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どんな美しいひとを
思って

いや、前にして

あなたは言葉を紡ぎだして
いるのだろう

甘く柔らかい感触は
いつも あたしの心を
くすぐるのだ

大きな体のどこに
少女のよ ....
電話を待っている

便利になったものだ
子機を取りにいかなくても

いつも電話はかたわらにある

包み込むような
文学的文章を書く人は
どんな声をしているのだろう

そう思いなが ....
彼女の赤は優しかった

激しさの中にある
少女の純粋
目に優しいのだ

アクリル画は
なお

ピンクを孕んだ赤だ

長い闘いの中で 手に入れた
永遠に続く
才能と力も

きっと 生まれ育った  ....
がんばって、がんばって、
がんばった結果が今だから

がんばってって言わないよ

しっかり見つめてる
弱音もちゃんと聞くからさ

泣きそうになったら
ぎゅっと
抱きしめてあげる
 ....
感情や感性の揺れ とは

どこから来るのだろう

恋はするものではなく
落ちるものだという


それに似た感覚

視覚から入った言葉は
意思を持った生き物のように

あた ....
四角ばったあなたのなまえをみると
どきっとする

はじめてもらったてがみの文字も
やっぱり四角ばっていて
笑ってしまった

あなたの気性だとおもった

なのに
なかみはあったかくて ....
もう
勘違いで傷つきたくないから

実体のある
あなたの接触を

私はただ
待っているのです

充分過ぎる時間がありました

桜は毎年咲いています
年を重ねてもきれいに

 ....
ノックしてドアを開けると

安堵した君の顔が
見えた

どうだった手術?
家にいるときより晴れ晴れして

当たり前だよ
ずっと痛みを我慢してたんだからさ
そこのテーブルに歯、あるよ ....
幼いころ
のっ原をかけまわっていたあたしの

いつもそばにあったその草花が
いぬふぐり、で
あると知ったのは
高校生のときだった

かわいらしいひびきに
その名をおぼえた
 ....
次の瞬間、
目の前にはグレーの斜め縞の歩道があり
潰された蛙のように両手を上げて
突っ伏していた

冷たい衝撃は
転がっている前歯のもの

遠巻きのギャラリーが安否確認をし ....
静かな 待合室に響く

早口で話す声
隣りにいる付き添いの人は
慣れているのか
相づちさえ打たない

脈絡もなく
しゃべり続ける婦人

耳を塞ぐ

イライラを通り越して
不安 ....
ふと、目をやる

視線の先には 木蓮

ここ数日
一けた数字の寒さの日

もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた

ベージュに近い2センチほどのつぼみ

 ....
リアルなところにいるキミがすき

あったかくて やさしくて
いいやつなんだ

日本酒ばっかのんじゃって
ご飯をちっとも食べないの

肝臓にわるいぞ
ちからが出ないぞ

あた ....
あたしたちは

やっぱり同類だ

いつも寂しさを抱え
隙あらば

恋を探しあててしまう

あまりにもシンプルで
自然な振る舞いは

罪悪感すら
起こさせない

同類だから ....
発見した洞窟は
温かかった

あなたを想って
さまよった末
たどり着いた

わたしは其処で
恍惚となった

あの初夏に
感じた潤い
上り詰めた感覚

果てない わたし。
 ....
あのひとは
気まぐれで意地悪

あたしの気持ちを
試すかのような言葉で

揺さぶりをかけてくる

かと思うと

子供のような
愛らしさ

彼は
いつも 大気のような優しさで ....
満たされたら
充分 というのは
嘘だ

永遠を誓っても

手をのばすところに
触れる存在があっても

ふとした瞬間に
冷たくなる
魂がある

その証しに

もう
ふたつ ....
好き という気持ちは

天使ではなく
悪魔が運んでくるのかもしれない

この胸の痛みは
鎌状の針で
突かれているからだ

思いもつかない
衝動も

悪魔とは
悪さと書くが
 ....
きっと その
水色の子は
女の子でしょう

あなたに 毎日
愛をささやきに
来たのでしょう

私の真っ白い子は
おしゃべりで甘えん坊で
食いしん坊でした

どこからか
飛んで ....
紫の細い糸を

辛抱強く手繰っていったら

あなたに
たどり着けるのでしょうか

このたくさんの
結び目は何?

