away
mizunomadoka

ベランダの端に
長いこと積まれた
植木鉢の底
一対の鍵

名前も知らない
美しいふたり

命日に生まれた
どこにも行かない
面影をさがす
さよならを歌う

秋の陽射し
ゆっくりでいいから
遠くへお行き







自由詩 away Copyright mizunomadoka 2013-09-29 10:12:14
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