ふたり
石田とわ




    それは声にだした途端
    ひび割れ砕け散る
              
    鎖のようにつなぐもの
    絡まる蔦のように
    知らずに互いを
    縛りあう もの

    口を閉ざし
    黙ったままで
    新月の夜道を歩く

    そんなふたりがいてもいい







           


自由詩 ふたり Copyright 石田とわ 2013-09-29 01:45:22
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