{引用=いつまでも眠ってるフリして
芝居が下手な君
普段よりも綺麗でしょ?
と語りかけるような唇
人差し指に水を晒し それを乾いた唇に引く
少しクセのある髪を 手グシで直してあげる
僕 ....
殴ろうとしてあげた右腕をふりおろそうとすると
空気の抵抗にあたるさきからさらさらと砂のようになってかすんでしまった
なくなった利き手に呆然としながら、彼女をみると
殴ろうとしていた先の左 ....
大勢の生物が暮らす
青い地球に
あまりにも僕は小さくて
何だか悲しかった
きっと
僕が息を殺しても
誰にも気付かれず
静かに目を閉じるんだろう
悪夢を見た長い夜も
正 ....
時の流れと
空のいろに
もう
何も
望みはしないから
もう
我が儘言わないから
もう
何も要らないから
どうか安息を。
草刈り後の、草の匂いがする
人の血の匂いは
ここまですがすがしくはない
もっと
体中がカッとなるような
そんな匂い
刈られなかった
花壇の花たちは
この匂いを嗅いで
体中がカ ....
答えって一つなのかなぁ
答えは一つしかないのかなぁ
それって ホント探したの?
ホントにホント??
百人に問いて 九十九人が不正解
千人に問いて 九百九十九人が不正解
一億人に問い ....
夜中に突然空腹が訪れたからって
何もつけてない食パンをそのまま
もさもさ
温かいスープとか
ミルクの入った珈琲とか
作ってくれるお嫁さんが欲しい
よし、
この流れで
お嫁に ....
箍を外すとほうていがへいていしましたが霊気でぬれそぼりました
、箍を外すとらららん星団がシャチのあいだをながれていきまし
た、箍を外すとすでにありづかの収益構造ができあがっていま
した、箍を外す ....
金曜日の夜 明日を気にせず
ゆったりと酒をたしなめる
行灯の油をナメる猫のようにチビチビと
そうしているうちに
賑やかな御一行様が隣の円卓につく
偉そうにしてるのが多分 将軍だろう
....
赤薔薇の 散華重ねる 涙雨
雨蛙 読経は要らぬ 世話と知れ
不如帰 鳴くは遠くに 聞いてこそ
徒花に なるを待てるか 鬼灯花
よの明に 消えてなくなれ 蛍の火
頑張りすぎてないか?
背広の内ポケットから懐中時計を取り出す
時計の風防が赤く点滅してるぜ
無理をしていないか?
ポーチから出したコンパクトで顔を見つめる
真っ赤なルージュだけが ....
ほしのふん(か)をおさえているのだ
共感出来ていた詩に違和感を覚え始めたのは
いつ頃だったか忘れてしまったが
しとしとと降り続ける雨の季節だった
500円で買ったビニールの傘を差しながら
待ち受け画面を見ると
ふと、切なく ....
人を好きになったことがない、と言ったら
せつないねー、と貴方は笑った
もうすぐ夏なのに風は冷たいし、と続けた
もしこのまま一緒に歩いて居たら
私は何を言ってしまうか分からなかったから
も ....
窓を開けてみると
音速に乗って
私の部屋に運ばれる
ソプラノリコーダーの{ルビ音=ね}
真っ直ぐでもなく
なだらかでもなく
S字やクランクを走行してる
教習車みたいな音色
先生 ....
五センチの
距離は遠くに
ある想い
しかくがあります。
しかくのなかに、ちいさなまる。
まるのうごきは、ふきそくです。
しかくはちっとも、うごきません。
まるはしかくにぶつかりますが
ただ、はじかれてしまうだけ。
....
何度も曇るガラスを拭いています
何度も涙を拭ってます
さすけね 人前では強く生きています
さすけね 一人でも強く生きて・・・います
さすけね 他の言葉を捜索願い
さすけね それしか見 ....
たとえ今がつらくても
懐かしく思い出す日が必ず来る
そう信じて今日も生きる
ダイヤモンドは高圧の中
長い期間をもって作られる
人生も
苦難という高圧があるから
輝くことができる
今日も ....
もし君が、この話を聞きたくないんならだな、さて、僕がここで生まれたとか、僕の素敵な幼年時代があんな具合だったとか、僕の前にいるリスだかタネキだか、とかなんとか、そんな《サリンジャー》式のくだらない話か ....
誰かわたしを思い出してくれるのだろうか
書き殴ると言う響きが好きだよと言ったキミは
嫌なこと思いだしたと言ったキミは
寂しいねと言ってくれたキミは
いつかわたしを思い出してくれるんだろ ....
引き出し奥の赤の母子手帳
いくつかの頁が外れかかって
ホッチキスで繋いであげる
畳に寝転びながら黙読
出生時刻 午前9時26分
素通りしていた時刻を意識する
おめでとう!と言おう
....
ひとつのラブストーリーがあった
誰にも聴かれないような
そんな密やかなものだった
聴きとれない英詩が
ただ流れ続けていた
その中で
"love story" ....
かすかな余韻をのこして
きょうという一日をまっとうして沈んでいくのだなんて
勝手にりかいしたりして
あらためて
わかることがおおいのは
見えるものに目をこらして
見えることばばか ....
水平線の彼方での
高まる胸のしぶきが聴こえない
海辺に押し寄せるさざ波は
わたしをどこへも連れ戻してはくれない
わたしはぎざぎざに欠けた貝
打ち上げられて熱い砂地にうなされる
ときおり
小さな子ども ....
どこにでもある平凡な幼稚園に
桃色ペリカンが園庭に降り立った
言葉が話せなくても
心と心が繋がっている
電車の連結のように
桃色の背中に園児の両手が
園児の背中に園児の両手が
ド ....
今、決めたんだ。
くしゃくしゃ考えて
つもり積もった思いがある。
深い地底の奥底から
突然地上にでてきたようだ。
お日様の力も借りた。
何もかも、決めたんだ ....
ふと触れる
右手の温もり
冷めてゆく
今日はどのお部屋をお使いになりますか?
さぁ お好きな鍵をお持ちください
氷山のお部屋で 心を鎮めてください
木漏れ日のお部屋で 心から微笑んでください
情熱のお部屋で 夢を ....
じいちゃんぱあ
ぱあでいいのさ
硬く握りしめたぐうに勝つから
ばあちゃんチョキチョキかにあるき
ぼけて手も
麻痺して手も
じゃんけんぐ〜と
誰もが
はらへる
つゆはれま
ピースがゆ ....
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