僕には飛ぶことが必要だ
足枷を断ち切って
翼を大きく広げて
僕には飛ぶことが幸せだ
大地を蹴って
強く高くまっすぐに飛ぶ
僕には飛ぶことが
飛ぶことが
必要なんだ
僕には翼が ....
{引用=銀色の月を砕いた細雪
虚飾の街にも、しんしんと
上野発カシオペアはふるさとゆき
すれちがう旅人のなつかしいアクセント
耳の奥では遠い遠い子守唄
かあさんの声、 ....
もしも猫になれたのなら
そう、考えた事はないでしょうか?
誰だって一度 もしかしたら
それ以上に自分とは違う なにか
に、憧れるのではないでしょうか
堤防の上を歩いてみました
少しだけ周りの目 ....
はじける光を逃がしたくなくて
手のひらで両耳をきゅっとふさいだ
いくらあたたかな毛糸で肌を覆っても
手足は温度を忘れたかのように冷たい
冬は嫌いじゃないし寒さにも強いほうだけど
この ....
新聞を広げると
我が子を不慮の事故でなくし
涙ながらに悲痛な思いを語る親が
そして同じ紙面に
我が子に虐待を繰り返し
死なせた上で「しつけだった」と語る親が
....
甘いものが欲しくって
沁みるものが欲しくって
・・・
沈みゆく 夕日の中の 僕と君 二人のほっぺは ほらりんご色
錆び付いた螺旋階段のぽるときDNAを踏みつける気分
数えても数えきれない瀬戸の島散りばめられた貼り絵の世界
二人には二人だけの道がある二人の世界二人が作る
寂しさを抱える心重くなる湿 ....
Moonlight
さっきまで聴いていた君の声
月に浚われた気がして・・・
確かめたくて
電話してみたけど
月まで電波は届かなかったみたいだね
Moonlight
いつ ....
鳴らないチャイムを待ち続け
今日も1日が過ぎて行った
明日の僕に手渡す物は
多すぎて目眩がした
足も耳も目も鼻も手も全てのパーツは
一つも合うものがなかった
中古と ....
今日は
素敵な
夏休み
こんな日には
水遊び
今日は
素敵な
日曜日
天気も
良いさ
夏の午後
おいで
遊ぼうよ
素敵な
休日
みんなで
騒ごう
....
今日は
とても
暑い
夜風に
吹かれて
風鈴が鳴る
「チリーン、チリーン」
家の窓につけている
風鈴は
風に
あおられて
くるくる
回っていた
夏も終わろうとして ....
もしも
翼があったら
大空
高く
飛んでみたい
もしも
翼があったら
自由に
空を飛んでみたい
鳥のように
人間も
自由に
空を飛べたら
どんなに素敵だろう
どんな ....
わたしは大人に 道を閉ざされた子供
あの人達は わたしの道を閉ざした大人
子供に道を与えない 大人
大人に道を与えてもらえない 子供
だけど
わたしもいずれ
....
あいつ等は わたしを虐げた人達
わたしは あいつ等に虐げられた人間
あいつ等は 加害者
わたしは 被害者
でも
いのちの重さは
おなじ
陽射し浴び 小春日和と 喜んで 日陰に残る 雪は冷たく
暖かな 空気と陽射し 喜んで カラフルな布 風と戯れ
真っ青な空
ぽっかりと浮かぶ白い雲
この景色を
切り取って折りたたんで
紙飛行機にして
あなたに送りたい
少しだけの
メッセージを添えて
「ありがとう」
少年、
顔を上げろ、少年
そして歩け、前へ前へ
下を向くな、少年
何があっても、しゃんと前を見るんだ
前を見れば、泥を掴む事はないんだ
そして、一歩踏み出せ
走れ、少年
お ....
『もーマジ最悪』
『げっこれ最悪』
『やだー最悪』
・
・
・
本当の『最悪』はどこだろう?
小鳥が死んだ。
何の前ぶれも無く突然落ちていた。
鳥が死んだ事に驚いたが
それよりも自分の心が波打たない事に驚いた。
何の感情もわかない。
涙も出ない。
子供の頃から色々な生き物を飼っ ....
新築の病棟に移ること決まり彷徨う記憶壁に染みつく
漢字書き国語の授業受けている児童等の顔覗く向日葵
友達は逢えばいつでも愚痴ばかり愚痴の塊みたいな素顔
知り合いの言葉に少し傷ついて話 ....
『寒いね』
『うん、寒い』
あの頃は、たったそれだけで
笑いあえたのに
たとえばあの人の
まい朝 わたしをよぶ声が好きで
たとえばあの人の
わたしのあたまの上をかきまわす 人さしゆびが好きで
たとえばあの人の
わたしをのぞきこむ あの瞳が好き ....
誰もいない
静かな夜道を
ひとり歩いている
当てもなく
ただ
歩いている
昼間は
大勢の
客で
にぎわう
商店街も
車が
行き交う
オフィス街も
夜になると
....
店の
入り口の前に
一匹の犬が
座っている
自分の前を
通りすぎる人たちを
じっと見つめている
まるで
誰かを
待っているように
「いらっしゃい」
「こんにちは」
人に ....
雪で
作った
小さな家
かまくら
かまくらの
中に入った
こたつで
冷えた体や
手を
暖めながら
子供たちが
仲良く
しゃべったり
笑ったり
とても
にぎやか ....
きみのひらがなにぼくの声を重ねて
地層みたいなしま模様になって
それはありふれたメロディーで
すき間にもぐりこむ小さな虫ですら
小気味良いアクセントにしかならなくて
さっき港を出発し ....
暗黒の
無の空間に ひんやりと
寂しき星の 青がしみゆく
そこに愛があったから
恋人達は ほほえみあった
そこに愛があったから
私はあなたが好きだけど
あなたも私が好きだけど
....
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