君にまかせて 風は吹くよ
ままに まに まに
ここに にここに
おいてけぼり なの でも
ままに まに まに

ふくよ




*



ときおり 吹く風はまかせまかせ  ....
気付いていなかった

守られていること
包まれていること
てのひらにいること

振動を感じて見上げると
電線で翼を動かす雀
池の鯉は大きく跳ねて
しぶきをきらきらと飛ばす

特別 ....
あなたが昼寝をしてしまって
その横で
すこし
泣いてしまったことは
内緒です


夢の中へ行くあなたに
「行ってらっしゃい」を
言えるようになるまで
置いてけぼりにされたような
 ....
{引用=嬰子の褥


闇のひとつ奥に蠢動する白光体がたしかにあった
血に焼かれた嬰子が視えない手のひらに止まって
私の身体に続いている
いやへその緒はぜんまい状に闇に溶けて
それはもうわ ....
毎日同じ時間に起きて
同じ道をたどり
同じ席につく
そして
退屈な時間が流れだす
ここは私の場所であって
私の場所ではない

晴れた日には知らない道を歩きたい
見たことのない景色に胸 ....
君という人間が分からない


掴めそうで掴めない君。
手を伸ばしても
あと数センチという所で
泡のように消える。


君という人間が分からない


必要とされてるのか。
され ....
   瞳孔
   膀胱
   月光

   散る 視る

   イる


   キる

   カッター
   木片
   砕く
   けったいなくらい
   粉々

 ....
かきかえさせられた人類の歴史

それでもなお美しく輝かしい高名を掲げるのだろうか

北風吹くシャッター街に溢れるのはため息と小銭と絶望だけ

ジェスチャーだけで想いなどとどくはずがない
 ....
群青をひとつ、ひとつ
飽きるまで数えてみる

雨上がりの夜
余計なものは流れてしまい
ぴんと張り詰めた大気
群青

水際を囲うように
涼やかにひらひらと
色を落とすあやめ達
群青 ....
朝露が
草花に抱かれて


喜びの
ため息を吐く


だから、
わたしは
はっとして


朝の忙しさを
暫し忘れてしまう








{引用= 即興 ....
つのる程に薫る
零れるばかりの

想いを


薄紫の言伝と束ねて


静けさの陽光を
通りすぎる風に
誰かの
囁き声を聴いたような



只々、
木漏れ日のベンチより滑り落つのは




枝垂 ....
鏡は反対にうつるから
鏡の中なら、ほら
私はとってもビューティフル

素直な私
かわいい私


でもね
反対だったら私
あなたがキライってこと?


