『意匠作成中』
そうステッカーを張られた真っ白な看板は
街の夜の中ライトアップされて
自分を飾る色を今か今かと待ちわびる

何を描いてもいいよとブラシを渡されたけど
もとより絵心なんてなく ....
寒空に 光染み入る ヘッドライト

冬の朝 手を引く君の 頬赤し
ピンクのウサギが跳ねている
なんだかとても楽しそう

そうか
僕が来たからか

ずっとひとりだったんだね
誰かを待っていたんだね

あぁ
僕もずっとひとりだったんだ

そうだ
 ....
現実から逃げてしまう。
自分よりも空虚な空間を見つけることに
フォーカスしていて
 
無いものねだりばかりで
最近、自分を見失ってる気がする 
いつからか自分で得なくなった?

 ....
ぞんざいに揉まれ
熱湯で煮出した
雑味だらけの茶の味に
ツタの剥がれた哀れな球場を思い出す
共に朽ちたかったのだろうに と
勝手な想像で
乳白色した壁を哀れむ
茶は雑味だらけで
熱さは ....
埼玉から都内の西に越して
一部屋減った

3LDKの都民住宅

なにも家具が入ってない
下見のときは
とても とても
広く見えた

が!!!

おとな5人と成猫2匹には
狭い ....
――しゅるり。

白いシャツが微かに鳴いて

仄かに上気した首筋
淡い名残の花

貴方は未だ気づかぬ儚い枷


――とくり。

夜気に熱を奪われて

冷えたシャツ越しに
 ....
夕焼けに照らされて
君の白いブラウスが
綺麗なオレンジに染まる

そんな素敵なピアスをしてたんだ
やっぱりオレンジに輝いて

太陽を見つめる瞳は
遥か宇宙まで見つめているようだ

 ....
世界の距離が
もう測れなくなっている

ゆっくり水が染み込むように
着実に到達してくる

空気で感じられぬうちに
世界は離れていく

あなたがみている世界と
わたしがみている世界は ....
久しぶりに母に電話した

聞くと 家で転倒したいう
もう1ヶ月だと
結局 インドメタシン入りの
塗り薬と痛み止めでしのいで
整形外科には行かなかったと

あぁ 医者嫌いの母らしいな
 ....
白い箱が届いた

梱包された神秘

なぜ箱を開ける時

こうもワクワクするのか

温もりを感じる新聞紙

オレンジ色が視覚を通して

喜びに変わった

一面のオレンジ色は
 ....
秋の草原
枯れ草色

ついこの間は
若草色だったなんて
まるで騙されているよう

春芽生えて誕生し
今は老人なのだね

あっという間の一生
何を思い土に還るのか

きっと『死 ....
まあるい墓石に水をかけ清めると
{ルビ空=くう}の字の彫刻から 遅れ水が流れてくる
丁寧に拭きあげるのだが
涙の跡のように、うっすらと水垢が残ってしまう
墓石用クリーナーとウサギの形の大小のス ....
あなたが待っていると
思っていた
あの路地の入り口で

殺そうとする全てを欺いて
あなたに会いに行くには
どうしたらいいのかと
             
線路を渡った
       ....
目玉焼きみたいな台風
黄身は暴風圏内だ

そっとそっとやり過ごそう
黄身が破裂したら大変だ

吹き荒れる風
叩きつける雨

苦しくて
苦しくて

外に出て踊り狂いながら
黄身 ....
友よ

つらいだろう
さみしかろう

ひとりの夜は
さむかろう

けっして 無理だけは
しないでほしい

キミのことを
たいせつにおもって
いるひとは
たくさん
いるのだ ....
蟻さん
お仕事の途中で
そら見上げてる



いつまでたっても
そら見上げてる



日が暮れても
そら見上げてる



お腹すくのも忘れて
そら見上げてる


 ....
そこに

明日があるとして

夢や希望があったとしても

放置すれば
当然のように
色褪せてゆくだろう

絶えず
丁寧に
手入れを続けなければ

きっと

朽ち果てる


過去にそれはあった

確かに ....
疲れているから 逢いたくなる
疲れているから 甘えたくなる

疲れているから ひとりじゃヤダ
疲れているから 寄り添って眠りたい


だけど君って─
元気が出たから 「逢いたいよ」 ....
僕はいまだによく悩む
そんな時頭の中では家なき子だ
じっと我慢
ハリーポッターの魔法の棒でもあればね
石ころが美女に変身するような
ひらめきと
それまでのくよくよを一気に粉 ....
ふと 横を見ると
あのひとがいた

