ふ と

空を見上げると

家の間に

雲の子どもが住み着いていた


「おぉい」

こちらを向いた

「家賃は払ってくれますかぁ?」

雲の子どもは頷き

そこを動かない



僕は家に入った


 ....
散歩に行こうって
ドアを閉めた

右手をのばしかけて
気づいた

もう
右側にはだれもいない

わたしのあとを
誰かが埋めようとしているあなたの

手のぬくもりが欲しいの

 ....
涙の雫のような
透明な珠

光を集めて
輝きを集めて

まるで
明日が
あるかのように
ほんの少しの希望を探しに
出かけよう

傘は持たない
濡れてもいい

晴れるときがくるかもしれないから
あなたは
空を見ている

そして
夢を見ている

希望とか
理想とか

明日へと
将来へと
光射す未来へと
繋がる何かをつかまえようと


空を見ている

わたし
 ....
ふたり帰り道
一緒に見たね

寒くて
息が白くて

体を寄せ合った
ほのかな暖かさ

いつか
一緒にみた夕陽

今は
ひとりで見てる
ケータイの着信を待つ夜長かな

ぽたぽたと降れば積もれば雪遊び

神の留守行き先告げず何処へやら
自慢話うまいひとって羨ましいな
自分のこと話したくても
つい口ごもったりして

自信が無いだけなのかな

たとえばカラオケに行っても
わたしの番になると
他のひと達世間話なんかはじめた ....
19歳とハタチの間に引かれた一本のライン



昨日までが子供の私で、今日からが大人の私

そんなのおかしいんじゃない?


だって


昨日と今日じゃ、私は1ミリも変 ....
大掃除冬の冷気もお手伝い

山葡萄手を伸ばしても届かない

音楽と共演してる霰かな
煙草って

吸ってる人より、その周りにいる人の方を

早く殺すんだって。


嗚呼、それでもいいなって思えるの。


貴方の煙草になら

殺されてもいいって

そう ....
霙がふって
風の強い昼に

やっと起き上がって
窓の外を見ることができた

覚えてるのは
何ヶ所も
縫いあわされた痛みと
胃洗浄の苦しみだけ

でも
虹を見たよ

ほんの晴れ間に
くっきりと大きな虹が ....
ヒトは生きている




その過程で

何かを話したいのかもしれない



今ここにいるのはなぜか

とか




それはたまたま誰にも話せなければ


 ....
朝凪や今日の暑さを物語る

仲良しの家族の如く曼珠沙華

ほんのりと顔赤らめた姫椿
      燃える水滴たちは
   河の中で流れながら
    ここにいるよと
     会いたい者へ 点滅 
      からだで示している

ティンパニーの連打に
はねうつ 飛びうつ ....
小さい頃は、世界は狭く

繋いだこの手がすべてだった


他人へ愛情を求めていったのは

いつからだったか


全てを分かり合う事はできない

それが定め


所詮は他人 ....
高台のマンション光り銀河のよう

吊るされた柿渋取りし秋の風

サフランや控えめなのか薄化粧
 
秋の寒風の中
季節はずれの
蕾はまだ堅く
 
花弁は綻ぶのか
はたまた咲かずに
散ってゆくのか
 
 
秋の陽光に暖められ
懸命に生きるその華は
優しく、しかし凛々しい姿を ....
足元が霞んでいく
進むごとに
そんなこと
とっくにお見通し
突き出した指の先
新しい冬の風が
舐めていった


夢を見てたんだ
極彩色の
鮮やかな天国
ああ
過ぎていった季節 ....
ベッドにて五七五が降る短夜

恋人になるには早い無月かな

太陽を追い払いたる冬霧よ
『早く大人になりたい』と
背伸びしていたあの頃の無力な私


『小さいままでいたかった』
あの頃の無垢な自分を求める私


歳をとるその日は過去を振り返る
幼き時分は美化され映る
 ....
君から逃げた
君を無視した
君から離れて
君を嫌った

そう、君は特別だった

君を想って
君を追った
やりきれなくて
隠れて泣いた



そう、私は素直じゃなかった

 ....
めまいがするほどに単純な設問の数々
「はい」か「いいえ」のいずれかで答えよと記されていた
簡単な筆記試験だからと
人事部のひとはわたしを残し出て行った
小一時間もあれば出来るよね
何だかなあ ....
猫のながぐつ、なっちゃんは
アヒルのくちびるで
せんべいをコリリ
よくきたね
あくしゅ、あっしゅ


星のくつした、さくらんぼ
唄いながらお絵かき
なっちゃんは、ようせい
(たんぷ ....
もがいて

苦しんで

傷つけて





希望なんてないのだろう?

この世がどんなに残酷か

知っているのだろう?


自分の無力さも

知っているのだろう? ....
全てを、そう

寂しさで塗り固めて


寂しさに囲まれて

生きていたら


いつかしか

寂しいなんて感情は

消えるのだろうか









ひ ....
図書館の本は
公務員みたいに黙って
読まれる、という役目を
少し怠そうに待っている

田舎の図書館は
どうも品揃えが悪くて
本にも覇気が無い

手に取ってみても
抵抗はしないけれど ....
who

おまえは誰だって問われても
わたしって誰なのかな
今のわたしがわたしなのか
ほんとうのわたしは他にいるのか
自分探しの旅路
だなんて聞き飽きた科白だけど
わたしってやつは
 ....
暗闇の中
天使が羽を広げて
きらきら粉を降らせた

あのひとの上に
見えないエンジェル・ダスト

あのひとはかがやいて
わたしは追いつけなくて

そして
わたしは
路上で
売 ....
誰かに愛された思い出だけが去来して秋

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