終わり
やがて
空が蒸発する
僕は無機質になる
やがて
風が風化する
僕の最後の灯し火を消す
終わりの時は
最初から始まっている
僕は知らな ....
「がんばれ」なんて言葉はいらない
ときどき側に来てくれて
黙ってこの背に手を当てて
一緒に泣いたりしてほしい
梢にお月さまがとまってる
お月さまだって
たまには
休みたいのよ
全てが
消えそう、
消えるのは
自分一人で
十分だよ、
"逢いたい"
そう君に言ったら
今から家にいくって
言ってくれる??
....
小さくて
弱くて
冷たくて
すぐ消えてしまいそう君
だから、ぼくが
ずっと傍にいる
ずっとずっと
抱きしめてあげる
その ....
どきんと弾けて音がした。
人のため、と言いながら
結局は自分のことしか考えていないことに気づいたとき。
こんなにエゴイストなのか。それとも人間って誰しもそういうものなのか。
はたま ....
世界に追いつけないでいるわたしに、椅子が用意され
明日という不在について語れと言う
目を閉じたときにだけ、
かつて捨ててきた言葉たちが 戻ってくる
根を、そこここに生やしては 日々 ....
どうしても
きみの笑顔が見たい
力いっぱい抱きしめたい
でも
きみは僕から遠すぎて
ぽろぽろ ぽろぽろ
今にも 泪になりそうだ
一日目
友達の為に泣いた
二日目
自分の為に泣いた
三日目
両親の為に泣いた
四日目
兄弟姉妹の為に泣いた
五日目
貴方の為に泣いた
六日目
野良猫の為に泣い ....
病院にも
節分がきた
仮装する看護士さん、
喜んで豆を投げる私たち。
鬼は外!福はうち!
床に散らばる豆は
入り乱れ
踏みつぶされ。
手にした福豆を
そっと口にすると
ほんのり香ばしく
優しい ....
1
そんな風に眠ってると
まるで猫みたい
体を丸めて
背中がゆっくり動いて
でも
これは過去の記憶
2
涙って
涸れることがないのね
いつまでも流れて
ほら
スープが薄まっ ....
薔薇のような
桃のような
大福のような
そんなくちびるになりたい!
あの人だけがお触りOKな
他の人は、「ここから先は別料金」
と思わせるような
薔薇でいて、
....
洗濯機を開けた時の
むせかえるような匂いの中に
なつかしい記憶がよみがえってきた。
隣に並んでご飯作ったっけ
トイレの掃除は替わりばんこだったな
あの電柱のところ ....
━ねえ、誕生日なにほしい??
そう毎年聴くあなたに
私は毎年
━何も要らないよ
と、答える
そういうとね
あなたは
━なんで??
....
聞きたいのは
君の声なのに
僕の耳には
届かなくて
聞きたいのは
君の声なのに
風の唸りが
響くだけ
木枯らしのふく頃に僕らは出逢い
何度めかの春
永久の別れが ....
お風呂にゆっくりつかって、体の隅々まで丁寧に洗ったら、
ああ、自分は女の子なんだな、という気持ちが溢れてきた。
なんでそう思ったのかは自分でもわからない。
あの人に比べれば華 ....
体がぞくっとして、自分のものじゃないような感覚になった。
どうやら私の体にあいつが侵入してきたらしい。
冗談じゃない!あっちへいけ!
抵抗も虚しく体をあいつに明け ....
1
恋にはあなたが必要だ
あなたは僕を和ませる
愛にはあなたがかかせない
あなたのために僕は苦しむ
2
あなたがいくつ歳を重ねようと
ぼくはあなたの若い歳しか覚えてい ....
月にいるなんて嘘だけど
月に行きたいとは、おもうのよ
でこぼこの地面の上で
みんなに見られながら、お餅つき。
なんて、素敵じゃない?
寂しいと死ぬなんて嘘だけど
寂しいとは ....
ただ
あなたの手に触れたいだけなのに
デジタルな世界は
こんなにも
遠い
ふわふわふわり
蒼い蒼空に浮かぶ
まるいまるい
シャボン玉
ふわふわふわり…
蒼い蒼空に吸い込まれるよう
シャボン玉は
浮いている
....
【ほら、見てごらん】
そういわれ
僕はそっと小さな箱の中を覗いてみた。
箱の中には螢が数匹…
螢の光はとても
綺麗で優しくて、 ....
しとしとぴっちゃん。
雨が降っている。
雨はあまり好きじゃない。
気温が下がるから。
気分も暗くなるから。
具合も悪くなるから。
昔の古傷も少し痛むから。
なんて、最後の ....
あの頃は
こころが
寄り添っていた
たとえ
体がひっついてなくても
今は
こころさえ離れて
体だってばらばら
そしてボクは
あの頃と
同じ病室から
ずっと
雨をみている ....
真っ白な
空も好き
カラフルな夢を
大空いっぱいに
描けるもの
今日一つ嘘を吐いたら
明日も嘘吐かなきゃなんなくなって
その次もその次もいっぱい嘘を化粧したら
私の顔がみるみる別人に変わり
いつしかオオカミになっていた
開いて閉じてパカパカパカ
光った気がしてパカパカパカ
震えた気がしてパカパカパカ
手持ちぶたさでパカパカパカ
一人じゃないよのパカパカパカ
友達たくさ ....
今日はあの人に会う。1週間振りに会う。
どんな顔してたっけ?思い出そうとするけど上手くいかない。
でも、あの人のことを考えると心臓がいつもと違うリズムで動き出す。
あの人のことを考えると ....
青い青い空の
真っ昼間
ぼくは
白昼堂々
盗みにいこう
また再び
きっと彼女は
待っている
初めて出会った
あの空の下で
ガラガラと音を立て崩れる建造物
くらくらゆらゆら揺れる我が身
壊されてひいてもおしても開かない扉
誰も僕のことを救うとわおもわなかった
僕らの命がもてあそばれ
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244