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昼下がりの公園
子どもたちが四、五人集まって
わいわいやっている
何だろうかと覗きこんだら
身体が一番でかい男の子が
カマキリを手に持っている
青い立派なカマキリだ

「今から、このカ ....
玄関の前で鍵を開けようと
ポケットを探っていたら
いきなり足元の落ち葉が舞い上がった
予測していなかったので 
わたしはすごく驚いた!

よく見ると
それは一羽の蛾だった
木の葉によく ....
才能がない! 

パクるんだ 自作気取りの オマージュ

ネタがない!

探すんだ 古い日記の つらい恋

うけない!

晒すんだ みんな大好き 自虐ネタ
恋人よ
その唇に
甘き吐息を重ねよう

永遠の時は
数えられないけれど
砂時計は刹那を刻む

明けない夜
ふたり魚になって
白い川を泳いでいく

愛染の
罪は深まりつつ
快 ....
静かな夜には
聴こえない声に
耳を澄ませて
実らない夢なんか
虚空に放り投げる

ずっと 
心の砂漠を彷徨ってきた

スタンドを消して
遠い町に住む
あなたにオヤスミをいう
暗 ....
ねぇ あなたは柿好き?

わたしは嫌いだったんだよ
むかし 田舎から送られてきた
柿を ひとりで食べ過ぎて…
おなか壊して 三日寝込んだ

たかが柿って あなどれないよ

それ ....
最近ついてなくて……

電話口で友だちにぼやいていたら
私の運勢を
四柱推命と六星占術で調べてくれた

それによると
来年から運気が上昇するらしい
今までの努力が認められるというのだ
 ....
強烈な腐敗臭がする
淀んだ汚いドブの水に
長い間 私は浮かんでいた

そこから見える空は
暗雲に隠れて 鈍い光を放つ
偽者の太陽だった――

這い出そうとすれば
誰かが足を引っ張って ....
私に優しいあなたは 
私じゃなくても優しい
それが悔しくて 
唇を強く噛みしめる
ひとり占め出来ない男は 
心を{ルビ蝕=むしばむ}む

胸が苦しいの 
肌が紅く染まっていく
女の身 ....
美しいモノが見たいというなら
それはもう美しくないかも知れない

汚いモノには目を覆いたい
だけど匂いはどうしようもない

私はたくさんの言葉を紡いできた
そこには僅かな真実があったのか ....
あなたに感謝状を差し上げましょう

ありがとう!

宝石のような言葉で
私を輝かせてくれる
あなたは素敵なペテン師さん

ありがとう!

負けず嫌いな私は
いつも敵を作ってしまう ....
あなたに逢えなくて
分かったことがひとつある
わたしの日常は
あなたを中心に廻っていたことを

トーストとハムエッグにサラダ
当たり前に並べられた朝食も
ひとりで食べると
なんだか味気 ....
赤と黒が点滅する
トランクルームの一室
思考する夜に
コトバは放射線を描き
空気中を飛び交っている

石膏の中の海馬は
熱を帯びて 幻灯機のように
現在と過去を飛来させる
蛋白質 ガ ....
街頭の政治家ポスターに
黒いマジックで「うそつき」と
オデコに書いた者がいる
ほうほう なるほど……
いかにもポスターの男は
嘘つきそうな顔である

ニヤけた善人そうな笑顔が
まさにペ ....
ジリジリと
焼けつくような太陽の熱が
私の身体から水分を奪う
紫外線は表皮を突き破って
細胞組織にまで浸透する
肌には黒い疵が残った

もう いい加減にしろ!
と 叫びたくなるほど
 ....
心は目には見えない
心は耳でも聴こえない
心は手では触れられない

思考でもない 記憶でもない
ただ感情というだけではない
心って いったいなんだろう?
 
見えない存在 心の在り処
 ....
雨の日の憂鬱の原因が
洗濯物が乾かないせいだと
今、気付いた
湿っけた洗濯物が
部屋中に吊るされて
うっとうしい
ベランダに干された洗濯物も
いつ乾くか分からず
さらに絶望的気分になる ....
汚れちまった悲しみに……
中也の悲しみは
なんだったんだろう?

