海と陸に幾つもの水爆が落とされて
夕日が消えてしまった

森林が砂塵に帰して
息が止まりそうになる

人間が
スピンオフエイプの化石として
砂漠に埋められた

世界は焦土に食べ ....
いつだって留守電のままの息子たち声が聴けない寂しさは闇

バス降りる園児の声がよく響く日本の未来君らに託す

牡蠣フライフワッと揚がる瞬間に別れを告げたあなたを捨てた

赤い薔薇悪いイメー ....
泣き虫に大きな壁が立ちはだかった


途方もなく続いている道
下手をすれば踏み誤ってしまいそうで
たったの一歩がなんとも重いこと

行くしかない
行くしかないのだと歯を食いしばる
わたしの 遥か上空 ....
季節は無言のまま過ぎて行く

昨日まで咲いていた木は

咲いてはしげり

赤色に染まりかれていった

もう僕は迷子の一人ぼっち

昔呟いた言葉を思い出す

テレビに写った君に恋 ....
昨夜の雨を吸った落ち葉はぶよぶよと柔らかくなり
いくら踏みしめても何の音も鳴らさなかった
足跡さえも吸収してしまいそうな弾力は
寒さを忘れそうなほどの優しさで失望を覚える


冬はいつだっ ....
おじいちゃんが、死んだ

おばあちゃんが、死んだ


嫁だったママは、

やっと自由になったわ、と

うれしそうに

おばあちゃんが使っていた、趣味の悪い食器を

ぱりん、ぱ ....
「ねぇ、永田君って、美穂のコト好きなんでしょう?」

こんなことをあなたに言って、

本当にいいの?

私は、


わたしは、
「ねぇ、永田くんて、美穂のコト好きなんでしょう?」

ある日の掃除時間、突然君がそういった。


そんなわけ、ないだろう

俺は、


おれは、
この道の果てに 気づいてしまったのはいつだっただろう

笑顔で交わした 約束を誓った入り口は
もう遠い もう見えない

握った手のひらが貴方は固く 広くなって
見下ろしていたその黒髪も
 ....
両手で涙の濃度を測る
海のように青ければ
静に底に沈めて
波を立てるのは
好ましくないよ


言葉で
自分を繕う度に
命は海のような鼓動を
繰り返す
数えきれない程
子宮の中に ....
「大好きなお母さんといっぱい一緒にいられて

大好きなことを全部していていいなんて

ぼく夢みたい」



そんな君の心の声に

私はとろけそうになってしまう



君がど ....
しあわせを わけてあげましょう

あなたにも

あなたにも


ほら たべて

ね おいしいでしょう



わたしのこびんのなかに

もうこんぺいとうは


な く ....
こんぺいとうを食べた

すきすぎて、授業中に


でも、授業中だったもんで

何色を食べたのか、わからなくなってしまって

隣の子に ねぇなにいろ?

って聞くことはできたけど
 ....
こんぺいとうを食べた

好きだから


壊さないように、そっと

噛まないように、舌先で

ころがしていたら


わ れ た


いつかの氷菓子より

ひどいとおもっ ....
世の中どこを見ても

ハートハートハートハートハートハート


初めてハートを描いたときの

あのときめきが薄れていく
鉛筆を削る

尖らすために


がりがりという音の中

画用紙をすべることの叶わなかった

黒鉛たちが

ゆらりゆらりと落ちてゆく


鉛筆を

尖らすために

犠 ....
寒いなか、校門の前で

あなたに会った

ううん、また会ってしまったの


もう会いたくないのに、ああ、どうしてかな

あなたをみると、どうしても心がはずむのよ


何度もあう ....
             紙風船に ふうって 
             たましい吹き込んで
             ぽんっ とあげる

             あなたの心に届くころ
  ....
「ゆびきりげんまん」

遠くから
子供たちの声が聞こえる
約束の時の決まり文句
笑い声混じりに
軽やかに歌って
また明日と
それぞれの家に帰る

「うそついたらはりせんぼんのます」 ....
何万回の
昼夜を重ねても
癒せない
癒せない傷
僕はまるで
思い出に縛られた
牢人みたいだ

あの思い出
あの思い出
あの思い出
傷は深く
痛みは激しい
僕は思い出の迷宮に
 ....
あなたの声が、ききたくて

教室のドアを開ける、私がいる
「くろきたバカだからキライ」

「くろきたに友達いんの?」

「いるわけないじゃんかー」


「くろきた受験するの?」

「いくつ受けるの?5校?」

「ちょっと合格鉛筆かしてよ ....
気づいたときには 独りぼっちで いつの間にか 慣れていく

優しさだけに引き寄せられて 何も見えなくて五感が鈍る

本物 なんて見分けられずに 指の隙間からこぼれおちる


良い人 悪い ....
窓の外夜明けの街が見えてくる時間はやっと僕に追いつく

悪夢から逃れるために朝を呼ぶ白く浮き出る山里の霧

サスペンスドラマの合間に殺人のニュースが流れ心複雑

試験日の前夜に食べる一夜漬 ....
宇宙から地球って見えると思う?

まぁそりゃ当り前だね


宇宙から日本って見えると思う?

がんばれば見えるんじゃない


宇宙から私の家って見えると思う?

あー、むりだよ ....
えーと

おほん。

あーと、

その、ねぇ

んーつまり、だねぇ

いわゆる・・・・

まぁおいといて、


なんとゆうかー

こう、





まあそ ....
緩やかな上り坂を自転車で走ること十五分
月極駐輪場から歩いて五分
駅に着いたときにはいつだって息が上がっている


通学に使用していた路面電車は
この辺りの住民にとって大切な移動手段
そ ....
てすとテストてすとテストてすとテストてすとテスト

永遠に並ぶ文字

学生に課せられた退屈な文字


国語数学英語理科社会

真面目ニ勉強シテ良イ点数ヲトリマセウ

教室に響く先 ....
お兄ちゃんは
アッキー
妹は
あっちゅ

ふたりとも
「あ」から
はじまる

あっちゅの
舌たらずを
利発で達者な
女の子にかまわれて

いつのまにか
ついていたあだ名
 ....
とん
と背中を押された

ためらっていた足が
転ばないよう
身体を支えるように一歩


また一歩



歩き始めた赤ん坊のように

ぎこちなく踏み出した足と心


こ ....
ペポパンプさんのおすすめリスト(7314)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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もう泣き虫なんて呼ばせない- 窓枠携帯写真+ ...7*10-2-23
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- ミツバチ自由詩6*10-2-21
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こんぺいとう- くろきた自由詩310-2-20
こんぺいとう- くろきた自由詩510-2-20
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毎朝8時15分- くろきた自由詩210-2-17
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