つかまえることの出来ない
角の取れた風が丸く波打つ

花ごと落ちてしまったつつじが
こつ、こつと小石にぶつかり
涼しい上流から泳いできた

花街にいる女性の唇のような
程よく熟した艶の ....
太陽という名を持つその花は
光の輪郭を持っていて
「笑って」
と、ほほえみかけてくるのです

大切なものを失って
すべてを噛み殺して
悲しみよりも深くたたずむその人の
かすかな ....
私たちは自由で

行こうと思えば

どこまでも

どこまでも

行けるんだ

雑踏の中

現在地を見失いそうになるけれど

やりたいことは

全てできる

だって
 ....
ふいに春風が吹き

桜ふかれそして舞い

その花びらに巻かれ

いつしか春は過ぎてゆく

大人になったら分かると思っていた

自分の存在は今もわからないまま

残酷なように秒針 ....
くるくるの髪型になったの。
羊の毛みたい、そう言ってわたしの髪をもてあそんでくれたらなおうれしい。

雨の日は耳に栄養剤入れて散歩に行くの。
シャッフルして流れてくるお気に入りの音たち。

 ....
上澄みをそっとすくう
余分なものはなく
柔らかくしなやかで
手のひらからさらさらとこぼれる

太陽の光で酸素を作り
葉は濃緑を強める
表面の細い産毛には
小さな雫が張り付いている

 ....
猫がのびをするように
舌を出して


髪を風に翳して
眠るうちに
世界の大半が嘘に染まって

太陽さえもイミテーションになってしまう



午後に於ける
2時00分と云うものは



ひときわ ....
生きることは
漂流することだ

海路は
はっきりと見えるものではなくて
だから時々迷ってしまったり
沈んでしまいそうになる

大波にさらわれたら
口からぷくぷくと細かな泡を吐き出し
 ....
今日はゾロ目の日
だから記念の投稿

ただそれだけなんだけど
ちょっぴりうれしい

今日は子どもの日だから
紙飛行機を飛ばそう
青空にとけて
雲になれ
ふるびた喫茶店で飲むコーヒーは

なぜかいつも飲むコーヒーとは

全く違う味がしたんだ

人が全くいない地で

ただあるのは風化しボロボロになり

今はその姿をひっそりと

浮 ....
空と海がキスしてる
水平線が
もどかしいんでしょ

雲が
おそろしい白さで
襲い掛かろうとしてきて

波が
はげしく追いかけ合って
ざぶん ざぶん

あたしはたちすくむ
あた ....
金色をつかもうとして
手足をばたつかせていたら
きみはぽつり
ゆきがふってるよ、
と言った

確かに頬には雫があって
ほてった身体を冷やしていく
雪が降っているのは恐らく
ずっと奥の ....
シャボン玉
悲しい歌とお母さんが教えてくれた
風々吹くな壊れるな
虹色に揺れながら
くるりと回って
弾けて消えた

洗濯のりを入れると壊れないよと
お父さんが教えてくれた
だからね
 ....
しみついたカーテン
コール・オーダー・リピート
あいているノブに触れないと
指紋がわからなくなるから
その先にまぎれる長椅子の影しか
入れないすみに 磁石を落とした
耳たぶにくい込めない鎖 ....
ぼくはひとりだ
ハブラシは両手いっぱいあるのに

ぼくはひとりだ
一度に100人のコを愛することもできるでも

ぼくはひとりだ
そっと優しく髪の毛を洗うけど抜け毛が酷くて

ぼくはひ ....
夜明け
窓から冷たい空気を
迎え入れたとき
君に恋していたことに気づく

吐く息が白く
一瞬雲になり消えていく
君のいない空の向こうに

なぜ
夏でなくて
この冬の季節に

 ....
簡単なことしかいえないよ
だっていちばん
簡単な気持ちだから

もう言葉
えらばなくても いいよ
あたしを傷つける
言葉なんてない

他のひとにはしないこと
あたしにはしていいよ
 ....
叶わなかったものを
あした、と呼ぶことにした

ガラガラで出てきた白い玉
おじさんが残念でしたとティッシュをくれた
列から離れるとラッパの音が揚々と響く
真っ赤な自転車を当てた女の子は
 ....
「信号まで送るよ」君が言ってから 赤はふたりの色となりけり


青を待つ吾もまた人に待たれ居り 三千キロの横断歩道


「それじゃあ」がいちばん恐い帰り道 留まる信号 3度目の赤
あさとよる
うみとそら


砂浜は境界線
ふたつでひとつ
よせてかえして
あいまいに笑ってる


目はふたっつ
耳はふたっつ


瞬きのためいき
ふたつでひとつ
すってはいて
風が遠くを ....
私は三ツ矢サイダーやカルピスウォーターがのたまう青春に惑わされずに生きてきた。

それが甘いことに腹が立つからだ。

水に砂糖を混ぜるのは

テレビで人を騙すのと同じ

アンタはそれを ....
 La Roue de Fortune
    [正]


運命の車輪は巡る

『見つけた』

仮想空間文字だけの世界
ビジュアルな媒体より
白と僅かの黒の世界で


葛藤や喪失が文章だけで伝 ....
 La Roue de Fortune
    [逆]


回転する
車輪は

あなたとわたしに
冷笑をあびせ
無駄な抵抗を続けながら押し寄せる終焉を客観的に観ていた


過去の教訓など忘れ
自 ....
落ちた数を数えるよりも
水滴の生まれた場所が知りたかった

ささやき声も空気を振動させるような
ぎりぎり均衡を保っているこの小さな空間で
破裂する寸前の風船みたいな緊張感の中
今、きみが生 ....
わたしの大好きな人の得意料理

潰れた玉子焼き

ホワイトデーのプレゼントだった

可愛い紙コップに
玉子焼きを
渦巻状に押し込んで
小さい子が好きそうな
ウサギの旗をぷつりと刺し ....
離れてみてわかるって
よく聞く

そうかもしれない

心地よい風
耳をくすぐる音色

そっと触れる指先に
どきっとした

いつも隣にいた・・・

ふと目覚める朝

あるは ....
明日晴れるなら蜃気楼をみにいこう

僕がまっている何かはまだこず
降り頻る涙の雨を浴びて

脅えながらそれでもなお

コンクリートに覆われた部屋からでずにいた

きてはかえす

 ....
里に寄せる
風向きの奏ず



羽二重と蕾む
鬱金香の艶やかに


絹擦れの音、軽く


君、聴こゆるか
わたしの、やわらかいところは
羊水のような液体のなかで、うかんでいる

わたしの、やわらかいところは
いつもたくさんのことで、満たされていて
それをとどめておくことに疲れると、忘れてしまう
 ....
いつだって瞬間を見ることが出来ない
気付いたらつんと澄まして
そ知らぬ顔で頭上を照らす
なめらかな曲線で出来た満月

夜にいるにはあでやか過ぎる
汚れることを恐れていないような
きっぱり ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
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あたまのなか- つゆ自由詩2*09-5-6
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子どもの日- ルナ自由詩209-5-5
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とても静か- はちはち ...自由詩2*09-5-4
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ふたつ- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...19*09-5-2
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Spread-- オリーヴ携帯写真+ ...409-5-1
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