1年前 
恋こがれて
夜の渋谷の坂を
走って追った ひと

横顔 今もすてきだ
30センチも離れていない
ところにいる

あっ

彼は  ....
ピンチに直面したとき

ひとは
おもってもみない 
チカラ
が でてくるものだ

追いつめられた猫が
威嚇するように

火事場で
オンナが箪笥を
動かしてしまうように

不 ....
はしゃいだ声
駆け上がる青空の階段


――あの時の君の瞳には
  何が映っていたのかな――


朱の鎖を引きちぎった僕たち

季節外れの雪と
月のない夜に息をひそめ
温もり分 ....
「有害な空気を生み出す煙突のようだね」

そう呟いたのは、他でもない私の心でした
体内をぐるりと回り行き場を失くした有害物質は、ため息と共に吐き出される

透き通った冬の空気
吐いた息は煙 ....
西日の差すベッドに横たわる

突如虚無感に襲われ

足元に広大な奈落の

淵にかろうじてゆらゆらと

立つ私が実在する

現実ではないと思いたい

そんな思いとはうらはらに
 ....
ダイスを転がして運命を決める

でも出た目が何か決めてなかったので

僕は都合のよいように解釈する

何回振っても薔薇色の未来

そんな運命を望んで

でも不思議と1のぞろ目は出な ....
黒い虫

ばかだな それは

毛玉だよ
自転車で 頭上を流れる
   
   白緑の葉桜が

  
天井をすべるように
 
        すり抜けてゆく
カラーひよこは哀しき運命(さだめ)

どぎついアメリカ菓子の色に染められ
買ってくれる人を待っている

たとえカラーに染められ
命を縮めることになっても
それがひよこの商品価値

命 ....
天空の城からは何でも見えると言う

善行も悪行も
喜びも哀しみも
愛も憎悪も

でも天空の城は何もしない
ただ『目』なのだ

だから
僕が生きようが
僕が死のうが

ただじっ ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の看板- 相差 遠 ...自由詩4*10-12-1
冬空- carax川柳1*10-12-1
Pink_Rabbit- うずら豆自由詩6*10-11-30
惰性- carax自由詩2*10-11-30
感情移入- 相差 遠 ...自由詩2*10-11-30
リビング- 森の猫自由詩20*10-11-30
instinct_—花蘇芳—- 涼深自由詩410-11-29
Shocking_Orange- うずら豆自由詩2*10-11-29
私は誰?- carax自由詩310-11-29
今年の冬はあったかいね- 森の猫自由詩7*10-11-29
感謝- 小川麻由 ...自由詩1*10-11-28
草原の約束- うずら豆自由詩4*10-11-28
ウサギの親子スポンジ- 鵜飼千代 ...自由詩8+*10-11-27
あの路地で- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-11-27
黄身- うずら豆自由詩2*10-11-27
親愛なる友へ- 森の猫自由詩8+*10-11-27
蟻の夢- 小原あき自由詩5*10-11-26
残骸- 風音携帯写真+ ...510-11-26
引力のあいだ- Wasabi 携帯写真+ ...610-11-26
悩み- 乱太郎自由詩1210-11-26
と・き・め・き- 森の猫自由詩8+*10-11-26
チカラ- 森の猫自由詩4*10-11-25
青空の階段- 涼深自由詩110-11-24
Zombie- 三奈自由詩1310-11-24
虚無- 小川麻由 ...自由詩1*10-11-24
ダイスを転がせ- うずら豆自由詩4*10-11-24
怯え- Wasabi 俳句410-11-23
風光る- Wasabi 自由詩5*10-11-23
カラーひよこ- うずら豆自由詩3*10-11-23
天空の城- うずら豆自由詩3*10-11-22

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