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