慎重に解かないと
このまま切れてしまうかもしれない

イヤな ....
生物学的にあなたが
好きだ

指でしっかりとなぞって
あたしのスケッチブックに
デッサンしたい

異性として
あなたが好きだ

相性が合うのか
確かめてみたい

手を絡め
 ....
何度決意しても

捨てられないものがある

過去に生きているわけじゃないけど

宝物のような思い出は。

そっとそっと
しまっておいて
温かいままでいたい

こんな寒い雨の夜に ....
あなたが悪いのよ
あなたが悪いのよ

ベッドに投げ出した身体は重く
やる気もなくイライラした私は

彼の胸をげんこつで
ドンドン叩いて叫んだ


あの人のことを忘れられないのは
 ....
木枯らしが吹き

去って行った男たちを
つらつらと思う

あったかい口づけ
厚い大きな手
柔らかな髪
広い背中
甘い匂い

熱くなる
ほめ言葉

リフレインする 声
声  ....
抱きつくのは
愛しいからで

抱きしめられるのは
愛しく思ってくれるからだ

体温の感じ方が
違うんだ

秋が深くなり
人恋しい

眠りにつく前
ぎゅっと 背中に抱きついて夢 ....
あなたの書くものに
目を通すのは
もう日常になっている

そして 感じたままを綴ることは
出さない手紙のようだ

返事もなければ
読まれることもない

いつまで続けるのだろう
あ ....
兄貴が欲しかった
5つくらい離れている

いつも あたしを気にかけてくれて

「 こらっ ダメだぞ」
っとか 叱ってくれて

「ほら やれば出来るじゃないか」
とか 笑って

あ ....
話しかけないでください

静かに
ハサミの音を聞いていたいのです

質問しないでください

今は
答えたくないのです

話しかけないでください

ただ

髪を切りに来ただけ ....
まどろみの中で

あなたの体温を感じる

猫みたいに
ちょっと足先を
太ももの間に触れる

気がつくと
あなたの脚に足先は絡んでいた

胸に置かれた
右手には
あなたの左手が ....
街が正常の仮面を被るなら
僕は異常の素顔をさらす

君は異常な僕に守られ
正常な君は病む



言葉とは誠に
都合のいいもので

みてくれだけでは
脳内までは探れない

何 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蚊帳の外- 森の猫自由詩13*12-8-16
着信- 森の猫自由詩17*12-8-2
優しい赤- 森の猫携帯写真+ ...9*12-6-6
がんばってって言わないよ- 森の猫自由詩12*12-5-22
感覚- 森の猫自由詩13*12-5-16
四角- 森の猫自由詩8*12-5-7
桜に。- 森の猫自由詩11*12-4-14
病室にて- 森の猫自由詩13*12-3-29
いぬふぐりに会いたい- 森の猫自由詩19*12-3-18
過信- 森の猫自由詩17+*12-3-6
待合室- 森の猫自由詩10*12-2-28
つぼみ- 森の猫自由詩13*12-2-22
リアルに- 森の猫自由詩10*12-2-15
同類- 森の猫自由詩9*12-2-11
洞窟へ- 森の猫自由詩7*12-2-4
太陽と風- 森の猫自由詩13*12-2-3
孤独という感情- 森の猫自由詩14*12-1-22
悪魔かもしれない- 森の猫自由詩16*12-1-13
幸せな子- 森の猫自由詩15*12-1-5
紫糸(しいと)- 森の猫自由詩8*11-12-30
生物学的に- 森の猫自由詩12*11-12-22
捨てられないものがある- 森の猫自由詩18*11-12-3
呼び合った- 森の猫自由詩7*11-11-22
去って行った男たち- 森の猫自由詩10*11-11-16
体温- 森の猫自由詩8*11-11-6
出さない手紙- 森の猫自由詩8*11-11-2
兄貴- 森の猫自由詩8*11-10-29
髪を切りに- 森の猫自由詩10*11-10-11
まどろみの中で- 森の猫自由詩14*11-10-2
異常か正常か- 森の猫自由詩10*11-9-23

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