もう都会は
もう蜃気楼しか見えなくて
本物のか現実か分からなくなっているよ
マンションから吹かれるつむじ風に
冷たさを覚えた
誰もいないプールサイドで
服を着たまま ....
何を着てもかわいいよ
何も着てなくてもかわいいよ
何を捨ててもかわいいよ
何も捨てなくてもかわいいよ
何を食べてもかわいいよ
何も食べなくてもかわいいよ
何を残してもかわいいよ ....
少年は汗をかきながら
夕焼け間近の商店街を
猛スピードで自転車をこぎ
君がいる駅まで全力で向かった
夏の太陽のせいで焼けた真っ黒な肌を
引きずりながら
何人もの人を ....
{引用= あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
越えられない高さに、すこし安心した}
砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
稲妻がなってる
うるさくて眠れないよ
へたくそな歌を歌って
へたくそなギターを弾いて
夢中で弾き歌った
広い公園の中で
僕の歌が響いているだけ
でも僕の歌を聴 ....
疑惑が影のように付き纏い
例え太陽が不実の濡れ衣を押しつけようとも
もはや私は何も云うまい
風のように草原を渡り
波のように寄せて行く
無口な一つの現象のように
ただ行動のみで
わた ....
小さな魔法使い
落ちこぼれの魔法使い
魔法を満足に出来ない魔法使い
泣き虫な魔法使い
弱虫な魔法使い
ひとりぼっちの魔法使い
でも君が「大好き」といえば
僕は ....
ゆっくりと時は流れていく
時間は永遠の旅人とだった
月明かりが妙にまぶしかった
小さな子供たちが
はしゃぎながら僕の横を走っていった
僕にもこんな時期があったんだなと
....
行き先も分からず
街の静けさに寒気を感じた
君と手を繋いでわたった
青い橋は壊されていった
いつもお金のない僕らは
一日の大半を散歩についやし
この青い橋の上で
....
どんどん沈んでいく太陽が
真っ赤に燃えていた
見とれていて僕は今日がもうすぐ終わると感じた
今日が終わり明日が来る
今日も何もしなかった僕にも明日が待っている
ほとんど空 ....
僕が生きている人生は
悲しみに満ちたストーリーだった
泣きながら倒れ
夜空を見上げれば
流れ星が一つ
流れていった
僕は何もお願いすることなく
消えていった
....
記憶の奥に忘れられた記憶が
ひっそりと泣いていた
色あせしていた僕が君を書いた
似顔絵は何も言わずこっちを見て
ほほえみかけている
君が一生懸命育てた花は
枯れてい ....
こらえても ゆがむくちびる ふるふるふる
うるみ零れる おかっぱの髪
パパあげる 玄関先で 待ちわびて
握り続けた シワシワの春
負けないぞー きいろい声は どこいった
頭ならべて ....
真っ暗な夜に
かすかに見えるレインボー
夜空であんまり見えないレインボー
孤独でしかない
真夜中のレインボー
かすかに聞こえる歌声は
お前が歌ってるんだろ
そ ....
午前5時
始発間近の空気はいつも冷たくて
そのくせとても透き通っていて
「こんな街でもきれいに見えるね」と
僕たちは手を繋いで歩いている
空もそろそろ明るくなりそうで
誰かが吐いた道端の吐 ....
ただ一度
抱き締められた
その腕は
遠い日の
引き潮のように
わたしを
つれていってしまいました
ここにいる
わたしは
こい を
しているのですか
こい を
してい ....
時計を見たらもう12時をまわっていた
僕のバイトしているバーは
7時から3時までの夜間運営の
なんとも珍しい店だ
店内はテーブルが4っつとカウンターだけの
やや小さい店だ ....
愛なんて恋なんて
人にとってやっかいな存在だ
邪魔なだけの何にでもない
人は人を恋をして
愛すしかしそれを実行できる
人間はごくわずか
結局現実ははかなく
切 ....
宇宙は一秒間に四〇〇〇キロ
膨張している説がある
そう今まさに
宇宙はなお一定のものすごいスピードで
成長している
何故こんなに成長しているのだろうか
そして一体い ....
ぐんにゃり ぽっぽ
雪の草原を 女は
赤い着物着て
歩いたのだ
ちらほら雪は降ったのだ
女は倒れて
吐いたのだ
赤い血を
青白い空が覆いかぶさる
女は血を指先でなぞりながら言った ....
花はそのままで美しい
草木もそのままで美しい
根も葉も茎も枝も美しい
葉が還る土も美しい
あれらは光の受け手である
ケイソウはそのままで美しい
渦鞭毛藻類もそのままで美しい ....
うたかた
泡となって
消えないよう
輪郭を撫でる
せめて
触っても
壊れない程に
うたかた
私によく似ていた
静寂に
手のひらから
生まれた 蝶
....
「おかえりなさい^^」の一言が
君の心を
あたためられるような
そんな二人が
あったらいいと思うンだ
言葉に表せない物は
心の中で具現化している
それを口から吐き出し
言葉にするまでには
何らかの障害やそれを言葉に出来ない
理由や意味がある
ここちよい言葉を重ねて
....
私の朝は
ご飯に
スクランブルに
ベーコンに
ハシュドポテトに
野菜ジュースに
ドレッシングたっぷりの野菜サラダ
剣と盾
アナタはどっちを選ぶ
破壊を繰り返し殺戮の
レクイエムを流す剣と
心を守り自分を守り
自分を否定し何事にも
否定を繰り返す盾か
剣と盾どっちとも
....
苦しかった
何にが苦しいのかわかんなかったけど
とにかく苦しかった
最終バスに乗り遅れて
もう君に会えなくなっちゃった
虹の上を走ってる
最終バスを見ながら
....
暗闇の中に
わずかに流れる
悪魔の歌声を耳にしたよ
心細くて
コンクリートの壁に叫んだ
外の光の誰の叫びか
ブラックボイスが脳髄の
芯を揺らす
僕にはそ ....
雨が降り出したら
相合傘しようよ
雨に邪魔されず
二人の空間作ろうよ
雨よ
止まないでおくれ
二人の愛が完成するまでは
止まないでおくれ
相合傘したら
二人を包むように
甘 ....
大量のノイズが流れる
真っ暗な部屋で
ぼくは耳を押さえながら
必死に絶えていた
ぼくはずっとこの部屋にこもっていた
そとは輝いて希望に満ちてた
だがそれは表の顔
....
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