彼は孤独人
人を欲っしながら
人を拒絶していた

誰にも理解されない
運命を受け入れた
その引き換えに
神から創 ....
カレンダーを捲ると標語が書いてある
『向上する意思があれば道は拓ける』
自信たっぷりのその言葉に釈然としない

テキトーに世間ではそう言うけど
さも正しい事みたいに言い切れる
その根拠は ....
バカ バカ バカ バカ バ〜カ!
まったくもってバカ ほんとバカ!
バカ過ぎて どこがバカか分からないバカ!
迷惑なバカ うっとうしいバカ 自己中バカ
目指せ! 完全無欠の大バカ者

バカ ....
誰にも触れられない場所に
花が咲いていた

切り立った崖の中腹
そこには
誰も登って来れない
誰も降りて行けない

そんな場所に独りぼっちで
花は気高く咲いていた

小鳥の囀りに ....
心が高くバウンドして
トランポリンの上で
ピョンピョン跳ねまわる

鉄棒をクルクル回って
天と地がひっくり返った
白いスニーカーで雲を蹴飛ばせ

鼻孔を開いて
大きく深呼吸をしよう
 ....
 
     
   この世に……
   {引用=   自分を必要とする人が
   誰もいないってことに
   気がついたら
   もう
   人は死ぬしかないでしょう

   それ ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
愛という名のカニバニズム
この肉も骨も血も
すべてあなたに捧げましょう

張り巡らされた 透明の糸に
蝶々が絡め取られてしまった
白い翅を震わせ もがいても
ここからはもう逃れられない
 ....
{画像=120521085659.jpg}

2012年5月21日 ほぼ晴天 
本日待ちに待った「金環日食」だ
日食観察用メガネとスマホを片手に
あたしスタンバってます!

わくわくわく ....
{画像=120519182939.jpg}

桃の谷間に平野がある
触ってみれば硬い
閉塞した孤独な骨
そいつは{ルビ尾骶骨=びていこつ}という

ヒトは進化を繰り返す過程 ....
きらぎらしく耀へる湖面 滑る浮き舟
流れのまにまに 身を任せて
絡む水草を 押し分け行けば
彼方に見ゆるは 安土城

{ルビ古=いにしえ}の戦さに 敗れし{ルビ武士=もののふ}の
御霊眠 ....
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ....
{画像=120511115342.jpg}
小さい頃 私は
イチゴは木になるものだと思っていた
あの赤い実はサクランボのように
枝にたわわに実っていて 
それを食べるのだと信じていた

 ....
ペポパンプさんの泡沫恋歌さんおすすめリスト(91)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_カマキリの災難_】- 泡沫恋歌自由詩15+*12-11-9
【_擬態_—_mimicry_—_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-11-7
川柳_【_駄目詩人_】- 泡沫恋歌川柳10*12-10-18
【_白夜_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-10-5
【_静かな夜_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-10-2
【_柿_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-30
【_ラッキーアイテム_】- 泡沫恋歌自由詩8*12-9-28
【_ドブの水_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-9-26
【_柘榴_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-9-24
【_移ろい_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-24
【_感謝状_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-9-20
【_デフォルト_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-19
【_踊り子_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-9-18
【_嘘つきの国_】- 泡沫恋歌自由詩5+*12-9-18
【_夏が終わる_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-16
【_心詠_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-16
【_乾燥機問答_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-6-25
【_プラスチックな夜_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-6-15
【_標語_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-6-14
【_バカについて108の反省文_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-6-14
【_孤高の花_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-6-11
【_I_can_fly_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-6-11
【_この世に……_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-6-11
【_切子硝子_】- 泡沫恋歌自由詩21*12-5-28
【_カニバニズム_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-5-23
【_金環日食_—_レポーター風_—_】- 泡沫恋歌自由詩12*12-5-21
【_尾骶骨_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-5-18
【_湖都_】- 泡沫恋歌自由詩8+*12-5-17
【_母の日_】- 泡沫恋歌自由詩22*12-5-13
【_想像の芽_】- 泡沫恋歌自由詩17+*12-5-11

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