それは嫌
一番許せない ....
時計が再生を告げれば
僕の水色の時刻





アロマに誘われ



青くもなく青い湖の欠片に魚のように浮かんで
見えない傷を癒すのだ




?僕の符号と誰かの記号で ....
早起きして朝の空気を吸う

いつもと同じ道なのに
いつもと違う時間

人に寄りかかりしのぐ揺れも、ガラガラだとよたよた

転げ落ちたらどうしようと考えるほどギュウギュウの階段も、一段飛ばしで駆け抜ける ....
昨夜みた夜空を游ぐ三日月をみた

君は今硝子の壁ごしから何かを伝えたくて

吐息を吐いて窓に何かをかきだした

そのもじは反転していて読めなくて

君は今にも泣きだしそうな顔で

 ....
ぼくたちはきっと
忘れるために生きているんだね

呼吸の数だけ物語があって
さめてしまった二酸化炭素から
秘密の木箱に片付ける
時々開けて眺めては
過ぎた呼吸を試してみる

そんなこ ....
   龍のみち
  風のかたち




  青より高く 
  のぼってく




  うろこ きらり
  こころ ひらり




  わたしも翔んで
   空をつか ....
お互い相手にはバレてないつもり。
ホントはそんなことないけど。

言葉の端々、何気ない仕草をチェックし合う。


勝手に深読み
膨らむ想像


この子には負けたくない。


 ....
綺麗ごとが染みに見えてしまうのならば
綺麗なもので世界中を埋め尽くせばいい
それが当たり前になるように

両手を広げられることを
抱きしめるべきものがあることを
美しいものを認めるこ ....
流れ往く雲に

人を見て
自分を見て



気がつくと

薄い天幕を破って透過する粒子が

浅い深呼吸を促す




何てことのない
モールの吹き抜け




何てことのない
ありふれた日常
 ....
   どこから
   ともなく
   流れてくる
    なつかしい調べ

さえずる小鳥も
枝の上で目を閉じ
一匹のシマリスは
頬を膨らまして
 ....
鎮守の森の片隅に
忘れ去られた汲み場がひとつ

錆びたひしゃくを手に取って
したたる水滴を拾い上げる
時間をかけて器を満たし
波打つ水面をただ眺める

森の奥にいる神様のことも
この ....
見てごらん 

あれが僕の剥製だよ

一点を見つめて カラカラに乾いた口を半分開けて
手を差し伸べているね

一体何を掴もうとしているのだろう
一体何を探しているのだろう
一体何を告 ....
おおきなりんごの木の下の
かげでできたちいさな庭で
ありさんたちが
さあたいへん

ん〜とね えーとね
あっちにあった
りんごの実だけど
がんばってもぼくたちじゃ
とてもじゃないけど ....
ループする太陽の軌道

五月に向かう風の匂い


確かな休日の矯声



時間の緩やかに流れる昼下がりは

過去へ
或いは、未来へ



どこかからか
パレードのやって来そうな不思議さを備えて

 ....
わかんない。
好きって気持ちどこに置いてきたんだろう。
どこへ行ってしまったんだろう。


いまは、考えると火が灯ったみたいに暖かくなる。だけどそれもほんのちょっとだけ。
前みたく火力強く ....
僕等はいつ死んだのだろう

今命有りこの世界でくらす

人間は実は一度しんでいる

母親の体内から生まれ

この世の中に産声を上げた瞬間に

その生命は一度死に

 ....
突き抜けた青天から目をそらし
振り返ってしまうことがためらわれ
気付かなかったことにした

水滴ひとつ浮かばない箱を抱えて
所在を見つけようともしなかった
抜けた羽毛を一枚入れて
ふたを ....
買いものの途中
「ちょっと 待ってて」 と
ふいキミはどこかへ


子犬みたいな笑顔が
走って もどってくる
その手には
青いリボンをかけた小さな箱



 ....
太陽のいろの
バケツが
雨に晒されてる

静かで
雨の音しかしなくて

わたしは
ただ

壁にもたれて
泣き続けて
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ままに_まに- ひより自由詩9*09-4-29
眩しいため息- あ。自由詩9*09-4-28
内緒ひとつ分- 小原あき自由詩13+*09-4-28
「嬰子の褥」返詩_胎児のわたしから母へ- 夏嶋 真 ...自由詩30+*09-4-28
美辞麗句- ルナ自由詩709-4-28
鏡の前にて、結論。- 三奈自由詩709-4-28
拡散- 長谷川智 ...自由詩3*09-4-28
上書きされた遺言書- こめ自由詩309-4-28
群青- あ。自由詩10*09-4-27
眩しいため息- 小原あき自由詩5*09-4-27
木漏れ日の席- オリーヴ携帯写真+ ...1509-4-27
- ルナ自由詩609-4-26
水色の刻- オリーヴ携帯写真+ ...709-4-26
うよ、はお。- つゆ自由詩1*09-4-26
ガラスの壁越しの愛- こめ自由詩809-4-26
ぼくたちが生きている、ひとつの話- あ。自由詩5*09-4-25
りゅう- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...10*09-4-25
むふふな関係- つゆ自由詩4*09-4-24
望遠鏡の向こう側- あ。自由詩9*09-4-24
天窓のため息- オリーヴ携帯写真+ ...1109-4-24
オカリナの吹く森- 乱太郎自由詩13*09-4-24
水に触れる- あ。自由詩5*09-4-23
【博物館】- つむじま ...自由詩7*09-4-23
ありさん進軍記- 相良ゆう自由詩109-4-23
Blue_Back- オリーヴ携帯写真+ ...1309-4-22
左右対照にはならない。- つゆ自由詩6*09-4-21
僕は一度死ぬことにしました。- こめ自由詩809-4-21
祈ることで許されると思っていた- あ。自由詩25*09-4-21
4/21の記憶装置- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...12*09-4-21
黄色いバケツ- 風音携帯写真+ ...609-4-21

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