泉の下にわたしの心があって
 水を通して わたしは息づく世界を感じていた
 風が起こり 日が陰ろうとも
 何年もの間
 いつも涙目のわたし
 ほんとのことなど 知らないままだった

  ....
声に出して泣いてみたの

うえん、うえん

まるで幼子のように
その高い悲鳴を張り上げ

うえん、うえん

雨のノイズに
涙が混じり溶け合って
アスファルトに染みをつけても

うえん、うえん

限りを ....
暗闇から
じっと見つめる
二つの赤い光

凶人の目か
野獣の目か

心を見透かす光
僕はもう丸裸さ

好きにするがいい
僕には爪も牙もない
逃げ出す翼もない

優しさのひと ....
 消失に見えて 絶えず繰り返しているもの
 見えなくなったと見せかけて
 心には根深く残っている
 が 全く其処になかった……或いはないものとして
 処理されているもの
 そう処理され続けて ....
 君は僕の手のなかで息づき育ち
 あどけない眼差しを世界へ……僕へと向けていた

 余りにもそれが無防備で いたいけで
 愛おしく 慈しんで
 叶うことなら 僕は君を盲目的に
 手のなかに ....
あたしは
妊娠がわかると すぐ
あかちゃんのことを
愛称で呼ぶクセがある

あーちゃん

息子の病状が安定した頃
2番目の子供を授かった

今度はきっと
女の子だ

そう決め ....
あの夏の終わり
それぞれの心に鍵をかけて
僕らは別れた
積み重ねた思い出は
壊すことも
ましてや忘れることもできなかったから
鍵をかけて封じ込めるしかなかった

ふたりで泣いて
さよ ....
今日からこれはゴミ

排水溝にたまった私でなくなった髪のように

ティッシュに含まれ私でなくなった涙のように

葉緑素を無くした落ち葉のように

次に咲く花の為に折った花のように

 ....
太古から続く深蒼

空は海を染め
海は空を映す

繰り返す命の歴史
繰り返す君の名前

空と海を結ぶドルフィンジャンプ
僕と君を繋ぐテレフォンコール

離れているようで
すぐそ ....
詩を読んだ日、
見上げると満月だった。

詩を聞いてもらって,
「いいね」と言われる。

詩を読んだ日、
見上げると満月だった。
目が覚めたら

恋も醒めていた

この
無限に広がるあおぞらのように

僕は
こころを閉ざそう

空虚な気持ちが
風に吹き飛ばされないように
わたしは野球が解らないから
その魅力に虜になっているきみに
教えて欲しかっただけなのに

「静かに見せてくれ」だなんて
あんまりじゃない
どちらのチームを応援しているかすら教えてくれないな ....
さつじんと 思える山に
   登っては
また一つ深い谷を
  耐えた
つづきを担う
ものたちのために

つづきを担う
ものたちのことを考えて
生きる

それがたとえ
人間でないとしても

あとに残されたもの
たちのことを考えて
生きる
毎日ドレスアップの君
太陽ばかり見つめて
恋文を鳥に運ばせている

片想いの僕は
君の肩に触れることも出来ず
届かない詩を綴って

ときおり零れる
君の涙を
掬ってみるだけだ
お兄ちゃんは アッキー
妹は あっちゅ

ふたりとも「あ」から はじまる

あっちゅの舌たらずを
利発で達者な女の子にかまわれて
いつのまにか ついていたあだ名
「あっちゅ」

語 ....
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

何でも仕上げが肝心なんです
仕上げる為には 走り出さないといけません

小さな頃 見上げた野山が
いつか 近くなっ ....
どうして
秋の晩は
うらさみしいのだろう

年を重ねるごとに
どんどん
さみしがりに
なっていくように
思う

父と母と双子の兄
4人の食卓は
いつも話し声で
にぎやかだった ....
山鳩、ボーボー



嘘のように白々しい光が差し込む
その光が僕に影を落とす

不安になる

そして祈る
「今日は辛い事がありませんように」

多分いつもと変わらない日

 ....
瞳の奥に何を隠してる?

憎悪か
愛情か

いずれにせよ
僕のことだろ

嬉しいよ
誰にも何も思われないのは
僕がいないのと同じだから

鏡に映る今日の僕は
笑っているといい ....
遠くから育てられてる
メッセージ頼りにしてる 
直感のまま



病んでいて
狩りのマネごとしてた頃
今とは違う
風景(そら)をみていた



嘘の無い
余白がおおい詩の棲 ....
はらはらと舞う葉の上に
私はいます
誰にも気付いてはもらえないけれど


私は葉に、落ちて欲しくはありません
ずっと、木の栄養分を吸って
木と一緒にいたいのです


ほうきで掃かれ ....
霧に霞む朝日

君はまだ眠ってるだろうか
それとも
眠れないまま今を迎えたか

また一日が始まる
ろくでもない一日が

君はもっと輝けるはず
霧が邪魔しているだけ
陰鬱な
陰鬱 ....
体の歯車が歪んで噛み合った

満腹中枢もぶっ壊れ
喰い漁る その手
まだ まだ まだ
足りない 満たされない

そして

余計なカロリーを摂取し
醜い自分に戻るのを恐れ
なかったことにしようと して
 ....
 土屋さん
 百日咳ではありませんでしたよ

あぁ
長引いた風邪は
大人の百日咳ではなかった

そう言われて
病院を出たとたん

おなかが空いてきた

朝 家をでるまで
ずう ....
平日とは違う
雰囲気が
休日には流れている
スローな時間に
見える幻想
下弦の月を軽やかに弾き
地球にメロディーを届けよう

月の響きは軽やかに
ぱんぽろりん
ぱんぽろりん

全ての人に平等に
全ての動物に平等に
全ての草木に平等に

病んだ雨の代わ ....
そのとき

わたしは

お日さまいろのひとに近づいて

思い切って
抱きしめた


お日さまいろのひとは
怯えた顔をして
一瞬、抱きしめかえした


わかってる

わかってたよ


一緒にいる
その
 ....
アナタは
愛なんかない

愛なんか
信じない

と云った

さびしかった
かなしかった

あたしは
愛を信じていたから

ココに
胸の中にあるのに

そのときは
ど ....
永遠と続く時の
流れ惜しむ かのように
空を装い
見つめている
あなたの ・・

言葉は思いを打ち消す
それ と言うことを知っているから
あなたは
それでもを届けてくれる

 ....
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